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外国人に日本語を教えていますが、形容動詞の連体形のうち、特に「で」と「に」の使い分けが問題になっています。
「真剣に取り組む」「真剣に○○する」とは言いますが、「真剣で取り組む」「真剣で○○する」とは言いません。
また「本気で取り組む」「本気で○○する」とは言いますが、「本気に取り組む」「本気に○○する」とは言いません(「相手の話を本気にする」とは言いますが)。
いろいろ調べているうちに下記のような記事を見つけ、それがポイントのように思えますが、いまひとつわかりません。
連用形 主に用言に連なる用法で,次の用法がある。
 (1)文を一旦切って,後に続ける中止法。
 (2)「読み始む」「寒くなる」のように下の用言を修飾する副詞法。
 (3)「早き流れ」のように名詞化する。
 (4)「見送る」のように複合語を作る。
 (5)助詞,助動詞に連なる。
日本語の形容動詞では、どのような基準で「で」「に」を使い分けているのでしょうか。外国人にも理解できるよう、文法的な理論でご回答いただければ幸いです。

A 回答 (16件中11~16件)

>しかしまだ「本気に」については、お返事いただいていません。


「本気に取り組む」「本気に働く」についてはどうでしょうか。

この二つは、「本気で」のほうが普通と思います。わたしの感覚によれば、です。
 前回の回答で
「歩く」「行く」「渡る」「見る」「聞く」「読む」「働く」等
 「本気で」の方だと上記のものが皆使えます。
と言ったのは、「本気に」だと使えない。ということです。
 
 これ、本格的に研究すれば、大学の卒論はともかく、ちょっとしたレポートになるかも知れません。
考えてみたら、「に」でも「で」でも使えない形容動詞もありそうです。
 例 丈夫だ・健康だ (「働く」 だけ使える)
 と言うことは、「動詞」そのもが「形容動詞」を選ぶ?
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この回答へのお礼

お返事いただきまして、ありがとうございました。私の感覚と一致しております。
> 考えてみたら、「に」でも「で」でも使えない形容動詞もありそうです
「丈夫に生きる」「健康に過ごす」などはどうでしょうか(違和感が全くないとは言いませんが)。
また「いつまでも健康/丈夫でいてね」という表現も聞き覚えがあるように思いますが、どうでしょうか(この場合の「いる」は、補助動詞なのかもしれませんけれどもね)。

お礼日時:2014/09/02 11:26

#4ですが、少し補足させていただきます。



たとえば、「強気で対処する / 強気に対処する」「元気に帰ってきた / 元気で帰ってきた」「富士山を間近で見ることができる / 富士山を間近に見ることができる」は、どちらも自然でしょう。
「元気で」と「元気に」では、後続文が同じであっても意図が異なるわけで、どちらも「元気」だから意味が同じ、と考えてしまうと先に進むことはできません。
ただ、これは「に」と「で」に違いがあることを知っていてはじめてできる考え方です。
つまり、「に・で」の用法の違いに、まず着目しなければ根本的な解決には至らない、ということ。
そのことを理解した上で、「本気」と「真剣」の場合はどちら(にorで)を使うべきかを判断するため、その意味を調べる、という手順。

「に」と「で」の違いは#4で述べたとおりですが、「で」に接続する「本気・強気・元気・間近」などの場合、形容動詞語幹ではなく、名詞として捉えるほうが良いのかもしれません。
実際、格助詞「で」の語釈には、【名詞、名詞的な語に付く】と注釈されていますし。
「強気という状態」で攻める。「元気という状態」で帰ってきた。「間近という状況」で見ることができる。
のように、明確に名詞として考えれば「に」の【行なわれ方】との差異が明確に区別しやすくなるかと思います。

