アプリ版:「スタンプのみでお礼する」機能のリリースについて

 二年ほど前にも似たような質問をさせていただいたんですが、アマゾンでのレビューを推敲して分かりやすく?しました。
 なにか他のレビュアーを全部敵に回しているような??
 皆さん、どう思われますか?
 あんまり関連ないですが、市内に住んでいる叔母が若いころ詩人の谷川俊太郎の家でひと冬子守りの仕事をしていたことがありました。
 僕は成績的には他の99人が間違えても一人だけ正しい事もある程度ではあるのですが、詳細はプロフィールご参照ください。
 以下、レビュー。





5つ星のうち 5.0

理想を問いなおすかのようなパンクロック

2008/11/3

By 犬儒 (北海道○○市農村部)

レビュー対象商品: 本能 (CD)

 一言だと「キリスト教にプロテストするかのようなパンクロック」。彼女と同郷の福永武彦の『草の花』の一シーンを連想する。
 ちなみに福音書家ヨハネはギリシャ人だったというのが通説だが、「初めに言葉(ロゴス)ありき」なので、言葉は神~キリストの化身と見なされている。それを「どうして歴史の上に言葉が生まれたのか」なので、完璧です。
 「約束は要らないわ」、何回聴いても例えば結婚とかそんな生易しいことに聴こえない。これは神と人間との約束、つまり「理想」の事だと思う。
 ちょっと散文詩を書いてみました。↓

 人々は理性(ロゴス)をかざして進んできた筈だったのだけど、いつのまにかうまくいかなくなっていた。いつのことだかわからないのだけれど。
 理性には光があったはずだった。命があったはずだった。今でもそう思う。
 とにかく、どうしようもならないことは多いように感じてしまう。
 こんな筈じゃなかったと、時折叫びたいようにも思う。たしか、真実のようなことがどこかにあったように思う。でも、確信がなくなってしまった。
 陽の光は、はたして正義をもたらすのだろうか。憶えている事では、確か正義はもたらされるべきものだったと思う。
 ……すべてのことは、裁かれるべきだっただろうか。
 もしかすると、でも、自分の孤独のようなことに人との共感があるような気もする。
 それが正義ではなかったとしても。その孤独が報われず、人生が徒労に過ぎなくても。
 少なくとも私は、誰かが惨めに朽ちていくのをただ見過ごしたくない。
 そこには悲しみがあった筈だ。
 私は忘れたくないように思う。

 「虚(から)の真実」とは「悲しみ」だと思う。(ロゴス⇔パトス)
 2006年に椎名さんは『塩狩峠』(三浦綾子)の帯を担当したらしい。音楽も含め、最も影響を受けた芸術作品とのことでした。最終章で脚の悪いフィアンセが事故現場を訪れるシーンのある種の虚無感をちょっと連想する。
 現代が不条理性を増す中、愛は不可能なのか、みたいな「どうして」という問いのような。エロスはある種「死」を見ているものなのかもしれない。
 絶望の中での苦々しい反語のように聴こえる。強い願いがありながら、深い絶望からある種の拗ねで逆さのことを言っているのだと思う。彼女は約束や夜明けを希求していると推測する。
 人は理想と現実の狭間で生きる。理想を捨てられないからこそ人は苦々しくなる。例えばスプリングスティーンの"Born in the U.S.A."もそうだったと記憶している。どちらも誤解されやすい曲だろう。
 「あたしの衝動を 突き動かしてよ」、この曲全般に漂う重い疲労感を感じる。絶望、悲しみ、そういったネガティブな感情にもかかわらず彼女の深淵が僕を惹きつける。
 基本的にはくじけそうな理想への哀惜と、なおも「言葉」などを信じていきたいというの、絶望とないまぜになったような悲劇性のある曲調で、アレンジなども合っていると思います。
 日本の夜明けはまだ遠い。

A 回答 (13件中11~13件)

いや、思うところあるけど言いたくない。


面倒くさい。あれこれ評論する性格でもないですし。

何ていうのか、面倒ですからいいです。

村上春樹についてもあるんだけど、面倒です。
そもそも村上春樹が好きというわけでもないので。
正直書いてみたらファンに殺されそうですしね。

喫茶店でも経営されてたらしいじゃないですか。

予測はある程度たっても正確なところは本人のみぞ知るでいいと思ってますので。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

 ありがとうございます。
 ぜひまたよろしくお願いします。

お礼日時:2013/05/26 18:08

さあ?分かりません。



でも少なくともりんごさんは、こんな理屈こねて作ったとは思えないってことだけは
分かりますね。

この回答への補足

 ご回答ありがとうございます。

 うーん、理屈というか詩人としての感性!が現代思想の最先端くらいのことをテーマにさせたような。
 科学の限界とか、人工環境の不条理性とか。
 いろいろ哀しいニュースも伝わってきますし。

 僕は新約聖書のヨハネ伝(ヨハネによる福音書)の冒頭が正しいと言っているわけじゃないんですよ。生物学的には感性のシステムが先にあり、理性のシステムはサブシステムなんですが、ロゴスとか、人間が定めて邁進してきた理想なんですね。

 象徴詩的なんで、多様な解釈が可能かと思うのですが、

約束が欲しい
果たされるといい
解放されたい
夜明けは来ないか

的に聴いた方が素直なような。「繋がれていたい」というのはまあ、闇とか孤独に繋がれていたい、みたいに受け止めてもいいような。

 絶望とか重い疲れを背景に感じることができます。全然理想の叶っていない現代なんですね。
 『勝訴ストリップ』は8千回以上、「本能」は1万回以上くらい繰り返し聴きましたが、「約束は要らないわ」とか、例えばデートの約束とか結婚の約束とか、そんな生易しいものにはまったく聴こえないです。そうでもないですか?

