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とある文章を読んでいたのですが、「自嘲げ」の読み方が解りません。じちょう、は解るのですが。また、たぶんBL関係の特殊な読み方かとは推察しましたが見当がつきません。よろしければご存知の方教えて頂けますでしょうか?

A 回答 (2件)

検索してみましたが、いくつかヒットしますね。


小説などで使われているケースが多いようです。
読みは、そのまま【じちょうげ】で良いと思います。
「げ」は「気」で、【動詞の連用形、形容詞の語幹などに付いて、名詞、または形容動詞の語幹をつくる。…そうだ、…らしいようす、などの意を表す。】という用法の接尾語。
http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/65867/m1u/% …
「自嘲しているらしい様子」という意味で使うのだと思います。

「自嘲」は名詞ですから「自嘲気」という表現が間違いとは言えませんが、現在のところでは、正式な日本語表現とは言えません。
造語と考えるのが妥当だと思います。
むろん、いずれ認められるようになる可能性が無いとは言えませんが。
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この回答へのお礼

助かりました

急ぎの仕事の中で、どうしても必要な回答でした。しかも詳しい解説までいただき、とても助かりました。本当にありがとうございます!

お礼日時:2015/06/14 21:16

読み方は「じちょうげ」でしょう。


 とんでもなくヒネった読み方をするのかもしれませんが、その場合はルビくらいつけるでしょう。
 問題は、そんな言葉あるか否かですが、ある言葉が「誤用」と考えるにはそれないの根拠が必要です。
 最近「なにげに」「さりげに」がWeb辞書に採用されていることを知りました。
 次は「少なげ」あたりかと思います。
 そうなると、「自嘲げ」がいつ許容されてもおかしくない気がします。



 詳しくは下記をご参照ください。
【今度は「自嘲げ」──形容詞と接尾語 辞書】
http://ameblo.jp/kuroracco/entry-12039986476.html
 以下は一部の抜粋(重言)。

 BL関係の?とんでもなくヒネった読み方をしない限り「じちょうげ」だろう。まあ、「ヒネった読み方」ならルビくらいはつけるだろうから、「じちょうげ」なんだろう。
 問題はそんな言葉があるかって話。
 そんな言葉はない、と言いたいところだが、こういうご時世にそういうことを断定するのはきわめて危険。ある種「悪魔の証明」みたいなもんで、簡単に決めつけることはできない。
 ↑の「少なげ」だって「誤用」だと思うけど、下記を見ると、自信がなくなる。
http://www.google.co.jp/search?q=%E5%B0%91%E3%81 …

「自嘲げ」は、辞書には見当たらない(あったら怖いわ)。
「“自嘲げ”」でネット検索してみた。
http://www.google.co.jp/search?q=%E2%80%9C%E8%87 …

 約 489件か。そのうちかなりの部分が、「そんな言葉はない」のような気がするが……。
 ネット検索の結果って、「使用例が多いからアリ」とは言えない。●●がそれだけ多いってだけのこともある。でも「極端に使用例が少ない言葉はナシ」と考えていい気がする。たとえば実際にはほとんど目にしない「参考する」でも約78,700,000件ヒットする。500件を切るのはかなり少ない。
 今度は少納言をひいてみる……0件orz。
http://www.kotonoha.gr.jp/shonagon/search_form

 これはさすがに現段階では「誤用」と考えてよいのでは。
 問題は、論理的な説明が可能か否か。
「げ」の接続に関して再確認する。まず、前回も見た『大辞泉』。 

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
 まず辞書を確認しておく。
https://kotobank.jp/word/%E6%B0%97-49796#E5.A4.A …

==============引用開始
デジタル大辞泉の解説

け【気】

[接尾]名詞・動詞の連用形、形容詞・形容動詞の語幹などに付いて、そのようなようす・気配・感じなどの意を表す。名詞に付く場合、「っけ」の形になることも多い。「人―」「飾りっ―」「商売っ―」「食い―」「寒―」「いや―」
「東おもての朝日の―いと苦しければ」〈かげろふ・下〉
「恐しき―も覚えず」〈源・夕顔〉
「―を寒み葦(あし)の汀(みぎは)もさえぬれば流ると見えぬ池の水鳥」〈和泉式部続集〉
「脚の―起こりて」〈落窪・三〉
「今朝から―がつきて、今日生まるるとて」〈浮・胸算用・二〉

(中略)

