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亡くなった人と話せる携帯があったら――あなたは誰と話したいですか?

亡くなった人と話せる携帯があったら――あなたは誰と話したいですか?「ツナグ」という映画をご存じだろうか? あるいは原作の小説を読んだという人もいると思うが、亡くなった人と生きている人との再会を仲介する使者の話である。誰でも一度は、もう会えない人と会ってみたいという希望を持つものではないだろうか。それは、肉親かもしれないし、歴史上の人物かもしれない。叶わぬ希望ではあるが、それでもなぜかそうした夢を見てしまうように思う。「教えて!goo」にも、「亡くなった人と話せる携帯が発売されたら?」といったユニークな質問が寄せられている。

質問者は、亡くなった人と1時間×5回だけ話せる携帯が20万円で販売されたらという具体的な条件を示し、「皆さんだったらこの携帯買いますか? 誰とどんな話をしますか?」と投げかけている。

■亡くなった人と何を話すの?


この質問に対し、買うという回答もあれば、必要ないので買わないという回答もあるが、携帯を使いたいとする回答の中身が極めて多種多様で、必見に値する。ここでは、その一部を紹介しよう。

「一億円でも欲しい。話したい人は、モハメッド、イエス・キリスト、ブッダ、チンギスハーン、卑弥呼です」(noname#80659さん)

「私が勤めていた会社が倒産して、求職中に亡くなった母に、無事に再就職できたことを伝えたいです」(love2_sugarさん)

「(亡くなった人と話せる携帯があったら)未解決事件がさぞかしスッキリするだろうなと思いました。誰に殺されたんだ!? 何があったんだ!? 本当のところはどうなんだ!? ――警察の方が大量に購入してくれそうだな……と思いました」(genki-mamaさん)

「ジョン・レノンに5回かけて、5時間分新曲を聞かせてもらいたい」(baikohさん)

このほかにも、織田信長と源義経にインタビューしたいという回答や前世の自分と話してみたいという回答など、様々な回答が寄せられている。人によって話したい人や話したいことがそれぞれなのは当然であるが、こうした夢が設定されたことで、想像がさらに広がっていく様子が伺える。

■墓前で故人と話をする


さて、実際にはこうした携帯は発売されていないわけであるが、それだけで想像することをやめてしまう必要はない。あなたが話したいと思う人の墓参りに行くことも一つの愉しみではないだろうか。墓前で静かに手を合わせれば、故人の声が聞こえてくるかもしれない。「就職できて良かったね」という声や、もしかしたら故人の作った新曲が頭の中に流れてくるかもしれないのだ。
そこで、心に残る家族葬の葬儀アドバイザーに、みんなが話してみたくなるような著名人はどこに眠っているのかを伺ってみることにした。

「東京にある雑司ヶ谷霊園は、住宅街の中にひっそりと佇み、文化人の霊園という名に恥じないほど、近代を生きた多くの文化著名人の方々が眠っています。夏目漱石もその一人。よく彼のお墓には猫が座っていますが、これも彼だからなのでしょうか」

夏目漱石と言えばやはり「吾輩は猫である」。猫を主人公にする発想はどこから来るのか聞いてみたい。いや、人によっては「お札になった感想を聞いてみたい」という人もいるかもしれない。

「同じく東京にある谷中霊園。こんなところに眠っていていいのかとびっくりするのが徳川慶喜。江戸幕府最後の将軍です。大政奉還を終えた後、彼は将軍という重荷から解放され、余生を楽しく趣味の写真とともに過ごしたと言われています。そんな彼のお墓は将軍家ですから菊の家紋の入った門まで用意されています。都内で見られる将軍家のお墓はおそらくここだけでしょう」

徳川慶喜には、ぜひ250年以上も続いた江戸幕府を終わらせる決断の時の心情を聞いてみたい。相当なプレッシャーがあったであろうことは想像に難くない。そんな徳川慶喜だったら、今の政治家を見て、いや、我々一般の人々のことも含めて、こう言うのではないだろうか。――「あなたが決断できないでいることは、本当にそんなにも大切なことなのか?」と。

●専門家プロフィール:心に残る家族葬 葬儀アドバイザー
「葬儀の参列者を遺族や近親者など、本当に故人を亡くした悲しみを共有できる方だけに限定」し、「世間体を重視している感のある告別式を簡素化」する家族葬の提案を行う。

(長澤正嘉)

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