 まあ、みんな分からないんですね。林檎さんにみんな振り回されている感じですが、まあ、「反語」のテクニックは使っているような。
 例えば「キラーチューン」聴いてなんだか分からない若者も増えていると思いますが、

「ぜいたくは敵だ」
「欲しがりません、勝つまでは」

って、戦時中の標語なんですね。

 例えば、「命」をどう捉えるか。ロゴスに命があるか、パトスに命があるか。
 ええと、エロスはパトスの一種になるのかな、雰囲気的にというか、理想を実現できない絶望的な「言葉」の中に命とかコミュニケーションとか愛の可能性を人類は探してきたとも思います。
 
 大雑把にはそんな背景の前提はあるような。
 彼女は年上の男性には非常にもてますね。古いことを知っている女性です。
 回答者様はどのように捉えましたか、キーになりそうな歌詞の部分部分とか、解釈することはできますか?
 こんな事を書くのもなんですが、この曲は「悲しみ」を知らない人には理解不可能くらいだと思います。
 

補足日時:2013/03/29 16:45
    • good
    • 0
この回答へのお礼

 ご回答ありがとうございました。
 共感してくださる方いないですね。うーん。

お礼日時:2013/05/26 18:06

要するに、このレビューのどこが悪いか、ということですか?



哲学的なことや宗教論を盛り込んで自分だけの主張に走ってるからでしょう。

音楽に難しい理屈は要りません。
こんなに難しい読みが必要だったらあんなにヒットしてません。
哲学的、宗教的読みの部分は自分の心の中にだけしまっておけばいいレビューです。

私もあの曲は大好きですが、それこそ「本能」で感じる曲なのですよ。

このレビュー文の中で、公の場に載せる内容として適当なのは、

>「あたしの衝動を 突き動かしてよ」、この曲全般に漂う重い疲労感を感じる。絶望、悲しみ、そういったネガティブな感情にもかかわらず彼女の深淵が僕を惹きつける。
 基本的にはくじけそうな理想への哀惜と、なおも「言葉」などを信じていきたいというの、絶望とないまぜになったような悲劇性のある曲調で、アレンジなども合っていると思います。
 日本の夜明けはまだ遠い。

この部分だけで充分かと思います。

散文詩も、レビューというものの趣旨から逸れています。
不快に感じるかもしれませんが敢えて言いますと、ご自身がインテリであることの表現をすることはレビューには必要ない部分ですので、不評なレビューなのでしょう。

この回答への補足

 早速の回答ありがとうございます。
 病院のガラスはアクリルなので割れませんが、やはり精神科ぽいものをイメージしました。あるいは科学の限界とか。
 そうですねえ。近代の科学革命みたいなことも別種のロゴスの追求だったわけですが、その限界に近いような事ですね。
 ガウディの建築などもありましたが、ポストモダン風な印象を感じる曲でした。

 アマゾンではあまり参考になったとはされないんですが、2011年3月4日にこちらで推敲前に質問させていただいたら、その質疑はヤフー検索、単に「椎名林檎 本能」だけで検索するだけで1ページ目にあったりしました。
 なんというか、宗教的な事は気にする人は気にしますし、そういう影響もあろうかとも思ったのですが。
 お時間がありましたら、

http://okwave.jp/qa/q6942728.html
椎名林檎は作詞家として天才ですか?

の回答#9、#10も合わせてご参照くだされば。
 工学部出身でさほどのインテリとは言えないとは思いますが、ヨハネ伝の「初めに言葉ありき」くらいは知っていますが、まあ、古代ギリシャ哲学の犬儒派を標榜しています。
 新興宗教とかうるさいですが、基本的にキリスト教も嫌いではないんですが、クリスチャンには書けなかったレビューかとは思っています。

 うーん、他のレビュアー、「エロのコスプレ」くらいでしか捉えてないんですが、僕の方がご本人の意識に近いんじゃないかなあと思ったりもするですが。
 ヨハネ伝読んでるかどうかで、受け取り方ががらっと変わるかもしれないですね……。
 まあ確かに象徴詩的で多様な解釈があって良いかとは思うのですが。

補足日時:2013/03/17 12:36
    • good
    • 0
この回答へのお礼

 ご回答ありがとうございました。

>要するに、このレビューのどこが悪いか、ということですか?

 違います。
 他のレビュアーが「エロのコスプレ」と捉えているのと僕の聴こえ方のどちらに妥当性があるかというようなことでしょうか。
 ちなみにご本人に昔メールを送ったところ、ご返事を二回いただきました。事務所の人が代筆したようでもなかったですけども。
 僕は、


・どうして歴史の上にロゴス信仰が始まったのかは「福永武彦論」などで書いたけど、現代ではいろんなものがあるけど、ロゴスを追い求めるだけでは、まだ不十分だなー。


 とか書きました。早稲田大学第一文学部卒のベースの亀田さんなどもお近くにおられたし、解説してくれたのでは?

 よろしければ再度回答いただけても。
 「初めに言葉ありき」が生物学的に妥当だと主張したいわけじゃないですが、パトスがメインシステムかとも思うのですが、「本能」に漂う悲劇性が何ものかに対する哀惜のように、僕には聴こえるのですね。

お礼日時:2013/03/21 12:19

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!