げ【気】
[接尾]動詞の連用形、形容詞の語幹などに付いて、名詞、または形容動詞の語幹をつくる。…そうだ、…らしいようす、などの意を表す。「わけあり―」「うれし―」「おとな―もない」
==============引用終了

 そうか。同じように見えても「寒気」の「け」と「うれし気」の「げ」が別のものなんだ。ホントか? そんなの一緒にしてくれないかなー。
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 フツーなら↑のアドレスで『大辞林』も閲覧できる。なぜかできないので、『大辞林』専用サイトをひく。この段階ですでにイヤ〝気〟がさしている。
http://dictionary.nifty.com/word/%E6%B0%97-49796 …
==============引用開始
け【気】

三( 接尾 )
名詞,動詞の連用形,形容詞・形容動詞の語幹に付いて,そのような様子・気配・感じがある意を表す。 「塩-」 「色-」 「商売っ-」 「吐き-」 「まじり-」 「寒-」 「いや-」 → げ(気)
==============引用終了

==============引用開始
げ【気】

( 接尾 )
〔「け(気)」の濁音化〕
体言・形容詞(また,形容詞型活用の助動詞)の語幹・動詞(また,動詞型活用の助動詞)の連用形などに付いて,形容動詞の語幹または名詞をつくる。様子・気配・感じなどの意を表す。「悲し―」「満足―」「おとな―」「あり―」など。名詞をつくる場合,下に打ち消しの語を伴うことが多い。 「かわい-がない」
==============引用終了

「げ」を〔「け(気)」の濁音化〕にしている分、『大辞林』のほうが賢い。別にしている『大辞泉』はホニャララだと思う。
 だが、『大辞林』の「げ」を見ると、単に濁音化しているだけなのに、接続も意味も微妙に違うorz。
 なんでだ?
「自嘲げ」の「自嘲」は……名詞だろう。「動詞」ととれなくはないが、その場合接続が「連用形」のはず。「動詞の連用形+げ」ってどんな例があるの。ああ、「ありげ」ですかorz。たしかに「自信ありげ」なら言えそうだけど……。「体力ありげ」とか言うのかな。

 気を取り直して……。
 辞書を見る限り、「自嘲げ」を×にする理由はない。
 困り果てて力業を繰り出す(笑)。
「名詞+け/げ」ってどのようなものがあるか。
 辞書があげている例は下記。
人け/飾りっけ/商売っけ/塩け/色け/おとなげ(ない)
 ほかに思いつくのは、「自慢げ」「むらっけ」くらいかな。
 かなり限られている印象で、それぞれ、「名詞+け/げ」と言うより、一語の派生語になっているような。
https://kotobank.jp/word/%E8%87%AA%E6%85%A2-5237 …
 でさ、『大辞林』も『大辞泉』も、「自慢」から「自慢げ」って形容動詞が派生したかのように書いているのに、「自慢げ」の項目がないのはなぜなの?
 ホントに●●なの?

 万策尽きて、さらに力業を……。
「げ」に近い言葉を考えて、適否を考える。
   そう 気味 げ
自慢 ○  △  ○
自嘲 X  ○  X
自虐 X  ○  X
不満 ○  △  ○
満足 ○  △  ○
不足 X  ○  X 
充足 X  ○  X 
 これを見ると、形容動詞でもある「不満」や「満足」と、形容動詞ではない「自嘲」「自虐」は違う傾向がある。形容動詞ではない「自慢」がこうなる理由は不明。
 やはり、論理的な説明はむずかしそうだ。



 もはや何が起きても不思議ではない。
「なにげに」「さりげに」がWeb辞書に採用された段階でものすごく弱気になっている(泣)。
【最近知ったこと5 なにげに/何気に/何げに さりげに 改訂版 辞書】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-3199. …
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この回答へのお礼

ありがとう

詳しく掘り下げていただきまして、ありがとうございます!
まだ時間ができず、ざっくり拝読しただけですが 「~げ」にこんなに深い世界が広がっていようとは(笑)。
確かに、今まで使われていない「自嘲げ」がいつの日か普通に使われるようになるかも知れない、と私も感じました。
少し時間ができたらぜひ、ブログもじっくりと読ませていただきますね。

余談ですが、「体力ありげ」につい吹き出してしまいました。しかし今朝、家人が
「○○ちゃんて音感なさげだよね~」と言っているのをふと耳にして、ああ、なさげもよく聞くなあ、としみじみ思いました。

本当にありがとうございました!

お礼日時:2015/06/18 09:04

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