プロが教えるわが家の防犯対策術!

部分入れ歯のかみ合わせ部分に金属(銀色です。)が使われていますが,管楽器を吹く関係で噛みしめるので,結構摩耗してきます。摩耗して削り取られた金属が体内で吸収されて,身体に悪影響を与えることはないのでしょうか?かかりつけの歯科医の先生は,口内に入れる義歯の金属は安全だと言われています。私の場合,こういった義歯は以前から付けており,金属アレルギーは多分ないと思うのですが,削られた金属の粉が吸収されたり,腸内などに蓄積されることはないのかが心配です。

A 回答 (5件)

お礼、ありがとうございました。


まず結論をいうと、口腔内で使用される金属が溶出して、
人体に危険な量まで蓄積されることはありませんので、
心配いりません。
ご指摘のように、水銀などに見られる中毒を危惧するのは
よく聞くので、遅くなりましたが簡単に補足しておきます。

水銀の場合、水俣病で問題になったのは有機水銀です。
公害病の場合、多くは魚などに蓄積された有機水銀を摂ることで
体内に取り込まれて蓄積することで発症します。
一方で、体温計などの水銀は無機水銀です。
以前の歯科治療ではアマルガムという水銀化合物を
使用していました。これらはほとんど無機水銀で、
事故等によって大量摂取すれば急性症状を起こしますが、
これは症状が異なります。
少量であれば吸収されるのは微量で、大部分は排泄されます。

有機水銀が含まれていれば人体に直ぐ影響がある訳ではありません。
直接関係ないのですが、捕鯨問題において欧米による反対意見ので、
鯨の水銀汚染問題があります。
あまり注目されていないようですが、厚生労働省は
妊婦が魚介類を摂取することに注意喚起をしています。
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku …
では、水銀中毒を恐れて魚介類を摂らないべきでしょうか。
鯨食で有名な某町では、水銀量が多いとの指摘があり、
町民の体内に蓄積した水銀量を調査しています。
http://www.nimd.go.jp/kenkyu/report/20100427_tai …
中には通常の4倍に達する方もおられるそうですが、
世界中の反捕鯨団体が「水銀中毒になる」と指摘する基準より
大量に蓄積されていても目立った健康被害は無く、
水銀を捕鯨反対の理由にするほとんどの国や地域よりも
健康的で、平均寿命での比較でも長命です。
有機水銀は有毒であり、安全とは言えませんが、
公害病の場合の濃度は非常に高濃度の蓄積なので、
有機水銀でも、通常の生活であれば蓄積は微量であり、
健康への影響は確認できない程度なのです。

主に子どもの歯の強化に使用されるものにフッ素があります。、
かつてはBC兵器として使用され、人体への蓄積が危惧されます。
このため、欧米では水道水に添加されることもありますが、
日本での水道水への添加は行われていません。
実際に、過去には健康被害によって訴訟が起こされました。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%B4%E9%81%93 …
しかし、一般には子どもの歯に限らず、多くの歯磨剤に使用され
知らないうちに蓄積され、健康被害が出る危険がありますが、
多くの歯科医院ではあたりまえのように使用されています。
中には、「歯科用の金属は危険」と言って自費を勧めつつ、
「虫歯予防にフッ素を」という歯科医院もあります。
風説で危険を煽る意見を散見しますが、専門家を自称する
歯科医の認識でも、この程度なのです。
 注 高濃度フッ素の井戸水などを常時使用しない限り
   フッ素による健康被害はほぼありません。

非常に失礼な意見ですが、もし、口腔内金属が原因で
体内に蓄積されて、健康被害が起こる危険が大きければ、
厚生労働省が劇薬指定や使用中止などの注意喚起をしたり、
イタイイタイ病や水俣病のように患者様による集団訴訟で
社会問題となっているはずです。
歯科で使用される金属の体内への蓄積は皆無ではないので
絶対に安全とは言えません。
しかし、通常使用で健康被害が起こる危険は非常に低く、
口腔内で使用するリスクとベネフィットを比較すると、
歯科用金属は(金属アレルギー等が無ければ)
非常に優秀な材料です。
これも大変失礼な表現ですが、歯科金属の蓄積は杞憂です。
お大事になさってください。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

さらに丁寧な説明をいただき,ありがとうございました。No.4の方のご回答とと併せて,これで心配は完全になくなりました。ご回答の内容から,専門の方と拝察しますが,ご活躍ください。

