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こんばんは。この前この本を読み終わりました。この本は色々なところでいわれているように誰が犯人かは重要ではないみたいなのですが、やっぱり犯人が知りたくてむずむずします。
作者の桐野夏生さんの中では犯人は決まっていたのでしょうか?またそういうことを明らかにしていますか?作者自身が犯人がどの人の可能性もあるということで犯人を明らかにしていないのならそういう風に解釈しますが実際犯人はいてあえてそれをはっきり書いていないというならやっぱり知りたいです。
分かる方いたらお願いします。

A 回答 (4件)

桐野氏は犯人について明らかにはしていない様です。



ファンの中には、「よく読めば犯人はわかる」と言っている人もいるようですが、私にはわかりませんでした・・・
ぜひその方の犯人像を聞きたいものです。
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この回答へのお礼

私も犯人はわかるという人に聞いてみたいです。ほんとにこういう終わり方の本や映画って気になっちゃって仕方ないんです。

お礼日時:2003/11/03 21:15

再読してみました。

考えながら。

ケース1
犯人は「和泉」である。理由は口封じ。
有香は数日前に、蔦枝と水島の関係を目撃してしまった。その時和泉に見つかって口止めされた。
和泉はきっと「汚らわしい最悪のもの」として、有香にダレにも言ってはいけない!と念を押した。
だから有香はカスミと石山に同じ臭いを感じて嫌悪したんでしょう。
「ニコニコと立っていた」のは和泉。
その後、有香は母親のしている事を和泉に話した。
裏切られた者同士として、子供特有の潔癖さと嫌悪感で、言葉が足りないながらも和泉に訴えます。

和泉は自分が責められているような気持ちになってきた。自分をバカにしている二人、それをどうしようもなく見逃している自分。
そして汚い物を見るように訴える有香。
そして思わず・・・

遺体は荒れた別荘の片隅に埋めました。
そして良心の呵責に耐えられなくなった和泉は自殺しました。
すべて告白した遺書を残しましたが、蔦枝が燃やしました。

ケース2
犯人は「蔦枝」実行犯は「水島」
蔦枝は若さに対して異常な執着があります。
自分の事と身の回り以外には関心がなく、これは和泉に対する態度や台所の薄汚さからも伺えます。
水島との関係もその若さを「吸い取る」事と、女王のように振舞える唯一の相手を得る事でしょう。
山奥で暮らしているうちに、生来見得張りの性格が歪んでしまいます。「若さ美しさ」への妄執と偏執です。
蔦枝はある時、自分に自信を失くしかけます。
どんなに化粧をしてもドレスを着ても年齢は無残に痕跡を残して重なります。
気が狂いそうになります、いや狂ったんでしょうね。

幼女の血をすすり、柔らかな肉を食べる。。。
ワタシは若返る。。。

水島は蔦枝のいいなりです。めったに料理もしないキッチンの奥には大型冷凍庫があります。山奥の暮らしには必需品です。

蔦枝は毎日少しずつ食べ続けます。いずれ全てが彼女の肉になるでしょう。
和泉が気味悪く思うくらい、蔦枝の肌はつやつやとしています・・・

ケース3
全て「内海」の夢である。
内海は有香がいなくなった時、要請を受けて捜査に参加しています。
その時カスミに対して『愛情』とも言えない何らかの感情を抱きました。
それは「喪失感」かもしれません。
捜査の途中で内海は具合が悪くなって帰ります。
そしてそのまま倒れ昏睡状態です。

器械で生かされています。
ここに書かれた物語は、全て昏睡状態の内海の見ている『夢』です。
夢の中で苦しみ、悪夢にうなされ、愛を感じる。
彼は夢の中で死にました。
そして夢の中のカスミに、自分には出来なかった「生き抜く」というテーゼを与えました。
それは自分に対する「最後の癒し」だったのかもしれない。
彼は病院で妻に看取られて亡くなりました。

有香は空き別荘で汚い毛布に身を包んで眠っているのを発見されました。
家族はそれぞれ自分達の家庭に戻り、幸せに暮らしています。
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私もずっと気になっていました。


結局犯人は誰なんだろうと?
一体犯人は誰なんだろうとドキドキしながら本を読んでいたので、最後に犯人側からない結末を読んだときは呆然としました。
同じように貫井徳朗さんの「プリズム」っていう本も、読み終わると結局犯人は誰なんだろうと思ってしまいます。
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この回答へのお礼

私もいつ犯人はでてくるんだろうと。何度もでてくる犯人は実は内海やカスミが見た夢だったりで、内海が死ぬ前にみたものも夢だったみたいだし、どんどんページはなくなるのに結局最後は有香のリアルな映像でなんだか生々かったです。
この本がどういう小説にせよやっぱり犯人が知りたいです。

お礼日時:2003/11/03 21:23

怪しいと考えたらアヤシイヤツはたくさんいるよね。



妥当な線では石山なんだろうけど、ちょっと違う。
豊川基彦も気持ち悪い雰囲気だし・・・

うがって考えれば父親も、それに水島もおかしい。
そして脇田。死を迎える寸前に内海の見た夢。。。

母である事を放棄したくなったカスミというオンナのたどる修羅の道なのかな~

有香を探すという事によって自分が救われたいという気持ちがあるように思えて、私は読んでいて心がズンズン沈んでいきました。

最後に有香が振り返った時にニコニコ笑っていた「オトコのひと」は、もしかしたら本には出てこない通りすがりの何者かもしれないし、有香が母親=女のひととは認めたくなかった嫌な物=男=母だったかもしれない。

>>分かる方いたらお願いします
分かりません。ごめんなさい。
分かって欲しいと思って書かれた本だとは思いませんでしたし、純粋な謎解きものだとも思えませんでした。
人間の不条理な心情を「有香」と言う「無垢」を通して書くことでより深く現したのかな~などとおもったんですけど・・・
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この回答へのお礼

みんなが怪しくてどの人が犯人でもおかしくないので、だから余計にだれが犯人なのかはっきりしてほしいのです。
私は内海が死ぬ前に見た夢か映像だかの脇田が犯人だと思ったのです。死んでいくかわりに真実をみたんじゃないかと。けれど最後有香が語っていたところでぞっとしてしまいました。そこで私も犯人は本には出てこない人だったのかもとも思ったし、カスミは実は二重人格で・・・など色々なことを考えて結局わからないのです。
作者の方に聞いてみたいです。

お礼日時:2003/11/03 21:20

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