プロが教えるわが家の防犯対策術!

日本語を勉強中の中国人です。池上彰著新潮社出版の『ニュースの読み方使い方』を読んでおります。よくわからないところがあるのですが、教えていただけないでしょうか。59ページから引用いたします。

『私がNHKの社会部記者として、警視庁で捜査一課(殺人、強盗事件などを捜査する課)を担当していたときのこと。ある殺人事件に関して、「有力容疑者浮かぶ」と書いた新聞がありました。私はそんな情報を知りませんでしたから、「うっへー、また抜かれた(他社に特ダネを書かれてしまった、という意味)か」と、あわてて取材してみました。ところが、いくら調べても「有力容疑者出現」の確認がとれません。思い余って、その原稿を書いた新聞記者に、「あれ、どうなっているの?」と聞いたところ、その記者は「いや、ちょっとコレしたのさ」と言いながら、眉につばをつける動作をしました。そのときの私の驚いたこと。腰を抜かす、というのはこういうことかと思ったものです。まさか、そんなことがあるなんて、想像もできなかったからです。ほかの新聞に別の事件で特ダネを抜かれ、焦った記者が、無理やり書いた記事だったのです。』

「腰を抜かす、というのはこういうことかと思ったものです」の「もの」はどういう役割を果たしたのでしょうか。

また、質問文に不自然な表現がありましたら、それも教えていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。

A 回答 (6件)

NO.1のようなとらえかたもありますが、「そのときの私の驚いたこと」、それはどのくらいだったか。

それは「腰を抜かす、というのはこういうことかと思った」ほどのことであった。程度がどのくらいの「もの」かを示す言い方の「もの」とも言えます。
どちらの意味も含んでいる、と言えましょうか。
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この回答へのお礼

ご丁寧に教えていただきありがとうございます。おかげさまで理解できました。

お礼日時:2014/09/10 08:11

・・のです、・・ことです、・・・ものです。


いずれも直前の言葉・文章を一括して体言化します。
「の」は準体(言)助詞。
こと=・・ということ(事実、出来事)。
もの=・・というもの、こと、と、もの、の違い?、ものは形あるもの≒そうあるべき?>
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この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございます。参考にさせていただきます。

お礼日時:2014/09/10 08:15

すでに回答が出ていますが、過去の経験を回想する表現です。

その場合当然、「~たものです」のように、過去の「た」の後に「もの」がつきます。例 「子供のころ、よくこの寺で遊んだものでした。」

 これが「~するものです」と現在形に付くと、「そうするのが常識、または当然」の意味で使われることもあります。例 「仏の前に立ったら合掌するものです。」
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この回答へのお礼

ご丁寧に教えていただきありがとうございます。とても参考になりました。

お礼日時:2014/09/10 08:14

「物」ですが、こういう場合、普通はひらがなで書きます。



「もの」だけで考えるのでなく、「ものだ」「ものです」という形で
さまざまな意味合いが出ます。

明鏡国語辞典には7つほど用法が載っていますが、そのうちの一つで
過去の助動詞「た(だ)」(連体形?)に続けて、助動詞的に
「過去の経験を感慨を込めて回想・確認する」
と説明されているものです。
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この回答へのお礼

ご丁寧に回答していただきありがとうございます。大変参考になりました。

お礼日時:2014/09/10 08:12

そもそも、これは未熟な文と断ずるべきで、そんな文章の、特に「~もの」に注目するのは馬鹿げている。

「腰を抜かしそうになりました。」が正しい日本語。

>眉につばをつける動作

眉唾とは、用心することを意味している。つまり、池上氏の表記通りなら、「用心の為に、デッチ上げの記事を書いた」ということになって、意味不明。それに、デッチ上げ記事を書いたと名乗り出る記者など世の中には居ない。

まあ、しかし、眉唾物ならば、真偽が不明であるものという意味なので、この「眉唾物」の「~もの」が、池上氏の未成熟な脳に反芻して、「もの」と書きたくなったものとも推察される。

因みに、眉唾とは、眉に日本刀の鍔を付けて、剣の切っ先を相手に向ける形、言葉を代えれば、右眉に右手甲を添える構えのこと。武者修行の者が見知らぬ武芸者との果し合いになった時、相手の流派が分からず、とりあえず用心が必要な時、「眉に鍔を付ける構え」、即ち、上段を受けて、即、袈裟に斬り落とすことが出来る構えをしたことに由来する。
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この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございます。いろいろ参考になりました。

お礼日時:2014/09/10 08:10

この場合の「もの」は、回想の意味で使われています。


当時、「・・・と思った」ということを、今の時点からさかのぼって表現する場合です。

全体的な表現にすると、
「腰を抜かす、というのはこういうことかと、(当時)思ったのです」
というようなニュアンスになります。
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この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございます。参考にさせていただきます。

お礼日時:2014/09/10 08:08

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