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土地は「とち」と書くのに、地獄は「ぢごく」ではなく「じごく」と書くのはなぜ?と子どもに聞かれました。
うーむ。・・・どのように説明したらいいでしょうか?

辞書を引くと確かに、「ぢ~」で始まる語はなく、すべて「じ~」に改められているようです。
「ぢ」をアタマに持ってくるのは旧かなづかいということなのでしょうか?

A 回答 (7件)

「ぢ・じ」「づ・ず」の使い分けについては、お子さんも一応の認識を学校で得ておられると思います。

それゆえに、ご質問のような疑問が生じてくるわけです。

例えば「つくり」が「荷つくり」の場合は「荷づくり」となりますが、この「造り」(作り、造る、作る なども同様)には、「つくり」の読み以外を与えていません。上に来る語との連合によって濁る場合は、「づ、ぢ」となるわけです。「はなぢ」も同様。

同様に「地」に、「ち」以外の読みが与えられていないとすると、「ぢごく」でなくてはなりませんが、当用漢字(常用漢字の前身とも言える位置づけ<位置ずけではありません。念のため>にあります)の音訓を制定するときに、「じ」の読みを与えてしまったので、「じごく」表記となるわけです。

「生地」が「きぢ」でないのも同様です。

しかし、これに反対と言いますか批判的な動きは古くからあります。矛盾があるからです。「中」は「ちゅう」の読みしか与えられていないのに、「一日中」は「いちにちぢゅう」でなく「いちにちじゅう」が正しいわけで、これは上記の「地」のような説明では納得できません。私自身は「物書き」のひとりですので、「いちにちじゅう」「融通→ゆうずう」と書いています(平仮名で書く必要がある場合)が、気持ちのうえでは、「ぢ、づ」としたい衝動にかられています。

現在の表記法(新仮名づかい)で、「ぢ、づ」が語頭に置かれることはありません。

余談ですが、「新妻」は「にいづま」ですが、「稲妻」は「いなずま」が正しい(とされている)のです。「稲」と「妻」は分解しにくいから、というのがその理由ですが、それならば、地名や人名の「望月→もちづき」、「沼津→ぬまづ」、「手塚→てづか」は「ず」にすべきでしょうが、そうなっていないようです。ただし、かなり以前ですが、朝日新聞は「もちずき」などとしていました。
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この回答へのお礼

子どもと(そしてわたしもですが)同じ違和感をお持ちの方がいらっしゃったのはうれしい限りです。
あいまいな規定が制定されたおかげで、混乱を招いているのですね。とはいっても、疑問や矛盾を感じない人の方が多いようですので、慣れてしまえばどうってことないということなのでしょうか。
丁寧な解説、ありがとうございました。

お礼日時:2004/03/24 22:47

中途半端に、「お国の偉い人」が決めた結果です。



もともと、仮名表記にはゆれがあったのに、それを「これ」って決めたのが原因。それに決めたならはっきりすればいいのに、なんだか規則だらけの例外だらけにした…っていうのが実情。そう評価するしかないのが事実。

お子さんには「そう決まっているから」で十分な説明です。
そして、さらに「なぜ?」と聞かれたら、「興味があるなら、インターネットで検索してご覧」といって、自分で調べさせるようにしましょう。

興味があるときが、学習のチャンス!
自分でしらべた知識は必ず身に付きますが、人に聞いて「ふーん」とか「へぇ~」といった知識はすぐに忘れるものです。
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この回答へのお礼

質問を投稿した後、「つまらない質問しちゃったな」と少し後悔したのですが、たくさんの回答をいただき感激しています。

>自分でしらべた知識は必ず身に付きますが、人に聞いて「ふーん」とか「へぇ~」といった知識はすぐに忘れるものです

まさしくおっしゃるとおりですね。わたし自身も肝に銘じておきます。また、様々なことに疑問を感じること、すでに決まっていることに違う角度から着目してみる姿勢は大切に育ててあげたいと思います。
ありがとうございました。

お礼日時:2004/03/24 22:57

こんばんは。



みなさん難しいことを書いていますが、「地」には「チ」と「ジ」というかながあります。「ヂ」というかなはありません。これに関してはこれでいいと思うのですが!?
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この回答へのお礼

>「地」には「チ」と「ジ」というかながあります。「ヂ」というかなはありません。

おそらく、どうしてそうなるのか、濁音がつくと何故チではなくなるのかが分からないのだと思います。「辞書に書いてる決まりごとだからそうなのだ」だけではオトナとしてちょっと悔しいので・・・
ありがとうございました。

お礼日時:2004/03/24 22:25

元来、「じ」と「ぢ」は発音が違ったのですが、近代以降その垣根がなくなり、戦後の昭和21年に定められた『現代かなづかい』、昭和61年に改訂された『現代仮名遣い』では、原則として「じ」に統一されました。


例外的に「ぢ」と書くのは次の場合です。

(1) 同音の連呼によって生じた「ぢ」「づ」
【例】ちぢみ(縮) ちぢむ ちぢれる 
(2) 二語の連合によって生じた「ぢ」「づ」
【例】はなぢ(鼻血) そえぢ(添乳)

これによると、『現代仮名遣い』においては、語頭に「ぢ」が来ることはないようですね。
詳しくは参考URLをどうぞ。文化庁の「国語施策情報システム」です。

参考URL:http://www.bunka.go.jp/kokugo/
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この回答へのお礼

結局『現代仮名遣い』に従いなさい、というのが無難なところのようですね。
わたしとしては旧かなづかいで書かれた文学作品から、より深いイメージを受け取ることがあるので、必ずしも「現代」が一番大切とは思わないのです。
ありがとうございました。

お礼日時:2004/03/24 22:39

 説明としては、「現代かなづかいでは『ぢ・づ』は基本的に『じ・ず』と書くことになっているから」なのですが、例外が多くあるのがクセモノです。


 たとえば上に書いた「かなづかい」は「かなずかい」ではありません。同様に「鼻血」は「はなぢ」です。

参考URL:http://www.wawawa.co.jp/keyboard/jpinput/kana.htm
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この回答へのお礼

「例外」については理解していると思います。鼻血を分解すれば「はな」と「ち」ですので。地獄は「ち」と「ごく」ではないか、何ゆえ合体し濁ることで「じ」となるのか、というようなことを子どもが言うわけです。子どもって・・・
ありがとうございました。

お礼日時:2004/03/24 22:34

gooからの参加なんですが、gooのトップページの辞書機能で「ぢ」をひくと解説がありました。


三省堂さんの「大辞林 第二版」とあり、理由と例外の記述もありました。
直接リンクはまずいと思うので「ぢ」と入力して「国語」ボタンをおしてみてください。

参考URL:http://dictionary.goo.ne.jp/
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この回答へのお礼

どうもややこしくなってきているのは、江戸時代からなんですかね?
ありがとうございました。

お礼日時:2004/03/24 22:16

今は「ぢ」というひらがなは使わないのではないですか?



痔の「ぢ」も当て字と聞きます。

「ち」と読む感じの濁音はすべて「じ」でいいと思います。
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この回答へのお礼

>痔の「ぢ」も当て字と聞きます

某老舗製薬メーカーの新聞広告の印象が強かったですからねー。
ありがとうございました。

お礼日時:2004/03/24 22:13

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