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来年度から大学教員になるものです。現在は、旧帝大の博士後期課程に在籍しています。

大学全入時代と言われる中で、大学が生き残るのはどのようなことが必要でしょうか?
どのような側面からでもいいので、アドバイスをお願いします。

A 回答 (8件)

実学、専門性の強化ですね。


またそれを支えるための財務体制や人材育成、中長期の明確なプランニングですね。
つまり民間企業的風土が重要になって来ています。


海外では実学分野で
名門のオックスブリッジやパリ大が、LSEやスタンフォードに大きく遅れを取り出して、
あわてて実学分野の強化に乗り出しています。
実学に強い大学、
例えば香港大、LSE,MIT、シンガポール国立大などはこの数十年で一気に評価を上げていってますね。

研究面や人材面の観点からハーバードなどはますます巨大化してますし、7,80年代まで
人気だった教養系をゼネラリストとして学ぶリベラルアーツカレッジやセブンシスターズなどの
非実学系の名門女子大は人気を落としてます。

バーレーンの研究機関、大学がオイルマネーを使って世界中のノーベル賞級の研究者(京大の山中先生もアプローチされているそうです)を集めまくってます。
2,30年後には日本人の優秀な受験層がバーレーンなどお金や設備のいい海外で学ぶ可能性も高いでしょうね。

国内でも近年伸ばしているのは専門性がある、実学的な大学です。
KIT,ICU、AIU、中央、奈良先端などがそうですね。
東大早慶も改革は速いです。


韓国が特にそうですが、世界的にも高学歴化しています。
修士号、博士業を持つ人の比率が年々高まっており、研究者だけでなく民間企業や政府機関で働くことが増えています。

今後もますます、ハーバードのように巨大化、コングロマリット化して資金、人材を集中している大学が強いでしょうし(日本においては英語論文数の多い大学やCOE予算比率の高い大学など)競争と選択がなされ、より専門性・実学分野での実績を出せる大学が勝ち残るでしょう。

また受験生の面から言えば、
ICU,AIUや立命館のように、こっそりと言う感じで一般の大学より学費が高騰していってる事が多いです。専門性の高い教育が成されるのでしょうがない面がありますが。
よって(残念なことではありますが)、ますます家計収入と学歴の比例がなされ、それが将来の賃金収入にも比例してしまうでしょう。
僕が親なら、
ユダヤ人のように散財はせずに、教育・特に実学に絞って一貫投資をして資金や知名度の大きい大規模な大学で専門的な教育を中長期に受けさせますね。
僕はいわゆる私大文系なんですが、そういう動き方は今後は奨めません。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
「実学と専門性の強化」ができる大学が生き残るといくことですね。
確かに、社会で求められている知力と大学で教える知力に齟齬があるとデメリットを被るのは学生ですからね。

お礼日時:2013/01/24 13:04

私大教員です。



私は、passersby2さんのご回答と概ね同意見です。まずは、自分が教員として地道にできることをすることです。それが長い目で見れば、自分と大学の生き残りにつながります。

大学の在り方を若い方がお考えになるのは良いことですが、大学と一口に言っても、個々の大学の状況は全く異なります。まずは、教員として中に入って、自分の在職することになる大学とそれと(規模、学部学科構成、偏差値、経営状態などが)同レベルの大学の状況を、知ることです。自分が仕組みを知らないものを改善することはできません。

学部からずっと旧帝大の学生だったのでれば、地方国公立大や私大の教員になったら、驚くことがたくさんあります。少なくとも、十数年前に教員になったとき、私は驚きましたし、今でも、別の大学の内部事情を聞いて驚くことはたくさんあります。

まずは、大学教育の現場で、実際に学生に接して自分の教育能力を高めつつ、自分の研究もしながら、個々の大学がどのように運営・経営されているのか知ることです。学生として見る大学と、教員として見る大学は違いますし、トップレベルの研究主体の大学とそれ以外の大学でも事情は全く異なります。


一つ、研究主体の一流大学以外の大学の現状を言えば、今は、どこの大学でも、就職支援に力を入れています。今の学生と保護者が気にするのは、大学で何を学べるかではなく、その大学を出たらどこに就職できるかだからです。就職支援に力を入れすぎれば、単なる就職予備校と化しますし、入れなければ、受験生がどんどん減って、大学がつぶれます。
そのため、大学は、受験生に就職力のある大学であることを大学案内・オープンキャンパス・広告媒体を通してアピールし、入学直後から新入生とその親に就職の話をし、勉強以外に何をしたかを学生が就活で話せるように、ボランティアや部活動も支援します。
その結果として、学生は、一年生のときから就職のことを考え、履歴書に書くためだけに、資格系・語学系の授業をとり、学外でボランティアをし、就職予備校・セミナーに通い、成績評価の厳しい科目・就活に直接役に立たない科目を切り捨てます。
一流大学でも学部だけなら事情は同じです。教養・専門性・国際性を高める、というのは、社会に出たら役に立つように、レポートの書き方(文章力と情報収集能力)、プレゼンの仕方、コミュニケーション能力、語学力を身につける、というのを言い換えているだけです。

社会の現在のニーズに応える、これが、今の大学の生き残り策の一つです。質問者様は、そういう大学で、自分が何ができると思われますか?


