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7年くらい前にある漫画家が
「手塚治虫は凄い。彼を越える漫画家はいない。彼は一番」
と言っていました。

手塚治虫より凄い方はいると思うのですが、
やはり漫画を好きな方には別格の存在なのでしょうか。
(当然のことながら私もそこそこは読んでいます)

何がこう言わしめるのでしょうか。この感性が未だに分かりません。
手塚氏の代表作を何か引き合いに出して説明していただけるでしょうか。

A 回答 (10件)

一つの作品ですか・・・それだと、彼の漫画家としての才能は語れないと思いますが・・・。



言えることは、これからも漫画家の多くは、彼以上だと豪語する人はなかなかいないでしょうね。
質問者様は、もしかするとお若いですか?

基本的に、彼の作品の凄さは、それにリアル(世代として現実)に触れていないとわからない部分もあるでしょう。漫画の歴史を紐解くと、多くの人は手塚治虫の作風から大きな変化を知るはずです。


もともと漫画というのは、風刺が中心の作品で、ストーリー仕立てであったとしても、それが一度に何ページも続くような壮大なものではなかったのですよ。しかも、コマは単調でした。

それを、完全なストーリー仕立てで、吹き出しの変化や、コマの配置の仕方(コマ割り)、変化を多用し、長編に仕立てたのが手塚治虫です。それまでの、作品は、一つの決まった形で作られた漫画だったのですが、ここで、吹き出しの表現方法や、コマの並べ方、広さなど割り振りによって、表現に幅を持たせたのですよ。
これは、今の日本の漫画産業を生み出す最大の技術革新であり、それにストーリーの複雑さが加わり、人気を博したのです。

この人の作品が、アニメーションとして海外でもヒットしたことは、誰もが知ることだと思いますが、彼は第一人者という部分で多くの偉業をなしています。漫画としては、米国でも通ずるものを作り、日本から作品をそのまま輸出する形で、アニメが提供され、それが日本と米国で放送されました。これが鉄腕アトムです。
ベネチアの国際映画祭でグランプリにはなりませんでしたが、銀獅子賞を取ったのは、ジャングル大帝という作品です。

さらに、短編から長編まで600作品以上、アニメが70作品ほどあります。
彼は60歳で没しており、生まれてから毎年1本、出したとしても70作のアニメ作品は作れません。

私個人として、最初に良いと感じたのは、「三つ目がとおる」でしたけど、その時々のブームを取り入れる才能がある人です。SF漫画の先駆者で、オカルト漫画でも先駆けといえるでしょう。医療系ではブラックジャックを世に送り出した。ジャングル大帝は動物もの。リボンの騎士は少女もの。

画は結構似たような人物が多いのですけど、一つのジャンルにこだわらないというより、複数のジャンルが同時進行で制作されている時期も多いのです。

確かに、漫画の一つのジャンルや新しい枠組みなどでは、すごい人は出てきているかもしれませんが、それはあくまで土台あってこそです。多くの人は、彼の作品から、漫画を今の漫画の原点として知り、そこから新しい漫画を産み育て、その漫画を見たものが、さらに開花する。その連鎖の最初にいたのが彼または、彼の世代にいる漫画家です。

あとは、その作風が好きかどうかという問題ぐらいでしょう。

特に、若いと今はもっと刺激的な作品は多いですから、大した作品には感じないものも多いかもしれません。興味が本当にあるなら、彼の作品を片っ端から読み漁るといいかもしれません。
似ている作品もありますけど、制作年なども合わせてみていくと、物凄い人だとわかるはずです。
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この回答へのお礼

ご回答有り難うございます。大して若くもありません。
土台があるから後世の人を評価しないという考え方は間違っていると思います。

私は前の返信で今の漫画の形態が生まれるのは歴史的必然だと書きました。
そのイノベーションの中心に居ただけなのかと思いましたが、
皆様のご回答で手塚治虫の魔性が分かりました。

氏の作品を平面からみても凄さは実感できないわけですね。

お礼日時:2012/10/11 19:36

医者兼漫画家ってだけでも十二分凄いと思います…

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 ん?どこまで書いていいのか分かりませんが、先程挙げた弓月光先生ですが、なぜ引き合いに出したかというと、この方は漫画の神様である手塚治虫先生の真似をするつもりで、開業医の資格を持った後で漫画界に転向したけど出世しなかったから。



