キリスト教の分布について

以前からキリスト教に興味があり、最近いろいろと調べています。そこで一つ疑問に思ったことがあるので是非教えて下さい。お願いします。
キリスト教(ユダヤ教)の発祥の地はイスラエルであると知りました。しかし現在、キリスト教は主にヨーロッパやアメリカで信仰されてますよね！？どうしてイスラエル等の中近東は含まれないのでしょうか？なにかきっかけ等があったのでしょうか？

No.3 回答者： torumaringo 回答日時： 2004/09/21 16:03

candyhatさんは高校生でしょうか？

既に詳しく回答いただいていますが、高校の歴史の教科書に大ざっぱな経緯が書かれています。補助教材である「歴史地図」などもご覧になるといいでしょう。

この回答へのお礼

前にお礼を皆さんに書いたつもりだったのですが、操作を間違えたようで…全く形跡がありませんね。。。すみません。あまりに時間がたってしまったのでこれを読んでいただけるか分りませんが、回答をありがとうございました。

お礼日時：2005/02/05 11:39

No.2 ベストアンサー 回答者： notnot 回答日時： 2004/07/14 02:51

キリスト教がローマ国教になった後の五大総本山(総大司教座)は、ローマ・コンスタンティノーブル(現イスタンブール)・エルサレム・アンティオキア(現シリア領)・アレクサンドリア(現エジプト領)です。

つまりこの時点では地中海世界はキリスト教世界でした。キリスト教はこの後、ローマ・コンスタンティノーブルの東西分裂をしてそれぞれ教皇が立ちます。

ちょうどそのころメッカからイスラム教が広がり、西アジア～北アフリカあたりはイスラム圏となります。まあこれ(イスラム圏の広がり)がエルサレム周辺がキリスト教圏で無くなったきっかけといえるでしょうか。上記五本山のうち三都市がイスラム圏になったわけです。
イスラム教でもイエスはマホメットの前の預言者(神の言葉を預かり伝える者)という位置づけで、エルサレムもイスラム教の聖地です。

これ以降、エルサレム周辺は西欧の十字軍が一時支配しますが最終的にはイスラム圏に戻ります。
で、第二次大戦後にユダヤ教徒の一部がエルサレム周辺を占領し、イスラエルを建国したわけです。

No.1 回答者： Ryu831 回答日時： 2004/07/12 03:27

ご期待に答えられるか分かりませんが、分かる範囲で回答します。

イスラエル(イェルサレム)ではもともとユダヤ教が信仰されていましたが、キリスト教は、ユダヤ教を批判する形で生まれました。
しかし結局、キリスト教の創始者のイエスが、ユダヤ教の祭司らによって処刑されるのはご存知の通りです。

その後は使徒(伝道者？)の活躍によって、キリスト教はヨーロッパ全体(厳密に言えば当時のローマ帝国内)に伝えられ、弾圧を受けながらも約４００年後には帝国の国教にまでなります。

イスラエルは７０年ごろ、ローマ帝国に反乱を起こしますが滅亡に追い込まれて、ユダヤ人は離散してしまいます。

ユダヤ人離散後のイスラエルには、たくさんのキリスト教徒がいました(もちろん離散前からも)。ユダヤ人のキリスト教徒もいました。

しかし、インドで成立した仏教がインドに定着しなかった事情と似てるかもしれませんが、キリスト教は積極的な伝道活動により広がった「伝道宗教」であるため、その過程で徐々に原始キリスト教との姿を変えてしまったことも、発祥地のイスラエルに定着しなかった理由だと思われます。
ユダヤ人キリスト教徒も徐々に衰退していきました。

その後、イスラエルは長い間イスラム教国の支配下でしたが、戦後、ようやくユダヤ人が国家を建設する事が出来ました。離散していても、「ユダヤ人、ユダヤ教」というアイデンティティーでつながっていたため、建設された国家はすなわちユダヤ教の国家になります。

これもイスラエルがキリスト教の信仰がほとんど無い理由の一つです。

(Ｐ．Ｓ．
イスラエルというのは本来「国名」ですので、文中で書きました「イスラエル」は、今のイスラエルと言う国家がある辺り、と理解してくだされば幸いです）