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同じ雑誌内で、
連載10回めぐらいで単行本が発売される漫画と、
ヒゲとボイン(知らなかったらすいません)みたいな
雑誌にちょろっとだけ掲載されているような感じではなく、
普通の漫画なのに
連載60回めでも一度も単行本が出ていない漫画、
連載400回めでも単行本が一冊しか出ていない漫画があるのですが
これはどういう理由があるのでしょうか。

また、連載されている漫画全部を
一切単行本化しない雑誌がありますが
これもどういう理由があるのでしょうか。

A 回答 (3件)

コミックが出るかは、編集者と編集部の判断です。

売れる、という以前に、広告が難しい(告知するのにお金がかかりそう)という作品は、コミック化しにくいです。
コアな、広告をさほどしなくても出したら買う人がいる、という本は、売れる見込が少部数でも採算を計算しやすいのですが、逆に、薄く広くファンが入る、とくに類作がない一般請けするコミックは、1冊目を出しにくいです。
なお、1冊出してそのままのシリーズは、その1冊が予定より売れなかったということでしょう。または、作家さんがコミック作業をするのに向いていない人なのか。

なお、出版社の中には、雑誌コードだけを取っていて、書籍の流通コードを取っていないところや、他社の流通コードに雑誌だけ乗せて貰っているところがあります。発行元と出版元が違う雑誌ですね。
その手の出版社は、最初のコミックを流通に乗せるのが大変というところも多いです。
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この回答へのお礼

>1冊出してそのままのシリーズは、その1冊が予定より売れなかったということでしょう。

そうですか。暇つぶしで某漫画雑誌を買ってみたところ、
気にいった漫画があったのですが、
一巻だけしか出ていなかったんですよね。
確かに単行本を買いたがる様な漫画じゃない気がします。(泣)

回答者様たちのご回答を見る限り
雑誌に連載されているけど単行本化されないと言うのは
色々複雑な背景があるのですね。
皆様、ありがとうございました。

お礼日時:2011/07/03 23:06

はじめまして。



これは青年誌やレディス・コミックで強い傾向です。
青年誌やレディスク・コミックのコミックスはよほどヒットしない限り、有名になって固定ファンがつかない限り、少年誌や少女誌のコミックスよりも売れません。
元々読者が雑誌を定期購入するタイプが少なく、駅売りやコンビニでの突発購入のタイプが多いせいもあります。
そのためにコミックスを購入してまで読みたい、と思う人が少ないことにも原因があります。

概ね雑誌は赤字での発行なので、コミックスの売り上げで黒字化を図るのが出版社の常套手段でした。
ところが近年コミックスの売り上げ自体も相対的に減少傾向にあり、売れるものと売れないものの格差も激しくなりました。
売れない物が続出すると赤字が嵩むだけとなります。
そこでコミックスもかつてのように、とにかく出してみる方式ではなく選別する方向性になりました。

その雑誌の看板作品で人気もダントツ、話題性も十分、定期購入の固定ファンもついているような作家の場合は、作品が溜まればそのままコミックス化します。
雑誌アンケートはそこそこだけど、話題性に乏しく目立たない作品の場合は、とりあえずは1冊は出してみます。その売り上げで2冊目を出すかどうかを判断します。売り上げが芳しくなければ2巻目以降はなし、となります。
雑誌の方はアンケートは平均以上、上位の結果なので連載を切る必要はないけど、コミックスは売れないので出さないとなります。
芳文社がこのタイプです。

特定の作家と作品以外がまるで売れないために、雑誌コードを貸し出していた新潮社が、その作家の作品以外のコミックス化を拒絶したコミックバンチのような例もあります。
そのためにそこそこ人気もキャリアもある作家も巻き添えを喫いました。マニアにも人気のある、コミックスは売れそうな作家でもその例外ではありませんでした。要は新潮社にマンガを見る目が無かっただけなのですが・・・
レディス・コミックスは発祥当時から作家陣がベテラン中心の構成で元々原稿料自体が高額です。
つまりコミックスで補填しなくても十分なほどの原稿料を作家側が受け取っています。
読者層も青年誌以上に衝動購入の割合が高いためにコミックスはほとんど出ないのが慣習となっています。
しかも少女誌の傾向を受け継いで読み切り作品が多いために元々コミックスが出しにくい体質でもあります。
短篇集は余り売れません。
また描写から成人指定化されると、書店の置き場も制限されるために余計にコミックスの売り上げが落ちるために、その手の作品はコミックス化はしない方向の場合もあります。これは大手出版社にある傾向です。
エロ系はアンケートだけは上位に行きます。

コミックスの収支トントンの目安は大体3万部です。
売れるか売れないか不明な場合で試しに出してみる場合は初版は3000部程度です。
3000部はほぼ都内の書店にぎりぎり出回る程度の部数です。
ここで初動が悪ければそこで終わり。重版がかかり1万を越えるようだと続刊を検討。3万を超えれば続刊決定となりますが、途中で売り上げが芳しくなくなると連載に関係なくコミックス化も終了となる場合もあります。

人気作家や大御所作家以外はコミックスが無ければ赤字の状態なんですけどね・・・
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この回答へのお礼

詳しい解説どうもです。

>芳文社がこのタイプです。

やはり…。質問文には具体的に書きませんでしたが
質問文の「連載10回めぐらいで~」に関しては
まさに芳文社の雑誌に関しての話でした。(笑)

最近何となくコンビニで芳文社の雑誌を買ったのですが、
長期連載されているわりに
単行本化されていないものが多い様なので
疑問を感じてしまい今回質問をさせていただきました。

お礼日時:2011/07/03 22:45

商売ですから、売れると思えば単行本にするでしょうし逆もあるでしょう


あとは、出版社が漫画家へ仕事を発注するときに、あくまで
雑誌だけの掲載として契約してるとも考えられます。
もちろん売れると思えば、もっとお金を出して単行本の契約もするでしょう

最後に可能性は低いですが、たくさんの出版社で短編をまとめる場合は
権利が複雑なので、手間もかかるので単行本化は難しい場合もあるでしょうね
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この回答へのお礼

なるほど。
そういえば単行本化されない漫画って
好きな漫画を単行本で集めるってタイプのファンより、
漫画なんて暇つぶしに読むだけ、雑誌で一回読んだら十分、
単行本までは買わない…みたいなファンが多そうな気もします。

お礼日時:2011/07/03 20:26

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