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白鳥の湖の曲が、よくわかりません

私が一番好きなのは先週クラシック音楽館でN響が最後に弾いていた曲なのですが、
その題名は「情景・終曲」でした

ですが調べてみると情景と終曲はおそらく別物?のようで、よくわかりません…

詳しい方、教えて下さい(>_<)

A 回答 (1件)

別物というわけではないのですが、混乱するのには理由があります。


チャイコフスキー自身が作曲した音楽では、二つは独立した曲にはなっておらず、一つの曲としてまとめられています。実質的には、オーボエのソロが始まるまでの雄大なメロディーの部分が「情景」に、オーボエのソロが始まってからが「終曲」に相当しますが、チャイコフスキー自身は、それぞれの部分に分けて題名を書いているわけではなく、冒頭に「第29番 情景・終曲(No. 29 SCÉNE FINALE.)とだけ書いています。「情景」の部分の最後の小節には、曲の終わりを示す終止線ではなく、一曲中の区切りを示す複縦線が引いてあり、そのまま「終曲」に当たる部分につながっています。
ただし、この二つの部分が切り離されて、「情景」「終曲」の2曲として扱われることがあります。『白鳥の湖』は、初演当時あまり評判がよくなかったのですが、その後、プティパとイワノフという振付師が演出したことで評価が高まりました。ほかにもいろいろな演出はありますが、この二人の演出がその後の演出に大きな影響を与えています。プティパ・イワノフ版では、この二つの部分が切り離され、その間に、チャイコフスキーのピアノ曲、『18の小品』の中の『少しショパン風に』という曲をオーケストラに編曲し、『情景』というタイトルで挿入されています。つまり、プティパ・イワノフ版では、同じ『情景』という題の異なる曲が2曲続きます。比較すると下のようになります。

チャイコフスキーの原作
第29番 情景~終曲

プティパ・イワノフ版
第35番 情景(原作の第29番の前半)
第36番 情景(『18の小品』中の『少しショパン風に』を編曲したもの)
第37番 終曲(原作の第29番の後半)

先日のN響の公演では、二つをつなげて1曲としてあるチャイコフスキーの原曲通りの表示ということです。

プティパ・イワノフ版でこの二つが独立した曲として扱われている例は、下の動画で聞いてみてください。

第35番『情景』 動画開始から1時間43分56秒の個所
第36番『情景』 動画開始から1時間45分05秒の個所
第37番『終曲』 動画開始から1時間49分04秒の個所

動画
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この回答へのお礼

ありがとう

詳しくありがとうございます!
ずっと不思議に思っていたのでとてもすっきりしました!!
ありがとうございました!

お礼日時:2016/04/12 16:38

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