プロが教えるわが家の防犯対策術!

こんばんは。
ネットで動画を観ていて少し気になったことがあります。

事件や事故で警察が出動し現場検証するとき、家屋や事故車両をブルーシートで覆うことがありますよね。死体を隠すという配慮なら理解できますが、それ以外に何か意味があるのでしょうか?

海外のニュースを見ていても、事件現場をシートで覆っている場面に出会ったことがありません。たぶん、わざわざ家や車までシートで隠すのは日本だけではないでしょうか。

私が思うに、「いままでそうだったから」という惰性でシートを張っている気がするのですが、なにか情報ありませんか? 情報というか意見で結構です。

非常にくだらない質問ですが。

A 回答 (5件)

>>自白の信用性が高まります。


>これはちょっと疑問に思います。かつて冤罪の報道特集で、
>警察が勝手に調書をつくり、犯人しか知りえない情報を自白した
>ことにした例が紹介されていました。

 そこはごっちゃにしないでください。
 警察官が知りえなかった事柄(例えば死体の遺棄場所)を、供述通りに探してみたら本当にその通りだった、といった時に始めて自白の信頼性が高まる、というだけの話しです。
 これは供述調書をとるテクニックの一つとして教科書・参考書にも載っています。
 また、そのことは警察官が被疑者の供述を誠意を持って聴取した証拠にもなるので、参考書で推奨されている訳です。だからといって自白調書を鵜呑みにして良い訳ではないですけどね。


>ごく最近でも「鬼殺銃蔵」の例があります。本人が知らない情報を
>自白したことにしていましたよね。無関係の人物なのに、詳しい動機まで
>新聞記事になっていました。
>結局、自白したら後は警察が動機・経緯を作りあげてしまうのではないでしょうか。

 そういう事件も少なくありません。
 そもそも供述調書や被疑者調書は犯人が一人でベラベラ喋ったことを警察官が聞き取って作成した、という体で作成されます。そこに警察官の創作する余地が沢山ある訳です。
 警察官も検事も裁判官も、科学に疎い面が少なからずあるため、警察官はそれらを読む検事や裁判官にもわかるような言葉で、ストーリー性をもった調書をつくれ、と教えられます。(これも参考書に書かれていた気がしますがうろ覚え)

 しかし警察官が理解しやすいストーリーを重視するあまり、専門家が読むと疑問に思う矛盾やおかしな記述が堂々とまかり通ったりするのです。しかもマスコミまでそのストーリーに追随します。マスコミの中にも科学班のような専門家が居るはずですが、そういう人たちはあまり表に出させてもらえないようですね。
 ともかく、調書を作成する警察官の知識以上のことは創作しようがないですから、そのようなことが起る訳です。

「鬼殺銃蔵」関係の事件ではIPアドレスが一致したから、、の一点だけで犯人とされてしまった人が続出しましたが、コンピュータにそれなりに詳しければそんなゴリ押しが通る訳がないことは明らかです。
 でも実際は何の疑問も持たれずに報道されました。同様のことは、日本で最初にDNA鑑定の結果をもって有罪判決の出た足利事件(20年後に再審、無罪確定)でも起きていますね。

 
 話しを元に戻しますが、犯罪が発覚し、現場の実況見分が行われると、警察官は現場の様子を克明にメモして実況見分調書という書類を作成します。克明なメモを全て調書に反映させることはできないのである程度端折った形になりますが、鑑識の人が撮影した現場写真や、慰留物の分析結果も添付されます。
 調書作成時には無関係と思った事柄でも、自白で得た情報の通りのことが分析記録や写真で残っていた、なんてこともあります。凶器を捨てたであろう場所を調べても何も出ず、供述に基づて再度徹底して探したら見つかった、、なんて時もこれに該当するはずです。
 調書に書き漏らしていてあとから重要な事項と判明した事柄は、再度検証を行って、追加の調書を作成すれば良いだけの話しです。
 いずれも被疑者が無実と推定される場合は警察に不利な証拠となるので隠ぺいされがちですが、警察の信頼性、正当性を維持するためにはそうしろ参考書にはちゃんと書いてあるのです。
 被疑者がのらりくらりきと供述をかわしていればその通りに書け、書けばそれが被疑者の不誠実さの証拠になる、、参考書にはそこまで書いてあります。

 基本に忠実に調書を作成していれば問題になることは少ないはずなのですが、捜査は時間との戦いでもあり、人員を無限に投入できるわけでもありません。そこでわかりやすいストーリーを作って、それに沿った調書の作成(創作、ねつ造)が間々横行するのです。調書至上主義が間違った方向に進んだ結果ですね。
 もっとも警察も組織で対応する都合上、方向性を持って動く必要があり、ある程度のストーリーを立てないと動きようがないという事情もあります。

 事件の陰には犯人が精神病にかかっていたり、複雑な人間関係などがあるはずですが、「つい、かっとなってやった」「ムシャクシャしてやった」という簡単な動機の犯罪がなんと多いことか。そんな動機でポンポン犯罪を起こされては溜まりませんし、そんな安直な犯罪は実はずっと少ないだろうと私は思っています。
 しかし捜査書類は微罪でも相当の分量を作成しなければならないため、わかりやすい動機は何より好まれます。国民が納得しやすい動機ならマスコミも大歓迎です。ストーリーにこだわり過ぎるためにこのようなことが横行するのです。

 警察の仕事は犯人を捕まえてからの書類作成が本番といっても良いでしょう。しかし、それは大変な労力なので、つい楽な方に流されてしまいがちです。調書にまつわる不祥事は毎年のように報道されていることからもわかる通り、発覚したものだけでもかなりあると思われます。
 私が明日にもその巻き添えを食らうかも知れないですね。
 そういう裏事情を知っている人が警察/検察内外に多いために「取り調べの可視化」が強く叫ばれている訳です。
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この回答へのお礼

