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RCAケーブルの自作を考えネットで調べていたところ、
シールド線のシールドを片方だけグランドに落とすと良いと言うのを多々見かけました。
しかし片方だけでどうして使えるのでしょうか?
グランドに片方しかつながっていないと電気は流れませんよね?

A 回答 (6件)

taiki123さま



 先ず、言葉の意味からはっきりさせましょう。
 RCAコネクタ付きケーブルには、同軸ケーブルを使用する場合と、2心シールド線(4心の場合もありますが)が有ります。
 同軸ケーブルは中心導体と外部導体から出来ています。言葉の通り中心導体と外部導体の中心は同じ位置にあります。外部導体はシールドの役割も果たします。両端のRCAコネクタには中心導体、外部導体とも接続しないと信号伝送は出来ません。
 2心シールド線は2本の絶縁された電線を通常は撚り合せて、その上に銅線でシールドを施すのが一般的です。信号伝送は2本の絶縁電線で行います。

 次にケーブルに対するノイズを考えてみますと、ノイズは電磁波ですから、電界と磁界から出来ています。
 まず磁界に関しては、同軸ケーブルは上記しましたように中心導体と外部導体の中心はちょっと離れた所から見れば同じ位置にありますから、磁界でノイズの起電力は発生しません。2心シールド線の場合は対撚がしてありますと、隣り合った対のループには逆方向の起電力が発生しますので、トータルとしてはほとんど打ち消されます。
 2心シールド線のシールドが接地された両方の機器に接続されていますと、シールドと両方の機器の接地と接地された大地で大きな電気の通り道(ループ)が出来ますので、このループを磁界が切りますと、ノイズが発生します。因って、このループを造らないように片端でシールドを接地します。2心シールド線の場合には音楽信号は2心の電線で伝えられますので問題ありません。
 電界に付いては同軸ケーブルの外部導体にはノイズは発生します。外部導体の抵抗が小さいとノイズ電流はどちらかの機器の(接地)抵抗の小さい方へ容易に流れ去りますが、抵抗が大きいと外部導体の長さ方向に電位差が出来ますので、ノイズの影響が出ます。2心シールド線のシールド部にはノイズが乗りますが、片方に(出来れば接地抵抗の小さな機器へ)シールドを接続してあれば、ノイズは接地してある機器側に流れ去ります。この場合もシールドの抵抗が小さい方が有利です。

 上記説明は音声帯域の信号伝送に付いての話で、高周波域になると、表皮効果が有効に働きますので、様相が違ってきます。

 以上の如く、片端接地をするのが効果的なのは、2心シールドタイプのケーブルを使用する場合です。

 参考まで;音声帯域の信号の場合には、絶縁電線2本を均一に撚り合せた、シールドを施して無い、2心の撚線でも電界によるノイズ環境が悪くなければ、良好な伝送が出来ます。磁界ノイズに関しては上記したように撚る事が効果があります。例えばCat.5等のLANケーブルはこの技術が使われています。シールドが無い方が、ケーブルの伝送特性は良好にする事が出来ますので、音質も良くなります。この様な製品も市販されています。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます
(出来れば接地抵抗の小さな機器へ)シールドを接続してあれば、ノイズは接地してある機器側に流れ去ります。
アンプとCdプレーヤーでしたらどちらに流せば良いでしょう?
またアンプとスピーカーの場合もどちらでしょうか?
抵抗の測り方もよろしければ教えて下さい。

お礼日時:2011/06/15 09:12

taiki123さん



 追加の御質問に回答します。
 
Q1;(出来れば接地抵抗の小さな機器へ)シールドを接続してあれば、ノイズは接地してある機器側に流れ去ります。アンプとCdプレーヤーでしたらどちらに流せば良いでしょう?

A1;基本的には、機器の電源容量が大きい方、消費電力が大きい方が電源周りのアース回路も充実していますから、こちらの機器の方が好ましいと思います、。アンプとCDプレーヤーでは、アンプ側となります。


Q2;またアンプとスピーカーの場合もどちらでしょうか? 抵抗の測り方もよろしければ教えて下さい。
A2;この質問の意味が良く分かりませんが、スピーカーボックスにはアース端子は有りません。又、スピーカーケーブルはRCAコネクタはつけません。
スピーカーケーブルにシールド付を採用するという事でしょうか? スピーカーケーブルにシールドを付けても、音質は劣化傾向に成るだけです。その理由はシールドを付ける事で、ケーブルのロスは増加します。
ケーブルのシールド抵抗の測り方は、簡単にはテスターでケーブルの両端にプローブを当てれば測定できますが、余りに小さい場合には、ミリオームメーターのような専用測定器が必要になります。でも測定するのも必要ですが、シールドに使われている銅線の本数と素線の径から計算する事も出来ます。
 大手電線メーカーのHPには色々な技術資料が掲載されているので、参考にされると良いでしょう。例えば、下記の日立電線のHPは有用です。
http://www.hitachi-cable.co.jp/about/publish/tec …

 オーディオケーブルのシールド問題に関しては、MJ;無線と実験誌の2010年8月号に「AVケーブルのシールドを考える」との記事が有ります。この中にはアースループの話や、シールドの処理方法でどの程度シールド効果が得られるかの事例も掲載されています。

御参考まで。
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単芯同軸ケーブルの場合は


シールド線の両端をRCAプラグの-側に繋ぐ必要があります。

二芯シールドケーブルの場合は
内部の二つの導線で+-を賄っていますので
シールドは片側のアースに繋ぐだけで良いです。
なぜ片側だけに?は(1)さん、(2)さんの回答をご参考に。

貴方が閲覧したnet情報は後者の場合ですね。
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これがいえるのは、たとえばメインアンプとプリアンプが専用のアースで接続されている場合や、並列に使用される別の周辺機器のケーブルでその機器と当該回路がRCAケーブルで接続されている場合です。


この場合2つの機器はすでにアースは接続されているわけですから、別に他のケ-ブルの外被がアースされていなくても問題はないのです。

この場合2つ以上の伝送路を通じてアースが接続されると、そこでループが生じてにノイズ的に不利になるなるといわれていました。
これは真空管時代の高インピーダンス回路では問題になる場合がありました。
私も自作で片方だけがアースに接続されたケーブルを使っていたことがあります。
でも今の半導体回路は内部のインピーダンスが非常に低いのでまず問題にはなりません。

もちろんある周辺機器同士がそのRCAケーブル以外では接続されていない場合はこれはダメです。
その場合ホット側が導通でアースが断絶するので、電源を入れた途端に盛大なノイズが発生すると思いますよ。
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シールド(網部)を片側だけグランドに落とすのは、


2芯のRCAケーブルの場合です。
虚覚えなのですが、両方をグランドに落とすと、
シールドと大地でループ回路になり、静電気の
逃げ場が無くなり、悪影響を与える、そのような
理由だったような・・・

安物のRCAケーブルは単芯の場合が多いので要確認です。
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2芯シールド線を使った場合の話しなのでは?


2芯を信号線に使用し、シールド線はあくまでノイズ混入防止です。
シールド線はNC(未使用)でも構わないが、その片端でGNDに落とすと効果的という話だと思います。

下記サイトが参考になるかな?
http://blog.goo.ne.jp/commux/e/c66a38136a522b891 …
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