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最近、某Q&Aサイトで見たのですが、タイトルのように
「日本語というのは、一文を漢字のみで書けるものか。」
という問いがありました。

多くは「無理だ」という回答でしたが、一人の方が興味深い回答を寄せていました。

駄目
以上
問題外
問答無用
御馳走様
閑話休題
喧嘩両成敗

などは「一つの文章」 にもなり得るというわけです。

「以上。」 「御馳走様。」 というように句点をつければ、、、まぁ 解らないわけではないですが、私としては全て「熟語」に過ぎず、つまり それらは”名詞”と感じます。  

また、「問答無用。」というのは、「それは問答無用だ。」 という文章が、”主語を省略した体言止めとなったもの”、と言えるかもしれません。  ではこの場合、「四文字熟語」が、れっきとした日本語の 「文章」に変わったことになるわけでしょうか?  

私の目から見るとそれらは漢文のようですが(笑)、上記の理屈は通るのでしょうか?
(確かにその回答者は中国語の知識があるようでした)


国語にお詳しい方、いかがでしょうか。

A 回答 (8件)

 少々古い本ですが、湯沢幸吉郎『口語法精説』(明治書院、昭和52年)には、



「止せ」「火事だ」などは、長くい続いたものの一部分ではないが、それぞれ言葉が切れているので、やはり文である。

とあります。(「火事だ」は名詞+断定の助動詞で2単語です。)

 また、『研究資料日本文法(8)構文編』(明治書院、昭和59年)には、「3 文とは何か」の章があり、「四 橋本文法の文」の「単文」の項に、

(1)一語文 切れる文節だけからなる文

というのがあります。

 Wikipediaにもあるように、日本の中学校で教える(日本語の)口語文法は(高校での文語文法も)この橋本文法が基本になっています。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A9%8B%E6%9C%AC% …

 日本語の文法にも様々なものがありますが、少なくとも学校文法では、「止せ」や「火事だ」同様に何かをひったくられて叫ぶ「泥棒。」というのはひとつの文と考えられます。(現場で〔口語〕文法を教える中学教員の共通認識だろうと思います。高校ではあらためて「文とは何か」なんてまずやらないでしょう。)

 ある方がおっしゃる「駄目」等は一つの「文」になりうるというのは、学校文法では正しいとらえ方です。
 なお、「文章」は「一つあるいはそれ以上の文が集まってまとまった考えや気持ちを表したもの」(出版社不記載の中学校用国語問題集の文法の「まとめ」のぺージ)ですから、漢字だけの文章というのがあってもおかしくないはずです。
 実際、詩などであれば、一文で一作品という例はけっこうあるはずです。

 また、その問題集の同じページには、

「何?」のような一語の文もあるし、とても長い文もある。

とも書いてあります。



 なお、英語教師をしている方に尋ねてみましたが、

「命令文」は主語を省略することになっていて、"Go."だけでも一文である。

とのお答えをいただきました。
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この回答へのお礼

結論からすると、「漢字のみで、日本語の文を作れる」ですね。

ただ、タイトルのQ1「日本語では一つの文を漢字のみで書けるか」というのと、Q2「これら(質問中の熟語と、kogotokaubeweさんが挙げていらっしゃる例を並べて)は日本語の文といえるか」という問いがあったとしたら、何となく受け止め方も違ってくるような気もしますが…。  

「橋本文法」というものがあるのですね。 とても参考になりました。
説得力のある素晴らしい回答です。 勉強になりました。
どうもありがとうございました!

お礼日時:2012/02/08 13:23

四文字熟語単体を文章とするのは多くの人が異論を持ちそうですが、


別に漢字だけの文章でよければ、少し古いor難しい言い回しにすれば、
出来ると思いますよ。
例えば以下のような文章はどうでしょうか。
仕事のメール文章だとよく漢字ばかりになることが多いんですよね。


・現状では検討が実施困難で改善を要する場合。

 検討を実施するのが困難なため、改善が必要です。

 ⇒検討実施困難故、改善希望。



 です、ますは也(なり)がありますし、接続詞は故などを使えば作れると思います。
 少し昔の言い回しで現代でも使われている語を探せば意外とありそうですね。
 文中の問答無用も、「我激怒故問答無用也」なんてすれば
 文章と言えるのではないでしょうか。
   
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この回答へのお礼

そうですね。
Q&Aは海外版で、質問者はおそらく中国人であったと思います。 また回答の中には、日⇔英 のアメリカ人の翻訳者が、”「申込要項、以下参照」のような文も見るが、これは助詞が省略されたもので、ちゃんとした日本語の文には見えないが、とりあえず、英訳はできる”というのがあり、これも興味深いと思いました。

回答ありがとうございます。

お礼日時:2012/02/08 13:09

中国語で一番短いのはSVの形です。

英語もですね。
やはりそう考えると、主語と述語は最低限必要な気がします。
(「Go!」とかを文だと言われればそれまでですが、5文型に入ってないですしね)

昔の文も入れていいのなら、確実に出来ると言えます。no.3の意見のように、ひらがなは使いませんから。

国語教員を目指しているので、いい刺激になりました。というか知識不足を再認識出来ました。
便覧にも参考書にも載ってなかったので、暗黙の了解なのか定義がないのか意見が割れてるのか気になるところです。そもそも問題にしてないだけかも・・・・・・・まずすぐに目に付いて添削しちゃいますよね。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
考えてみると、おもしろいですよね。