 言葉で言うと、”二匹目のドジョウを狙った”のに失敗したから。

 それだけ、”元祖は凄い!”と言いたいわけです。”開祖”でもいいですが。

 手塚治虫先生は作品の作り方について研究熱心だったというのもあるけど、「作品ごとにテーマ性が設定されている」というのが当時としては斬新だったと想います。
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この回答へのお礼

ご回答有り難うございます。
やはりNo2の方の意見に集約されるようですね。

お礼日時:2012/10/11 20:51

NO1ですが。



>いちまでも彼を越える人材が存在しないと言い続けることは
>一種の信仰に近いのではないでしょうか?

存在しますか?

いたら教えて欲しい。

実は私は手塚信者じゃないんだけど、
(というか手塚治虫の漫画はあまり好きじゃない)
漫画界で最も影響力ある作家といえば彼以外
思い浮かばないんです。

好きな作家、面白い作家なんて他にいくらでも挙げられますが、
客観的に凄いと言われれば他に思い浮かびません。

強いてあげれば石森章太郎くらいだけど、
比べるとやっぱり桁が違う。
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この回答へのお礼

私が真っ先に思いつくのは鳥山明です。
そして冨樫義博、尾田栄一郎、松本零士などです。

後は歴史物が好きで横山光輝や白土三平などはよく調べていると思います。
漫画とは違うかもしれませんが宮崎駿も挙げておきます。

お礼日時:2012/10/11 20:49

 割り込んでしまってすみません。



>一種の信仰に近いのではないでしょうか?
 「漫画の神様」と言われるだけあって、崇高に値する人物と信じております。(信仰しているわけでは無い)

 世界最初で最後では無いかと想うような性教育アニメ「不思議なメルモちゃん」に取り組んでみたり。

 ほかの漫画家が同じことしたらひんしゅくを買いそうだけど、漫画の神様だからできた作品と想っています。

 開業医の免許を持っているのに変な方向に走っている弓月光先生とはやはり格の違いを見せつけてくれます。
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この回答へのお礼

ご回答有り難うございます。
不思議なメルモちゃんは初めて聞きましたが、それほど過激な漫画なのですか?
そんな漫画も描いていたとは意外でした。

今となってはどうでもいいですが、最初で最後と言われると興味があります。

お礼日時:2012/10/11 20:29

今、世の中に普通にある「マンガ」や「アニメ」などは


全て手塚治虫が基礎を作ったといっても過言ではないと思います。

もっといえば、「コレは新しい!」と思える作品でも
その根本は大抵、手塚治虫がやってしまっています。
(当然時代的に古臭かったりはしますがw)

つまり、現在のジャパニメーションやオタク文化は
全て手塚治虫に端を発していると言い切れると思います。


いま、既存にあるものをまったく違う形で作り変え
それを後の世のスタンダードに出来る人がどれくらいいるでしょうか?

星の数ほど居るマンガ家など専門職の人ほど彼の凄さは身にしみていると思います。



とはいえ、アニメ製作の単価が安い、声優とかが安いギャラで苦労するという
悪しき習慣を作ってしまったのも彼であるというのも忘れてはいけませんがw
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この回答へのお礼

ご回答有り難うございます。

お礼日時:2012/10/11 20:11

先駆性はやはり大きいですよね。


今の漫画家で、40年後にも「やはりこの人はすごい!」と言われる漫画家が何人いるだろうかと考えると、手塚は偉大だと思います。

個人的には、手塚漫画の凄さは「密度の濃さ」だと思います。
ワンダー3を小学生の時に連載で読んでいた世代ですが、大人になってから単行本を見つけて読み返した時に、全3巻で完結していたのでびっくりした記憶があります。記憶に残っていた波瀾万丈のストーリーからは、どう考えても10巻以上はあるだろうと想像していたので・・・。でも、確かに覚えているすべてのシーンが、わずか3巻の中にきちんと織り込まれていました。
読み返してみても、無駄なコマや冗長なコマは一つもない、見事な構成美でした。
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この回答へのお礼

