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奨学金の返済に苦しむ大学院生が増え続け、社会問題化しているという新聞記事を先日読みました。


記事では理科系大学院生の厳しい生活実態がレポートされていました。その人の奨学金返済予定額は約1100万円。実験や勉強で忙しくてバイトもできず、生活はじり貧状態だそうです。


卒業後は多額の借金を20年間で返済しなくてはならないのに、将来収入が十分に確保できる保証もない。就職先が低収入の非正規労働だった場合は奨学金の返済は難しくなる。


僕は何だか不条理なものを感じます。なぜ理系の学生はこんなに厳しい状況になってしまったのですか?素人考えですけど、公立高校の授業料無償をやめて、その財源を大学院生の援助に当てるのはダメなんですか?

A 回答 (7件)

『記事では理科系大学院生の厳しい生活実態がレポートされていました。

その人の奨学金返済予定額は約1100万円。実験や勉強で忙しくてバイトもできず、生活はじり貧状態だそうです。』
私が博士課程後期課程の時は月118,000円で四年間もらっていました。総額550万円くらいでした。週末や平日の夜とかを利用すればアルバイトが出来ないということはないと思いますし、大学にはティーチングアシスタントやリサーチアシスタントなどの制度もありそれだと年30万から40万円くらいはもらえるはずです。それにその大学の中で優秀な院生なら学振というところの奨学金を申請して通ればかなり助かるはずです。裕福な生活は出来ないけれど、いろいろサポートする制度はあるのです。

『なぜ理系の学生はこんなに厳しい状況になってしまったのですか?』
これは10年位前に大学院重点化というのがあって博士課程の定員を増やした一方で大学の教官のポスト数を減らしたのです。つまり、博士になる人は増えて卒業した後博士研究員として国内外に留学するけれどその後の正規雇用の職(大学の教官のポスト)が減ってしまったので問題になっているのです。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。実体験に基づくご意見は大変参考になりました。

お礼日時:2013/09/01 18:49

その12000円というのがどういう数値なのか。


アホマスコミの話を鵜呑みにしてはいけません。
普通に考えて、自宅通学生も居るわ、難関大学生も居るわ、という平均の値ではないはずですよね。
自宅通学生の食費をどうやって算出するのでしょうか。
素朴な疑問は、まずその記事の真偽、内容に向けられるべきです。
一方で、マヌケなことをし続けてそういう羽目になることは、十二分に考えられるわけです。
個々の事例として食費が12000円ともなると、健康問題が出てきそうです。
であれば、その研究室自体の運営の問題でもあります。
バイトをさせてやれば良いじゃない。
基本、卒業させる責任、ってのも教員にはあるわけです。
飯喰わせずに倒れた結果卒業させられませんでした、は、これは十二分に教員が責任を取らされることになるでしょうね。
勿論、健康的文化的最低限度の生活、に触れる可能性すらあるわけです。

ただ、その事例が一般的な物なのかどうか、私は疑問です。
個々の事例として解決すべきだ、ということはあるでしょうが。
一般論としてその事例を持ち出すことが正しいのかどうか、まずはあなたの中で結論を出すべきです。
一般論であるなら、じゃぁ政策を、という議論なら成り立つでしょうが、個々の例外があるから、というのは違うでしょう。その例外が起きたのが、制度が原因であるとも限りませんし。
一般論があるなら一般論をきちんと持ち出すべきだろうと思います。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。なるほど、鋭いご指摘参考になりました。マスコミがことさらに極端で例外的な事例を取り上げて「抜本的な対策が必要だ」などと騒ぎ立てる時には、何か世論誘導が目的ではないのかと疑う必要があると思いました。

お礼日時:2013/09/01 22:26

1.なぜ先日なのでしょうか?周知の事実では?



2.理系大学院生と一括りに議論するのは危険です。
 おそらくは修士と博士で分けなければならないし、そこを出た後の就職状況でも分けなければ。

3.じり貧の定義は?
 家も買えない車も買えない服も買えない?学生なら当たり前ですよね。
 食う物に困る、光熱費が払えない、家賃が払えない?
 きちんと定義が為されてないのでは議論にならないような。
 バイトができるできないは、研究室の指導の仕方も大きいのだけれど。

4.研究分野にも依るけれど、世のため人のためになるような研究であるなら、給料を出すべきです。
 只だとか任意活動だからと言っているから、只扱き使えば良いという話になる。
 
5.高校の授業料を無償化する必要はありません。貧乏な人は只にすれば良いだけのこと。
 それよりも、中卒高卒の認定を厳しくすれば良いのです。
 まともにやれば、単純に現状をフィルターにかけるなら、2割も卒業できないはずです。
 悪貨が良貨を駆逐する、悪い高卒という資格が暴落してしまっている。
 それで大卒という資格が必要となるが、それも随分悪貨となっている。
 では修士、なんてことになると、この国の教育費がもちません。

