激凹みから立ち直る方法

再生▶ 停止■ などの記号は、いつ誕生したか、詳しい方教えてくれませんか?



なお、蓄音機にこの記号が書かれているところを見たことはないです。
レコードやテープ、つまり電気的記録の発明以降に、この記号がアメリカなどのスタジオ機器に採用されたのではないかと思うのですが、詳しい時期や場所がわかりません。

民生用機器に誕生した時期もわかりません。レコードプレーヤーにはこの記号が書かれていないことが多いとおもいます。


wikipediaには「録音録画再生機器のボタン」という記事名で、この記号について書かれていますが、発生時期などの歴史について触れていません。



どなたか、ご存じの方がいらっしゃいましたら、お答えいただければ幸いです。

A 回答 (1件)

たしかどこかで聞いたんですけど、今の再生▶停止■などのボタンはソニーのカセットから始まったはずです。



ちょうどカセットテープが生まれて、ソニーが世界中に売るのに、それまでのオープンリールや8トラックならスペースがあってplayと表示できたものが、カセットだと小さくなりすぎること、英語が読めない国にも輸出することなどから、マークを作ったと聞きました。

ただ、そのような記述はネットには見当たりません。

で、調べたところこんなのがありました。
http://www.cassetterecorder-museum.com/gallery/u …
ソニーのTC-12という、ソニーとしては初めてのカセット機器で機構部分はフィリップス社のEL3300を使っていたようです。ちなみにフィリップス社というのはカセットテープの規格を開発した会社です。
フィリップEL-3300:http://ns-page.com/recorder/PhilipsEL3300.jpg

ソニーもフィリップス社も1962年の発売とされています。
写真を見比べ見ると、表面のスピーカーのパンチングメタルも同じですので、上物と機械部分はたしかにフィリップスのものを流用しているのでしょう。
で、この写真をみてみると、ソニーのほうは今とほぼ同じマークがついているのが分かると思いますが、同じレイアウト(上部が再生、下部が停止、左と右の早送り)なのに、フィリップス社のものは違うマーク(再生は▲)がついてるのが分かると思います。

その後、カセットテープは1965年にフィリップが特許を無償公開して爆発的に普及を始めるのですが、無償公開はソニーとの契約時に特許料を無償にしたのが始まりだったようです。ソニーはTC-100という完全独自開発のカセット機器を1966年に発売しますが、これには完全に現在の形の再生・停止などのマークがついています。
写真:http://ns-page.com/recorder/tc100.html

では、ほぼ同年のフィリップの製品を見てみると(EL-3302 1967年発売)
http://www.petervis.com/Tape%20Recorders/Philips …
いまだにEL3300と同じような配列のボタン操作になっており、マークもちょっと違います。
しかし翌年に発売されたEL3312になると、おなじみのマークがしっかりと入るようになるのです。
http://compactcassettes.jp/cassettedeck/el3312a/ …

もうひとつエポックな製品としては、国産初のカセット機器であるアイワのTP-707です。1966年の発売で、TC-100の数か月前に発売されたため、TC-100にも多大な影響を与えたと思われますが、このマーク今では見ない、でも非常に今のマークに似たデザインであるといえます。
http://www.radiomuseum.org/r/aiwa_compact_casset …

では1970年前後のほかのメーカーの製品を見てみます。
ナショナル RQ-210S 1969年発売 Shttp://www.radiomuseum.org/r/panasonic_rq_210srq …
ちょっと特殊な機構なのですが、写真では見えない、後ろ側に「play」など英語で表記してあります。
しかしこの後1972年に発売されたRQ-212になると、今と同じマークがつくようになります。
http://www.radiomuseum.org/r/national_rq_212_se_ …


デンオン TRC-798ED 1970年発売 https://vk.com/wall-65798099_1380
この時点で12本自動で演奏できるものがあるのが驚きです。たった5年で爆発的にカセットテープは普及したということでしょう。でもこの機械にはあのマークはなく、すべて英語で表記されています。

クラウン CSG-9350M 1968年発売 http://www.cassetterecorder-museum.com/gallery/u …
ナカミチ Tri tracer 700 1973年発売 http://www.cassetterecorder-museum.com/gallery/u …
昔のオーディオマニアなら知っている、クラウンとナカミチです。ナカミチは1973年には3ヘッドカセットデッキを出していたんですね。すごいや、でもどちらもマークはしっかり入っています。どうも1970年あたりで日本ではこのマークが定着したようですね。

でフィリップスはいまだにマークなしのものも作っていたようです。
フィリップス N2510 1972年発売 http://audio-heritage.jp/PHILIPS/player/n2510.html

まとめ
今のボタンのマークはほぼまちがいなくソニーが最初に使い、それが世界中に広まっていったものでしょう。1960年代後半から、日本のエレクトロニクス製品は世界中を席巻するようになり、カセット機器は欧州のフィリップスとアメリカのGEぐらいしか残らなくなってしまいました。

ですからフィリップスも輸出ができそうな廉価品はマーク、欧州でしか売れない高級品は英語で表記したのだと思います。

そして、これらのマークが市民権を経て、現代のスマホなどでも利用されるようになったきっかけは間違いなくウォークマンの大ヒットによるものでしょう。
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この回答へのお礼

とても詳しい回答ありがとうございます。時系列の検証までして頂き、、本当にありがとうございます。

納得しました。

返答が遅くなりました。申し訳ありません。
この質問は父の代理でしたものでした。私自身はこのサイトをあまり使わないもので、、、返答が遅れました。
ありがとうございました。

お礼日時:2017/06/09 04:18

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