推測になりますが、こういった意味で、「で」に接続するのが適切と判断されやすい語は「名詞」、または「名詞としての要素の強い形容動詞」とでも言えるのかもしれません。
「本気」も名詞と形容動詞、どちらの用法もあるわけですが、おそらく名詞としての比重が高い語なのではないかと思います。
「真剣」などは、これと逆であるため、「で」がなじまない場合がほとんど(または皆無)なのでしょう。
しかし、名詞としての比重が高いか否かを知るためには意味(語釈)を検証する必要があるわけで、その段階で、「真剣」は「様子」であって「状態」ではない、ということがわかれば、動作などの【行なわれる状況・状態】を表わす用法の「で」に接続しなければ不自然になる、という結論が得られるはず。
色々述べましたが、アプローチの手段としては、#4で述べたように意味(語釈)から入る以外に、名詞か否かという点から入ることもできるかもしれない、ということです。
  
  
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この回答へのお礼

補足説明、ありがとうございました。
確かに国語界では、そのような議論がなされているようですね。
とはいえ私自身も中学校の文法の教科書で「形容動詞」という品詞が存在すると教わっていますので、なかなかそこから抜け出せずにいます。外国人にご回答のような角度からの説明をするのは、私にとって危険かつ至難の技だと認識するべきでしょう。
このようなことを考えるにつけ、私は日本語に弱い日本人であることを痛感せざるを得なくなってしまいます。

お礼日時:2014/09/02 11:16

> 形容動詞の例として質問にあげた「真剣に」と「本気に」に即して説明していただけませんか。


「真剣に取り組む」「真剣で取り組む」、また「本気に取り組む」「本気で取り組む」は、いずれも正しい表現なのでしょうか。

わたしも、No.2の方も 「真剣に」が用言を修飾する「副詞法」の用法としています。したがってより多くの動詞にかかることができます。「歩く」「行く」「渡る」「見る」「聞く」「読む」「働く」等

一方、「真剣で」は「ある」「ない」「良い」の外にちょっと思い当たりません。少なくとも上記の物を当てはめると不自然さを感じます。「本気で」の方だと上記のものが皆使えます。「静かで」だと上記のものが使えません。
 形容動詞の側に個別差があるようですね。

>違和感を覚えるとすれば、何が原因なのでしょうか。
 非論理的な話ですが、慣れの問題か、「真剣」「本気」「静か」の名詞的な部分の内容に差があるのかも知れません。
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この回答へのお礼

追加のご回答、ありがとうございました。
しかしまだ「本気に」については、お返事いただいていません。
「本気に取り組む」「本気に働く」についてはどうでしょうか。
No.2の方は回答文の中で「3)本気になる。本気にする。本気に働く」と、「本気に働く」を正しい用例として扱っておられますが、私には違和感があります。

お礼日時:2014/09/01 15:28

活用形の問題ではありません。


格助詞「で」と「に」の使い方の問題です。
「に」は目的格とも・・・・、目的・到達点・・・・他。
「で」は、手段・場所・・・・・・他。
詳細は、「助詞」で調べ、自身で学習をお勧めします、助詞は文法でも最後に習う難関のため、最も一番最後に敬語がありますが。
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この回答へのお礼

ご回答、ありがとうございました。
ただし「形容動詞」という言葉を使う以上は、助詞の問題だとは言えないかとも存じます。

お礼日時:2014/08/31 21:36

>形容動詞の連体形のうち、特に「で」と「に」の使い分けが…


 :
連用形語尾については次の3種類があります。
1)「だっ」(用法(5)の一例)
「~だった」のように助動詞「た」に続く形。
2)「で」(用法(1))
言い止し(連用中止法)や、「ある」または「ない」に続く形。
3)「に」(用法(2))
副詞的な連用修飾語になる形。

日本語教育では全てがナ形容詞ですが、実は形容動詞には幾通りかの不完全形のものがあります。
「真剣」については、1)「だ」と3)「な」だけで、「で」は名詞として下のような認識になります。
つまり「名詞であってしかも形容動詞としての活用の内、連用の「ダ・ニ」と連体の「ナ」のみの不完全活用形なので、一般には「ダ・ナ」形と呼んでいます。
ただし「で」が統語構造であって活用語尾ではない意味での不完全ですが、連体形「な」が活用できるという点から見れば、今日の口語形としては「標準形」と見ることができます。

