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私の父は79歳で、肺気腫を患って十年近くになります。長崎の諫早にある呼吸器専門のリハビリ施設に年に1回数ヶ月入院していましたが、自宅が関西なので、何かあった時に家族がすぐ行ける距離ではありません。そこで、関西圏でそういった施設はないでしょうか?
そこは酸素吸入器を使用するのではなく、腹式呼吸や体操などで血液中に酸素をより多く送り込み、残された肺の機能だけで日常生活を送れるように指導してくれるという施設です。酸素吸入で治療するという病院はあるのですが、諫早タイプの施設は未だ見つけられません。ご存知の方はよろしくお願いします。

A 回答 (1件)

具体的にこのような施設があるかどうかはわからないのですが・・・。



肺気腫の治療において、酸素吸入を含めた内科的な治療と呼吸のリハビリは、お互い補完しあう車の両輪だと思っています。

酸素療法の効果については、1980年代の初めに米英で大規模な比較試験が行われ、慢性呼吸不全を伴った肺気腫の患者さんの予後を改善することが明らかにされました。
呼吸リハビリについては、適切なリハビリを行うことにより、日常生活の中での活動性や呼吸困難感は明らかに軽減させることができます。
ただ、残念ながら呼吸リハビリが肺気腫の方の予後を改善するという確証は今のところ得られていません。
ですから、血液ガス分析にて明らかに酸素吸入の適応があると考えられる場合や、リハビリを施行するときに、低酸素血症が強くおきるようなケースでは、リハビリの効果をあげるためにも酸素吸入を施行したほうが良いのです。

現在の肺気腫の病状がどの程度のものかわからないので、はっきりと申し上げることはできませんが、肺気腫そのものの病変は不可逆的なものですから、今は必要なくても、将来的に酸素吸入が必要になる可能性は十分あると思います。

在宅酸素療法自体は、広く施行されていますが、リハビリ科のある病院で呼吸リハビリ専門の技術を持った理学療法士がいる病院というのはそれほど多くありません。
もしお望みのような施設が見つからない場合の病院の選び方の目安としては、呼吸器科とリハビリ科が併設されていて、上記のような呼吸理学療法士がいるところをお選びになるのがよろしいと思います。
呼吸療法認定士という資格もできましたので、そのような資格をもっている理学療法士であれば、専門的な知識や技術を持っていると考えてよいと思います。
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この回答へのお礼

おっしゃる通り、リハビリ科・専門の理学療法士と、条件を満たした病院というのが少ないようで、なかなか見つけられません。
父は、少し動くと苦しいと言ってはいますが、毎日諫早のリハビリセンターで習った呼吸法と運動を欠かさずやっているお蔭か、何とか一般的な生活はできています。これ以上良くなるということはないでしょうが、できるだけ酸素吸入器に頼らないようにしたいと言っています。一度頼るとそれがないと生活できないようになると恐れているのです。
頂いた情報、アドバイスを頼りにまた捜してみたいと思います。今回はありがとうございました。

お礼日時:2001/07/09 14:16

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