ところで、昨日の朝日新聞に『東大「教える力」底上げ 教員目指す院生へ講座』というタイトルの記事が掲載されていましたね。新聞が、将来、大学教員になるかもしれない院生の教育能力を高めることを、「大学教員になるための就活」という捉え方をしていることに違和感を感じましたが、実際、公募で模擬授業をやらせてみると、非常勤講師をしたことがない、あるいは、偏差値の高い大学でしか非常勤をしたことのない、旧帝大を修了したばかりの若手の中には、確かに、授業が非常に下手な人がいますから、そういう人は模擬授業のある公募では不利だろうと思います。
授業が下手なのは、中堅以下の大学で教員(非常勤でも)を数年やれば、ある程度は改善されますが、プライドが高くメンタルが弱いと、「私の授業を理解できないバカ学生の方が悪い」となって改善する気がなくなります。プライドの高さとメンタルの弱さは、授業の方法だけを教えても治りません。

質問者様が授業が上手かどうかわかりませんが、大学全体の将来は大学教員になってから考えることとして、まずは、4月からの授業の準備をした方がいいです。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
まずは、個人の教育力向上が重要ということですね。

お礼日時:2013/01/24 12:50

補足。



>就職先が旧帝大ではないなら

いままで見てきた旧帝大の教員はモデルにはなりません。肝に銘じたほうがいいでしょう。ある専門分野(たとえば心理学)の教員が3人しかおらず,手分けしてその分野の一般教育科目,専門基礎(学部共通)科目,専門科目,実習,演習,卒論,大学院教育までこなすことはざらです。「私の専門は認知心理学なので,それはできません」は,もう通用しません。

学生の学力・知力も高くはありません。「いちど教えればわかる」(わかるまで復習するだろう)も,もう通用しません。「手取り足取り」なんて,あなたには未知の概念でしょう?

あなたの知らない「魔境」に入っていく覚悟をするんですね 爆。職務をこなして組織が停滞しないようにするだけで精一杯でしょう。10年くらいは。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
博士前期を出て、教育現場で1年、短大で専任を1年経験しましたが、カルチャーショックでした。おかけで、教え方はずいぶん鍛えられたと思います。

お礼日時:2013/01/24 12:58

あなた個人が,生き残る可能性の高い大学・学部に在職すること 爆。

専門分野がなにか,どの水準の大学に就職するのかで異なるでしょう。可能性は,簡単には入試が難しい(=受験生に人気がある)ところ,医学部のような職業訓練所が高いでしょうね。もし,あなたが就職するところがさえない大学なら,早く逃げ出すべく他のましな大学の公募に応募しましょう。

いまのところは,担当科目の予習をやんなさいな。ふつう,修士論文を書くとき,博士論文を書くとき,さらに教壇に立つときに,それぞれの眼で総復習をやるものです。就職先が旧帝大ではないなら,一般教育科目「社会学」や「心理学」みたいな科目を担当することになります。あなたがたとえば認知心理学を専門としていても,心理学の細分野をひととおり概説できなければなりません。できますか。

ぼくが「個人の問題」にすりかえたのは,ぼくが日本の教育行政(ないし日本社会)が愚劣であり,個人や個々の大学だけの努力では限界があると考えるからです。ひとりの管理職がそう言うんだから,講師かそこらの若手では考えるだけ時間のむだ。判断基準となる経験もゼロ。それより,自分だけはいい教育・研究を実践してください。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
やはり、一番大切なことは教員個人の実践力ということですね。
判断基準を蓄積していくことが重要だと感じました。

お礼日時:2013/01/24 12:55

No.3です。


ちょっと回答の意図が伝わりにくかったと思うので、捕捉させていただきます。

大学の新たな価値を作り、生徒に提供すれば、まだまだ生き残れる、むしろホクホクになるかと思いまして一つ前のような回答を致しました。
旧帝大ということであれば、様々な分野の専門家が大勢いらっしゃるかと思いますので、一つ前に述べたことは可能かと考えます。

2つも回答してしまい、失礼致しました。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
大学が新しい価値を提供する「大学の想像力」が問われているということですね。
特に、学生同士の横と縦のつながりを重視したメンター制度など興味深いです。
最近、他大学の様子を調べていて、新しい仕方を取り入れている大学もいくつか見つけました。

お礼日時:2013/01/23 16:10

どこまでakechimitutadaさんが介入できるかは存じませんが、どのような側面でも良いとのことですから、理想の大学を作れる状況にあるならば、どのような大学が理想的だと思うか、を述べさせていただきます。


