初めて自分の家と他人の家が違う、と意識した時

スティーブ・ジョブズ氏の名言・格言のなかに、こんな有名なものがあります。

「あなたの時間は限られている。
だから他人の人生を生きたりして無駄に過ごしてはいけない。
ドグマ(教義、常識、既存の理論)にとらわれるな。
それは他人の考えた結果で生きていることなのだから。
他人の意見が雑音のようにあなたの内面の声をかき消したりすることのないようにしなさい。
そして最も重要なのは、自分の心と直感を信じる勇気を持ちなさい。
それはどういうわけかあなたが本当になりたいものをすでによく知っているのだから。それ以外のことは、全部二の次の意味しかない。」

これ、世界の人がみんな実践したら、働かなくなっちゃうんじゃないかな?と思うのは、考えが浅い?
だって、誰しも、働きたくないじゃないですか。
寝ていたいし、遊びたいし、お腹も減る。
上司や同僚に気を使って、中には仕事のことで悩んで自殺したり、うつ病になる人も。

自分の心と直感で生きてたら、みんなや~めたってなりませんか?
そしたら、ガマンしてマジメに働いてる人がバカみたい。

家で義父を介護してる母が、時々介護が嫌になるんだって。
自分の心と直感を信じたら、そんな老人ほったらかして、遊んじゃうかも。
ひどければ、殺しちゃう?

私も夢がありました。
心の声は「いまでも夢をかなえたい」!
でも、年齢的にも周囲の協力も得られそうになく・・・。
心の声に正直になると、いままでお世話になった人、いままで大事だと思っていた人まで捨てねばならなくなります。
ジョブズさんの言ってることって、結局、その捨てる覚悟をもて、ってことでいいんでしょうか?
なんか、みんな賞賛してますが、納得いかなくて。
どなたか、こんな私に教えてください。

A 回答 (4件)

質問者さんのように、一度極論して考えてみるというのは本質的な理解を深める上で大切だと思います。



たしかに、自分の心と直感を信じた結果、食う・寝る・遊ぶ等の個人的欲求を追求する人もいるかもしれませんね。
個人的欲求や快楽の追求のために社会から離脱する人は、どんな時代にも存在すると思います。
ただ、いまの人類の大半にとっては社会性が必要で、個人的な快楽だけでは満足できない「心と直感」をすでに持ち合わせているのではないでしょうか。
ジョブズの言う「ドグマ」とは、社会的な意味での「心と直感を抑制するもの」だと思います。
有名になりたい、名誉を得たい、徳を積みたい、良い暮らしがしたい、いいものが作りたい、いい仕事がしたい、などの欲求は社会的なもので、何事においても「周囲の人よりも少し上にいる方が気持ちがいい」というのが根底にありますよね。

社会的な欲求は社会が発展するにつれて発達してきました。
社会というのは、古代に誰かがデザインしたものが最初にあり、それを後世の人類が脈々と引き継いでいるものですよね。
その意味で、社会的な欲求を満たすには、社会の方向性に沿った成果がなければならないので、広い意味でドグマに縛られているとも言えます。
でも、スティーブジョブズはドグマに縛られていなかったように見えますよね?私もそう思います。むしろ自身でドグマを作っているわけですよね。
(蛇足かもしれませんが、ジョブズの言葉を多くの人が称賛した瞬間から、それ自体がドグマになっていくと思います。あるいは、この言葉を是とするだけの根拠が、社会を覆っているドグマの中にあるはずです。)

じつは私も質問者さんと似たようなことを考えて納得いかなかった時がありました。みんなジョブズの言葉を称賛してるけど、本当に意味をわかって称賛してるのかな?と疑問でした。
私の場合は、ひとつの会社をイメージしたとき、社長も部長も平社員も全員が会社の規定やミッションといったドグマから抜け出し、各自の心と直感に基づいた判断や行動を思い思いにしてしまったら、会社は会社としてうまくはたらかなくなってしまうのではないかということです。たとえばApple自体がジョブズのドグマで出来ているわけですから。