たいへん丁寧な解説ありがとうございました。

私は警察・検察、裁判・法律についてまったくの無知です。なので、「自白 = うさんくさい」というネガティブなイメージしかありません。痴漢冤罪の報道でも、「最初から犯人扱い。警察に自白をうながされた」という話を聞くので。

とにかくブルーシートの件が理解できたのでよかったです。回答をくださったみなさんに感謝です。

お礼日時:2013/08/11 20:13

ANO.1~3に加えて、現場の状況を一般の人に知られたくない、というのがあるでしょうね。



裁判などで自白の信憑性が問われることがあります。
この場合被疑者(被告人)が「犯人しか知りえない情報」を供述すれば、自白の信用性が高まります。
これは警察や検察の求めに応じて捜査に協力的だったことをも意味し、情状酌量も期待できることから、被疑者(被告人)にとっても悪い話しではありません。

ところが、望遠レンズなどをつかって現場の状況を探り報道して広く知れ渡ってしまうと、犯人しか知りえない情報が少なくなります。
そうなると仮に自白があっても「その話しはみんな知ってるよね~」となり、警察/検察は「こいつが犯人です」と断言し辛くなります。警察/検察は別途犯人を特定するための証拠を探さなければなりません。
これはせっかく自白した犯人にとっても迷惑な話しです。

最近はほとんどの人がカメラ付きケータイを持ってますから、より情報が漏れ、拡散しやすくなってきています。
捜索現場から何十mも一般人の立入を規制し、部屋のカーテンを引き、シートやテントで隠すのは、捜査内容を秘匿し、犯人しか知りえない状況を確保するためでもあるのです。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。


>現場の状況を一般の人に知られたくない、というのがあるでしょうね。

殺人事件などの凶悪犯罪では、これもあるのかもしれませんね。



>自白の信用性が高まります。

これはちょっと疑問に思います。かつて冤罪の報道特集で、警察が勝手に調書をつくり、犯人しか知りえない情報を自白したことにした例が紹介されていました。

ごく最近でも「鬼殺銃蔵」の例があります。本人が知らない情報を自白したことにしていましたよね。無関係の人物なのに、詳しい動機まで新聞記事になっていました。

結局、自白したら後は警察が動機・経緯を作りあげてしまうのではないでしょうか。

お礼日時:2013/08/11 10:16

私が知っている範囲では、犯人や被害者遺族などによる訴訟が原因だと聞いています。



実際に20~30年前などは、犯人逮捕の時なども犯人を隠したりしませんでしたし、
手錠をする際も手錠を隠さずに行っていました。

その事で、後から犯人側が警察によって見世物にされたなどと言いがかりを付け、
裁判が多発した事で、その様な無駄な裁判を避ける為に、
現在では逮捕時でも手錠を布で覆って隠したり、
連行時は犯人の顔を隠せるフード付きの衣類を着せる様に変化してきていると聞いています。

ブルーシートなどもそれと同じ理由なのだと思います。
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この回答へのお礼

情報ありがとうございました。

そんな裁判があったのですか。これは予想外でした。「容疑者の実名・顔写真が公開されていて、なぜ手錠だけ隠すのか」という疑問も解けました。

お礼日時:2013/08/08 20:33

想像ですが、犯罪現場の汚染をおそれているのだと


思われます。

日本の捜査は、俗に、精密捜査といわれており、
微に入り細にわたった捜査をします。
そんな必要があるのか、という指摘は以前から
なされていました。

まあ、これが日本人なのでしょうが。


他に考えられるのがマスコミ対策でしょうね。
日本にもパパラッチみたいのはいますから。
後は、被疑者の人権。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。

>他に考えられるのがマスコミ対策でしょうね。後は、被疑者の人権。

私はこれが一番の理由かなと考えていました。マンションの玄関をブルーシートで覆っても、捜査にあまり影響なさそうなので。
少なくとも「我々は細心の注意をはらっていますよ」 というアピールにはなりそうですね。

お礼日時:2013/08/08 20:23

昔の報道のほうが今よりも「過激」だったように思います。


今は、容疑者(犯人)を護送するときに「顔が見えない」ようにしていますが、「あさま山荘事件」当時なら、堂々と報道陣のカメラの前を顔も隠さずに歩かせ報道されていました。

ここ10年~15年近くは、ネットの普及や「ユーチューブ」などで情報が一人歩きしますので、情報を故意にマスコミに流されないようにしていると思います。
警察でも正式な記者会見がされますので、それに基づいて各報道陣は取材しているはずです。

情報が昔と比べると「容易に流出し」、犯人以外にも詳細な情報が漏れると「冤罪」の危険もあれば、警察の捜査にも影響を与えるでしょう。


40年以上前ですと、地方都市で殺人事件が発生しても、全国に報道されませんでした。
そういう時代もあったということです。

最後になりますが、「被害者への配慮」というのもあるでしょうね。
警察関係者しか知らない情報を知っている人物がいれば、「犯人以外に知りえない情報」という扱いになり、逮捕状の請求などにも影響してくるからだと思います。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。

私は犯罪の捜査や報道のことはよく分かりませんが、「たぶんプライバシーの問題かもな」などと想像していました。

たしかに15年くらい前まではもっと大らかな時代でしたよね。容疑者の護送に防護盾を持った機動隊員が登場したときは、とても印象的でした(たしか沖縄の米兵の犯罪)。 「そこまで気を遣うことないだろう」と。

お礼日時:2013/08/08 20:03

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