6.日本人の「塾病」を治すだけでかなりの教育費が出てくるのでは。
 もっとも、それで塾や予備校が「適正規模」になった場合、困るのは博士課程の学生やそこを
 出た連中かもしれませんが。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。確か記事ではその院生の1ヶ月の食費が12000円位だと書かれてました。なんか技術立国の未来を担う人材にしては、不当に貧しい生活を強いられているのではないかと素朴な疑問を感じた次第です。

お礼日時:2013/09/01 19:01

>公立高校の生徒に対する国庫負担は一人当たり12万円。


>国立大学生(院生)に対する国庫負担は一人当たり190万円。
> 高校に比べ大学への支援が足りないというのは議論があるでしょう。
とのコメントもありますが、大学院(理系)に対する国庫負担は多額の研究費を含んでいますから解釈は難しいです。
大学院生への研究支援は実質日本の大学にとって研究支援そのものですから、これをしないことは大学の研究そのものへの支援を打ち切ることにもなります。

ちなみに私立大学への支援は企業に対する支援ということも言われていますが、私大の研究も国家への貢献を多く含んでいます。ちなみに私は私大教員ですが、震災復興研究費を受けており、震災復興研究は研究の大きな柱です。また研究の実際的な担い手は院生や4年生の学生です。

さて、本筋と外れたかもしれませんが私は私大教員ですが2人の大学生1人の高校生の父親でもあります。私大教員ですが薄給ですし、子供たちには良い教育研究環境でやってほしいと思い、大学生の子供たちには好きなところに行けということで、遠方の大学へ行かせています。1人は奨学金を受け、1人は奨学金の審査に漏れたので仕方なく仕送りしています。2人とも大学院志望ですが、奨学金がもらえることが進学の条件と言うことにしています。

子供たちも多額の借金を承知で、将来どうなるかわかりませんが、自分の意思で進学希望しています。将来を心配して進学をためらうならばやめたほうが良いでしょう。普通の給与生活者にとって、家を離れての仕送りは国立と言えどもたいへんです。自分で頑張ってもらうしかありません。それには本人の意思次第です。借金を背負っても頑張るのか、それとも無理せず無難に進むか。どちらもありだと思います。要は自分しだいです。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。まさに回答者様の家庭のように、勉学意欲のある人達が難しい決断を迫られることがないように、国がもっと支援してもいいのではないかと思いました。少なくとも公立高校の授業料無償化などという財源があるのなら。

お礼日時:2013/09/01 18:47

公立高校無償化自体、私は反対派なのですが、それはひとまず置いておきましょう。



公立高校の生徒に対する国庫負担は一人当たり12万円。
国立大学生(院生)に対する国庫負担は一人当たり190万円。
高校に比べ大学への支援が足りないというのは議論があるでしょう。

私立に関しては高校、大学とも国の支援は公立に比べおよそ十分の一です。
私立は言ってみれば商売です。
極言すれば私企業。
私企業に国が支援するというのも国民の理解を得るのは難しい部分があると思います。

また国公立大学が多くの官僚、役人、教員など、日本の基盤をなす人材を育成しているのに対し、私大は民間就職がメインです。
また国公立大には留学生が10000人、私大は50000人在学しています。
日本国民の税金を私企業就職者や外国人の育成に投入することには違和感を持つ納税者も多いでしょう。

院生の総数は約27万人です。
ここにたとえば1人当たり年間100万円投入するとすれば、2千7百億円の財源が必要。
これは経産省所管の震災復興予算に匹敵しますが、これを単年度ごとに支出し続けることなど出来るはずがありません。

金が無いなら院に進まない。
借金するなら返済の目処が立つ範囲でする。
その理系院生だって誰かに借金を強要されたわけではない。借りるのも借りないのも自由意志です。
それで終わる話だと思いますよ。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。ご意見は参考になりました。僕は単純に、技術立国の日本は理系研究者(の卵)にもっと財源を投入してもいいのではと考えてしまいました。

お礼日時:2013/09/01 18:41

公立高校の授業料さえ払えない困窮家庭の子が中卒になってしまうのと、理系大学院生の借金苦のどっちをとるかという話しですか?



根本的に日本は教育に税金を使わないんですよ。最低高卒でないとまともに仕事に就き難い社会なのに、高校の授業料は無償でないと。

大学も安価で学べる大学制度を実施すべきです。特に人材不足の分野は。いまだといくつかの「大学校」等に限られてしまいますよね。

大学院はその後になるでしょうね。学士で就職する選択肢があるんだから。研究職を目指すところまで税金で面倒見るにはそれなりの成果も要求されるでしょう。

ま、大学の学費が安ければ、大学院でそれほどの借金を抱え込むことはないでしょう。

道路や新幹線より教育です。でないと経済格差社会で貧しい家庭の子はいくら優秀でも高等教育を受けられず貧しいままですよ。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。ご意見は参考になりました。

お礼日時:2013/09/01 18:33

理系出身者の雇用が日本に減少しているため、中高年者は皆海外へ仕事を求めて出ていきます。

待遇がどの程度かは覚えていません。新卒で就職ができたとしても、十年くらいで多くの人が不要とされてしまう現実は問題ですが、当面この状況は変わらないでしょう。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。ご意見は参考になりました。

お礼日時:2013/09/01 18:25

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