自分は抜本的なカリキュラムの見直しが必要だと考えています。

以前予備校にてアルバイトをしていた時に、生徒に「なぜ大学受験をするのか、なぜ良い大学に行くべきか」を話すために、大学の価値はどこにあるのかを考えておりました。
現在日本国内において、(博士課程ということであれば研究内容等も価値基準に含まれると思いますが)大学の価値は”環境(人、イベント、施設)”で決まると考えております。
逆に言えば、学問的な部分ではなく、”環境”でしか価値を見いだせない現状があるかと思います。

しかし、自分としては大学は”様々なことを知り、経験する場”であるべきだ、と考えます。
現状では、個々の学生にゆだねられています。
もっと、機会を与えてあげても良いと思います。

具体的には、1年時にはすべての科目を専門的に学ぶ場を提供する、ということです。
詳しいことはわかりませんが、一般教養科目よりも専門的に学ばせるということです。
高校までの知識だけでは見えてこない、なぜその学問分野があるのかわかる様な授業です。
勉強だけでなく、スポーツやファシリテーションスキル、マナーなどもあるべきだと思います。
それを終えてから専門科目を選択でき、かつ専門科目を1種類に限定するく、興味がある分野を伸ばすことができれば尚更良いと思います。
2年時の後期などには全学部留学の必修化も行うと、役立つ英語を勉強し、価値観の幅も変わると思います。

また、いわゆるサボりをなくすために先輩が後輩を見るメンター制度(必修)を導入するというのも良いかと思います。
サボる(自ら選択する)ことも大切なことだと思いますが、ダメ人間を育てる場になってはいけないと思うからです。

自分の理想とする大学教育をつらつらと書いてしまいました。
一人の学生の意見として、ふーん、とでも思っていただければ幸いです。
来年度から、立場が大きく変わるかと思いますが、頑張ってください。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
学生さんの意見が聞けてうれしいです。

お礼日時:2013/01/23 21:39

大学全入時代と言われる中で、大学が生き残るのはどのようなことが必要でしょうか?



大学をひとまとめに考えるという視点の立て方自体がおかしいでしょう。

No1の方も指摘しているが、大学院重点にシフトしたところは全入なんて気にしていない。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%9A%9B% …
こんな感じの方向

日本より高い大学進学率に到達したアメリカだと
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A1% …

かつての会員にあるように、方針が違えば脱退するし退会させられる。つまり抱えている課題によって解決方法が違うと認識しています。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%83% …
アメリカにも同様なグループがあったと思うが
なお、イギリスにはこのラッセル・グループの他に、
小規模研究型大学12校が参加した1994グループ (1994 Group)
多数の学生を抱える教育型大学22校が参加したミリオン・プラス (Million+)
上記三団体非加盟23大学が集まって結成したユニバーシティ・アライアンス (University Alliance)
という感じで、イギリスではグループ化しています。

予備校が難易度でグループ分けしたMARCHだとか日東駒専とかでなく、大学の設立趣旨、お客さんのレベルに合わせたグループづくりで国や社会に対してそれらの大学が提供するサービスを明確にしていくことが重要かと
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
なるほど、連合大学の構想ですね。

お礼日時:2013/01/23 13:52

親が旧帝大の大学教員です。

あなたの専門分野が何かわからないのですが、これからの時代、大学は大変だと思います。旧帝大だとまずなくなりはしませんが、消えてゆく大学は増えると思います。付加価値的な要素がなくても生き残れる大学はある程度決まっているらしいです。悲しいかな、大学は学生をお客様扱い、お客様に気に入られるためにいろいろなアイデアを駆使し、本来の「人を育てる」機関とは反対の方向へと向かっています。でも、これが生き残る道なんですよね。あなたがどんな研究をされたいのか、教員になって何を目指しておられるかわかりませんが、任期も期限つきになってきている大学も増え、安心して研究に没頭できる状況では決してない昨今、最終的には旧帝大に残られるのがベターだと考えます。ただ、研究室の雰囲気や人間関係、など考えると一概には言えませんので、情報を集めて下さい。余計なお世話だと思いますが、大学の今の状況を毎日聞かされていますので他人事とは思えません。頑張って下さい。

この回答への補足

専門は、幼児教育です。
幼稚園の先生を2年ほどして、短大の教員をし、現場経験から生まれた自分の研究を深めるために博士後期課程に入学して研究を続ける中、私立四年制大学への採用が決まりました。

補足日時:2013/01/23 11:31
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
残念ながら、私の所属する旧帝大学では、幼児教育の講座がありません。私は、哲学専攻で学んでいます。したがって、旧帝大に残ることは不可能です。
私としては地元の国立大学に勤めることが目標です。
目標目指してがんばりたいと思います!

お礼日時:2013/01/23 11:31

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