お礼日時:2012/02/08 13:02

まず、「文」と「文章」を分けて考えましょう。


「文」は句点で終わることのできるひとかたまりの語の列です。
「文章」はあるひとまとまりの内容を表現した語の列です。ほとんどが複数の文からなります。

で、質問文の例を拝見すると、どれも少なくとも「文章」にはなりません。
「駄目。」とか「喧嘩両成敗。」とか書かれても、何が駄目なのか、どういう状況が喧嘩両成敗なのか、書いてもらわないと読み手としては「ひとまとまりの内容」として理解できません。

では「文」になりうるか。
文法的には「文」になりうると思います。
日本語は述語さえあれば文になると私は理解しています。
質問文の例はすべて述語になれるので、立派な「文」だと判断します。

でも、質問文の例は日本語の書き言葉としては非常に横着で、私はあまりいい印象は持ちません。
せめて「だ」「です」はつけてほしいと思います。

ただし「閑話休題。」だけはありと思います。
「閑話休題です。」「閑話休題だ。」と書くと語感としてなんかおかしく思いますので。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
そうですね、質問中では「文」とすべき箇所を「文章」と誤って書いてしまったようです。 失礼しました。

思うに、その回答者は「書ける」という結論を先に出し、それらの例を挙げたような印象をもちました。

が、結果として「文になりうる」とのnebnabさんのご意見、貴重だと思います。

お礼日時:2012/02/08 09:39

面白いですね。


主語と述語のみで構成されるのがもっとも短い文だと思うのですが、主語や助詞がなくても成り立つかどうかが問題ですよね。(文がまとまりを持って章になれば文章です。)

「俺無理。その日予定あるわ」
「君馬鹿?ちゃんと考えなよ」
「皆様、閑話休題。さぁさぁ本題に戻りましょう」

とかとか。流れの中にあれば助詞が抜けてても気にならないですね。
きちんとした文かどうかを問わなければ成り立ちそうです。

ちなみに私も中国語勉強中だけど、これは中国語関係ないでしょう。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

中国語を勉強中でいらっしゃるのですね。 が、関係ないのですね。。
私自身も日本語の文というのは、基本的には主語・述語のあるもの、と捉えていました。  しかし、その回答者は他者からこの「文の定義」を巡り、反論を受け、以下の定義をどこかで調べて書いていました。

【言語単位の一。 思考や感情を言葉で表現する際の、 完結した内容を表す最小の単位。 多くは複数の文節によって構成されるが、 「待て」「さようなら」のような一語文もある。 文字で表す場合には、 通常、文の切れ目に句点「。」を打つ。 センテンス。 文章。】

、、というわけで、その回答者が挙げた例は、そうです。 lyingyiさんも挙げられたような「会話文」に限定されると思うので、なんらかの条件が必要と感じました。 少なくともタイトルの質問を見る限りは、この「会話文」を想像しないので、少し飛躍するようにも感じました。 結果として、でも成り立ちますね。

お礼日時:2012/02/08 09:51

書けるが正解ですね



あ い う え お
安 以 宇 衣 於

か き く け こ
加 幾 久 計 己

さ し す せ そ
左 之 寸 世 曽

た ち つ て と
太 知 川 天 止

な に ぬ ね の
奈 仁 奴 祢 乃

は ひ ふ へ ほ
波 比 不 部 保

ま み む め も
末 美 武 女 毛

や ゆ よ
也 由 与

ら り る れ ろ
良 利 留 礼 呂

わ ゐ ゑ を
和 為 恵 遠




がもとですから・・・昔はこれを漢字で書いてて訳です。

 私の目⇒私乃目 書けました・・・・・


 しかし読みにく過ぎるので平仮名が出来た訳で・・昔の知識人は平仮名はつかませんでした・・いまでは平仮名が使うのが当たり前に成ってしまった。


まあ、これを置いといても

 漢字には意味があります。したがって漢字書道が昔からあります。漢字だけで意味を伝えることも可能です。解釈には漢字の意味を熟知してないと無理ですので意味をしならい現代人が増えているから厳しいって話は別物です。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
え~と、、「一つの文が書けるか」という意味なのですが。。。

お礼日時:2012/02/08 09:27

質問の意図が,接続詞に使われている,「は」「に」「が」などに当て字を使う。


当て字に使う漢字の前後の文字とは、意味が切れる。と共通認識を作る。
「、」や「。」を組み合わせて新しい接続詞として用いる。「、逆、」を「しかし」と読ませる。
のを、やれないとすると,無理でしょう。

かな文字を嫌った鎌倉武士の間で、漢字のみで文章を作っていた。という番組をやっていましたが、接続詞は当て字でしたね。
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この回答へのお礼

日本語で一つの文を作るさい、なんらかの条件が必要ですよね。
回答ありがとうございます。

お礼日時:2012/02/08 09:53

無理やりですが 文って言うと 句点から句点っていうことになると 絶対無理とは言いませんが


主語述語含めてってなると無理でしょうね

上記にある「駄目」にしても「なにが?」「だれが?」ってのが分かりませんからね
口語であれば自分が誰に対して言っているのかとか状況的にわかりますから大丈夫でしょうけどね
あくまで質問のようなのは単語という部類になると思いますね
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この回答へのお礼

同じような感覚をもちました。
ご回答ありがとうございます。

お礼日時:2012/02/08 09:24

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