1)真剣だった。
2)真剣で勝負する。真剣で立ち向かう
この場合は<名詞+連用格助詞「で」(手段格)>で構成される名詞句(=補足語)となっています。
3)真剣に取り組む

そして、「本気」もまた同様に「ダ・ナ」形なのです。
1)本気だ
2)本気で言った、本気で取り組む。本気じゃない。
3)本気になる。本気にする。本気に働く。

その点、名詞由来であっても状態を表わす形態の形容動詞は、もはや名詞とは見なさないので、次のように完全形になりやすいでしょう。
換言すれば、名詞機能が失われた状態性の形容動詞なので完全形と呼んでいるだけです。
1)静かだ
2)静かで良い。静かである。静かではない。
3)静かになる。静かにする。静かに働く。

この回答への補足

お礼投稿時には見落としていましたが、「本気」もまた同様に「ダ・ナ」形だということは、
「本気に働く」とか「本気に取り組む」は正しい表現だということになるのでしょうか。
私は両方とも不自然に感じますが、その点についてもご説明いただければ幸いです。

補足日時:2014/08/31 13:08
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この回答へのお礼

これまで考えたことのない角度からのご回答、ありがとうございました。

お礼日時:2014/08/31 01:50

 (1)~(5)で挙げてある用法は「連用形」一般に通用する用法ではありません。


   これらを形容動詞に適用すると、
 (1)文を一旦切って,後に続ける中止法。
    とても<静かで>、美しい場所です。 連用中止法と呼ぶ

 (2)「読み始む」「寒くなる」のように下の用言を修飾する副詞法。
    <静かに>なる。 「なる」という動詞(=用言)修飾します。

 (3)「早き流れ」のように名詞化する。
    形容動詞の場合は「語幹」に「さ」という接尾語を付けないと名詞化出来ません。
        例 静かさ
    これは形容詞も同じで「語幹」に「さ」を付けます。例 美しさ 
     形容詞は一部接尾語「み」で名詞化できます。  例 重み      
   結局、連用形が名詞になるのは動詞と一部(動詞型)の助動詞  例 嫌がら<せ>
ただし、形容動詞は名詞+「だ」という考えがあります。すると「語幹」が名詞と言えるのです。(これは別 説ですから無視していいです)
 
 (4)「見送る」のように複合語を作る。
    動詞にかぎります。
      形容詞の場合は語幹が複合語を作ります。 例 美し過ぎる
      形容動詞も同様             例 静か過ぎる
 (5) 助詞,助動詞に連なる。
    助詞・助動詞につながるのは連用形と限りません。連用形のほか未然形・終止形・連体形・仮定形な    どもつながります。場合によっては命令形も その例 言え<よ> 助詞に限ります。
 すっきりしない答になりましたが、これが現実です。

「形容動詞の連用形」についてまとめます。

  静かに      用言を修飾する。            例 <静かに>なる。
  静かで      連用中止法を作る。また「ある」につながる。 <静かで>、美しい。
  静かだっ     「た」(「たら」を含む)につながる。    <静かだっ>た。

この回答への補足

解答投稿時は説明の本格さに圧倒されてしまいました。おかげさまで形容動詞の連用形についてはよくわかりましたが、よく考えると今回の私の質問は解決していません。
形容動詞の例として質問にあげた「真剣に」と「本気に」に即して説明していただけませんか。
「真剣に取り組む」「真剣で取り組む」、また「本気に取り組む」「本気で取り組む」は、いずれも正しい表現なのでしょうか。違和感を覚えるとすれば、何が原因なのでしょうか。

補足日時:2014/08/31 13:25
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この回答へのお礼

丁寧なご回答、ありがとうございました。

お礼日時:2014/08/31 01:49

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