私の結論としては、ジョブズのメッセージは、多くの人が称賛するためのものではなく、ヒエラルキーの頂点へ向かって走ることを運命づけられた、一部の支配層やその候補生であるところのスタンフォード卒業生に向けて放たれた「激励」だと考えています。

人類は自由を謳歌しているように見えて、じつはうまく支配されているうちは支配されている方が心地が良いのです。
その意味でやっぱりドグマは必要なんです。明確な方向性を打ち出してくれる人がいるのはとても気持ちが良い。社会や組織の新しい方向性は、誰かが作らなければいけない。組織体としての目標を明確に力強く打ち出せる人がいなければ、相手に勝てない。組織として勝てなくなってきて責務ばかりが目につけば、支配されていることが段々と苦痛になってくる。
しかしドグマを作れる人間、自分が一体何をしたいのかをはっきり打ち出せる人というのは希少なんです。自分が最大権力者であっても臣下にコントロールされてしまった"受け身"の王様は、世界史にも数えきれないほど例があります。

そして、ドグマとドグマ、あるいは組織と組織のぶつかり合いになった時には、長期的に見れば必ず優劣がつきます。その時に、どんな良いアイデアを持っていても、リーダーが弱いドグマしか作れなかった組織は、より強いドグマにからめとられてしまう。だから己の中に強い信念を持ち、それを強く信じろ。ジョブズの言葉はそういう意味であったという理解に至りました。

ここで話を元に戻して質問者さんの質問にダイレクトに答えたいと思いますが、
「人を殺してはいけない」「よく学び、よく働くべし」などは確かにドグマですが、国家を維持するのに必要なドグマです。個人の快楽のために社会のルールを越えて好き勝手にやっただけでは、その人はまだ社会のドグマの中に存在しているので、規制や取締りの対象です。ジョブズの言葉は企業経営者としてのレベルで、自分のドグマを作るという前提で発言しています。大きなドグマを作り直すには、それ相応のエネルギーが要ります。

こう考えれば、ジョブズの言葉は、明日を生きるヒントとして意味を持ってくれるのではないでしょうか?
自分がコントロールできないレベルの大きなドグマには、まだ抗わない。自分が是非を判断できるレベルにあるドグマは積極的に見直し、必要とあらば自分の方向性を明確に打ち出す。
いかがでしょうか。

巷の称賛の何割かは、耳に心地よい言葉だから、かもしれませんね。
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寝たい、たべたい、エッチしたい。


基本的に、これら3大欲求のことは言ってないと思います。

これらは除いて、
あなたがやりたいことは?情熱を持てることは?
と問われている気がします。

本当に情熱が持てて、明日死んでもそれをやりたい、といえるようなこと。

そんなものを見つけること自体が、まずは難しいし
性格の問題も大いに関係してると思います。

しかし、見つかる人もいる。
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 働かされていると思っているからそんな考えになる。


 自分のカンで面白いと思ったことは、最初には趣味でもやがて仕事になっていく。そんな仕事は楽しいし、定年とか報酬とかは関係なく続けることができる。

 「周囲の協力を得られない」とかいっているけど、本当に好きなことをやっているときに他人の協力など考えることはありえない。なぜなら自分が好きだから、そして楽しいから。もとより他人のことなど知ったこっちゃない。本当に夢を持つ人たちは、その夢を実現する手段を考える。それがまた楽しい。

 なにかに依存しているからそんな考えになる。夢は天から降ってくるもんじゃない。自分で想い、自分で動き、周囲を巻き込んでいく。
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捨てれないものはすべて抱えて突っ込めるぐらい強い人間になれって事では


ないでしょうか。

私は医師になりたくて、再受験で医学部に行きました。
医学部には結婚して妻子がいる人などいろんな人がいましたよ。

その人達はパワフルで家計のやりくりも学業もきちんとこなしていました。

普通の人は結婚して子供がいたら医学部は諦めるでしょうが、何一つ捨てなくても
努力のみで自分の人生を生きる人がいます。

例えば、人の2倍、20時間働けば、介護をしなくても人を雇って介護してもらう
事もできるでしょう?
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