お礼日時:2016/01/20 09:42

ばね部分は多少組成が違いますが、噛み合わせのための金属なら、冠などとほぼ一緒だと思いますよ。

削れた分に関しては傷などあれば取り込まれる可能性はありますが健康被害を及ぼすほどではありません。
酸や唾液で溶け出す分についても組織に入り込むことはありますが、体内で健康被害を及ぼすことはありません。
但しアレルギーを持っている場合はアレルギー症状を起こすことがあります。
歯科の金属はほとんどが合金なので、検査するか実際に症状が出て居ないかを診て貰えばイイです。
もちろんバネの素材についても同じです。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

大変わかりやすい回答ありがとうございました。

お礼日時:2016/01/20 01:05

歯科金属で金属アレルギーが見られるように、


わずかとはいえ溶けだすものはあります。
ただし、健康に直接影響があるほどではありません。

削れて飲み込んだものと溶けだしたものはやや異なるのですが、
歯科で一般的に使われる金属は、口腔内環境では殆ど溶出しません。
酸を扱う職場で高濃度の酸に頻繁に接する環境などで発生する
酸蝕症と言われる歯が溶ける症状を起こすものがあるのですが、
治療にクラウンを使用することがあります。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%85%B8%E8%9D%95 …
このため、削れたものや外れたものを飲み込んでも、
溶けて吸収されるのは極めて微量で、殆ど健康に影響しません。

直接溶出するものもやはり極めて微量で、金属アレルギーが無ければ
急性症状がおこるほどではありませんので、健康被害はありません。

楽器を演奏で問題があるとすれば、ガルバニック腐食です。
異種金属が接することで、理科の実験でやるボルタ電池のように
唾液を電解質にして異種金属に電位差が生じるこのがあり、
この現象によって腐食が起こる事があります。
http://www.jlwa.or.jp/faq/pdf/21.pdf
状況にもよりますが、楽器が腐食で傷むことがあります。
(直接金属が接触しなければ問題ありません)



歯医者さんにはおこられるかもしれないけど、
金属が溶けるというのはウソではないのですが、
人が通常の環境で生活して歯ぎしりなどの摩耗がなければ、
有意に溶けだして劣化することで隙間ができてしまう
ことはほとんどありません。
隙間がむし歯になるのは、マージン(歯茎との境目)の設定ミス
歯周病などによる歯肉の退縮・装着したセメントの劣化などです。

現在、歯科治療で一般的に使用される金銀パラジュウム合金は、
溶出による劣化が無いとは言えませんが、殆どありません。
Google先生で「歯科用金銀パラジュウム合金 劣化 画像」を
検索して出てくる画像のうち、劣化との例示はアマルガム修復と
酸化膜による変色で、肝心の劣化した金パラ修復は出てきません。
https://www.google.co.jp/search?q=%E6%AD%AF%E7%A …
つまり、画像で例示できない程度しか劣化しないのです。

「銀歯は汚れがつきやすい」も、歯垢が白いので目立つから。
(汚れの付着にわずかとはいえ差があるのは事実ですが、
宣伝するほどの差があるとは言えないほどの差で、
「銀歯の表面の見えない小さな傷」が主因ではありません)
適切に研磨された金属より、天然歯の方がよほど多孔質。
このような主張をする医院はスケーリング(除石)で
傷つけた歯は汚れが付きやすいと言うのでしょうか。

他にも患者を自費に誘導するための羊頭狗肉が多いので、
このような自費ばかり勧める歯科の説明には注意が必要です。
自費診療は手間をかけて行うので、予後が良いのは事実ですが、
現行法では、ウエブサイトはある意味で規制外なので、
巧言令色に満ちた患者様の無知に付けこむ残念な歯科医が多く、
患者様が気の毒になります。

かなり横道に逸れましたが、お大事になさってください。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

非常に丁寧な回答をいただき,ありがとうございました。金属が少量ずつ削り取られたとしても,溶けて体内に吸収されるのは微量であり,大半は体外に排出されると理解してよろしいでしょうか。水俣病のようなケースや,昔の体温計を誤って破損して水銀を飲み込んだ場合の中毒などが思い浮かび,削り取られた金属が体内に蓄積することはないだろうかと,心配をしているものです。

お礼日時:2016/01/13 14:26

http://hanoblog.com/ceramic-tooth-2-290


参考にどうぞ。

銀歯は汚れやすいのが欠点みたいですよ
    • good
    • 0

うんこと一緒に排出されます。


ですので、下水から貴金属が採取できます。
    • good
    • 0

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!