ご回答有り難うございます。
無駄なコマや冗長なコマがないのは時代性だと思います。
ともかく資源の貴重な昔ですから、凝縮されるのは自然な成り行きでしょう。

お礼日時:2012/10/11 20:08

手塚治虫が凄いとは思いませんが…強いて言うのなら「鳥山明よりも先に生まれたこと」ですかね?鳥山明の部分には、各自が思い描く「私の心の師匠」の名前を入れれば良いと思います。



多分、後人に多大な影響を与えた~云々という人も居るかと思いますが。それを言ったら手塚治虫自身も、宝塚とデズニーが先に存在してなかったら。今頃はwikiに項目すら残らない、ただの町医者崩れで人生を可能性も高かったのですから。

技術学問に限らず、創作芸術の分野でも、それぞれの作家や個々の作品は決して単独で存在してる訳ではありません。それこそ人類が洞窟の壁にたいまつの残り灰で絵を描き始めた時から、途切れることなく連綿と繋がって今に至るのです。そしてまた今この瞬間もまだ見ぬ未来の天才たちへと繋がっているのです。

と言う訳で手塚治虫の最大の功績は何か凄い作品を残したとかそういう事では無くて。彼の後に続いた多くの天才たちに影響を与えた事に尽きると思います。藤子不二雄、石ノ森章太郎、永井豪~等々。今のコミック文化の礎を築いた彼らを生み出すきっかけになったのが手塚治虫ですから。それに関してのみは大きな功績があったと思います。
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この回答へのお礼

ご回答有り難うございます。
そうです。私もあなたと同じように思ったわけです。
ただ、必然の流れの中に居た人をなぜ神格化するのかとね。

歴史観からみてもあなたや私の思いこみは否定されてしまいました。

お礼日時:2012/10/11 20:05

手塚治虫の凄さは「その作品数の多さ」にあります。

それも
一定以上の質を備えた作品ばかりですからね。あれだけの
作品を生涯に生みだす人は、多分これからも出ないでしょう。

だいたい、週1本のアニメ原画と週数本のマンガを描いて
いたんですから。周囲の人から「彼はいつ寝るんだろう」と
言われてた位なんです。

あと、手塚治虫は「ストーリー漫画」というジャンルを作ったと
言う意味でも凄いです。ストーリー漫画はすべての日本漫画
と日本アニメの原点ですからね。ある表現ジャンルを「作る」
というのは、天才じゃないとなかなか出来ません。同じ時期で
比較できるのは、ウルトラマンの「円谷英二」くらいじゃない
ですかね。

手塚治虫の凄さは「作品単独」で評価するものじゃないです。
そのジャンルの先駆者であって、そのジャンルを定着させた
量産型ヒットメーカーであった・・・という両面から評価すべき
ものですよ。
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この回答へのお礼

ご回答有り難うございます。
私が思うにストーリー漫画というジャンルが生まれるのは
歴史的必然ではないかということでいうことです。
手塚治虫が現れなくても、誰かが成就していたことでしょう。

それとは別に質の高い作品を提供し続けるのは才能がないと無理ですね。
先駆者+ヒットメーカ。このコンボは確かに威力がありそうです。

お礼日時:2012/10/11 19:19

現状を元に手塚治虫作品を眺めても何も出てこないでしょう。


一番は彼の代表作と言われる作品が1950年代には
すでに世に出ていたことです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%89%8B%E5%A1%9A% …

戦後の復興がまだ緒に就いたばかりの頃で、
世間の人はみな今日明日の食べ物を確保するのに
目の色を変えていた時代に、
場所によっては戦後の焼け野原がまだ残っていた時代に

アトムが空を飛んで悪い奴をやっていたのですから、
こんな夢のある話はないでしょう?
そして、多くの若者に夢を与え、多くの漫画家が
彼にあこがれ、漫画家を目指しました。

後は彼の二番煎じか、彼にない新しい個性
という路線で漫画界が発展していくわけです。
一つの王道であったわけです。
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この回答へのお礼

ご回答有り難うございます。
開拓者として素晴らしいということでしょうか?

その功績は認めるとしても
いちまでも彼を越える人材が存在しないと言い続けることは
一種の信仰に近いのではないでしょうか?

お礼日時:2012/10/11 19:01

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