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中学生の理科にでてくる「分離の法則」とは何でしょうか。

『新しい科学中3』(東京書籍)によると
「減数分裂のときに、対になっている遺伝子は別れて別々の生殖細胞に入る。これを分離の法則という。」

とあります。

ところが、国立遺伝学研究所のHPでは
「この実験で得られた雑種第一代 (F1) どうしを交配すると、雑種第二代 (F2) に表面が滑らかで丸いもの (遺伝子型はAAまたはAa) と、シワが寄って角ばったもの (遺伝子型がaa) とが3:1の比で生じる。このように雑種第一代では現れなかった劣性の形質が雑種第二代で分離して現れる現象を分離の法則 (law of segregation) という。」
http://www.nig.ac.jp/museum/history/03_b.html

wikiでも
「分離の法則の発見 - 次にメンデルは、このエンドウを自家受粉させて得られた種子を、さらに翌年蒔いた。すると、背の高いものが3、背の低いものが1の割合になった。
メンデルは背の高さ以外に、エンドウの種子にしわのあるものとないものなど、複数の形質について同じ実験を行った。すると同じように、しわのないものとあるものを交配すると、翌年はしわのないもののみが収穫された。この種子をさらに翌年育てると、しわのないものが3、あるものが1の割合になった。同様に、種子の色が黄色のものと緑色のものを交配しても、やはり同様の結論が得られた。」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%83%B3% …

とあります。

東京書籍では「対になっている遺伝子は別れて別々の生殖細胞に『入る』」ことであり、他では「劣性の形質が雑種第二代で分離して『現れる現象』」であると、異なるように思われるのですが、これはどのように考えたらよいのでしょうか?

質問者からの補足コメント

  • 『ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典』では

    メンデルの遺伝法則の一つ。優性遺伝子 A と,対立劣性遺伝子 a に関しての交雑実験の雑種第2代 ( F2 ) で,劣性遺伝子ホモの個体 ( aa ) が分離してくることをいう。メンデルの法則のうちで最も根本的なもの。

    https://kotobank.jp/word/%E5%88%86%E9%9B%A2%E3%8 …

    とありました。
    「遺伝子が分離すること」なのか「分離した遺伝子が別々に入ること」なのか「3:1に表現されること」なのか混乱しています。いろいろ混在して「分離の法則の定義」が見えてきません。それともメンデルの定義と後の時代の再定義が存在するということなのでしょうか。

    No.1の回答に寄せられた補足コメントです。 補足日時:2015/02/24 13:56

A 回答 (2件)

もともとは


F1 で優性の形質しか出てこなかったのに F2 で劣性の形質も出てくること
をもって「分離の法則」としているはず. つまり「優性の形質を持った個体から劣性の形質を持った個体が分離して表れること」が「分離の法則」の本来の意味だと思う.

ただし, メンデル自身は「(今でいう) 遺伝子」を想定していたようなので, そこから考えると「3:1 で表れること」まであったかもしれない. ちなみにその事情で「メンデルが論文で指摘した形質」は 7つなんだそうだ.
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この回答へのお礼

「表れる」ことで、東京書籍のような「減数分裂のときに、対になっている遺伝子は別れて別々の生殖細胞に入る。これを分離の法則という。」というのは本来の意味とは異なるということですね。

いずれにしてもその出典元がわかるとありがたいです。

ありがとうございます。

お礼日時:2015/02/27 12:22

もともとのメンデルの法則は表現型に関するものなので国立遺伝学研究所なり wikipedia なりに書いてあることの方が適切. もち

ろんその背景にあるのは東京書籍に書いてあるような「遺伝子」の挙動だしそれを理解しないとその先混乱することになるんだけど, だからといってそれを「分離の法則」というのはちょっと勇み足だと思う.
この回答への補足あり
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