ドラえもんの名刀電光丸で鬼滅の刃の黒死牟にかてますか？

ドラえもんの名刀電光丸で鬼滅の刃の黒死牟にかてますか？

No.1 回答者： Yusura 回答日時： 2023/07/22 15:08

それぞれの作品の世界観が違いすぎるため、「どっちの作品をより好きか」で回答が分かれそうな気もしますね。

※私はいわゆる原作至上主義のため、「ドラえもん」に関しては漫画の表現のみで電光丸の仕様やスペックを判断したいと思います。漫画作者とは違う人間が脚本を書いた映画版での描写は考慮しません。（見ていないためもあり）

（そしてなぜ黒死牟なのでしょうか。無惨でもええやんと思います。私はタイムスリップ能力を手に入れたらやりたいこと1位が「平安時代にタイムスリップして人間時代の無惨を暗殺する」ぐらい無惨が嫌いなので、無惨を倒せるか質問してほしかったです！）

回答です。
残念ながら、いかな名刀であろうとも、電光丸では黒死牟に勝てないと思われます。
理由は２つ、電光丸があくまでも「未来のおもちゃ（科学技術力によってつくられたもの）」であるという点と、なぜ日輪刀で鬼を滅することができるのかとその本質を考えた点、が関係します。

鬼の弱点は日光です。日の光を浴びると死ぬ。
そしてどんな武器も通用しません。切ったり潰したりはできるが、特殊な武器でなければ倒すことはできません。

唯一の例外が、日光の力を蓄えた特別な鉱石で作られた武器です。
主には刀の形状の日輪刀ですね。鬼殺隊の隊士たちは刀以外にもいろんな形状の武器を使っていますが、いずれも特徴は「日光の力を蓄えた鉱石を使っている」ことです。銃や爆弾でも、どこかにそうした鉱石を仕込んで初めて鬼に有効なのです。

残念ながら、電光丸の材質はこの「日光を蓄えた鉱石」が使われていないはずです。つまり、日輪刀になり得ません。
電光丸に搭載の23世紀の高性能レーダーは使用者に、鬼の攻撃をすべて弾いたり、避けさせたりするでしょうが、それで「鬼を倒す」ことはできません。
それは黒死牟の攻撃に対しても有効でしょう。黒死牟は非常に多彩な攻撃手段を持ち、そのすべてはファンからして「クソゲーオブクソゲー仕様」と言わしめる驚異的な攻撃ばかりです。
そして電光丸はそれでも、その攻撃のすべてを使用者に当てないように行動させられるはずです。
ですが、それと黒死牟を倒すは話が別です。

もっといえば、なぜ日光が鬼に有効なのか？それを考えると、鬼の本質が絡みますし、あの世界には何か神仏めいた存在がいることの証拠に思われます。
つまり、日輪刀での首の切断が鬼に有効なのは、単に紫外線を吸収したからではなく、刀を通じて神仏の力を送り込み、鬼を滅していると考えたほうが近いのではないかと思われます。
科学技術力と違う力が働いて鬼を倒せる、そういう武器に思われます。

ということは、科学技術力のみで作られた電光丸には余計に不利に思われます。科学的にはつじつまが合わない日輪刀の仕様を考えると、たとえ「ドラえもん」の世界で日光を浴びた鉱石を使って製造されていたとしても、電光丸は日輪刀になり得ないのです。
ということは、おそらく現代の紫外線照射装置をあの世界に持ち込んでもおそらく強い鬼には無効です。（そもそも彼らは太陽光を反射した月の光は浴びても平気なのです。）

他にも電光丸では黒死牟を倒せない理由が考察可能です。
漫画では電光丸は相手を倒すというよりも、武装解除する、無力化するにとどめており、このへんも「おもちゃ」であることをうかがわせます。おそらく搭載されている電光丸の電子頭脳には、「相手の首を斬る」などという物騒な攻撃は不可能なようにプログラミングされているのではないでしょうか。
となると、電光丸ではますます不利です。

可能性があるとするならば、黒死牟を「夜明けまで足止めしておく」です。
朝日を浴びさせることができれば、黒死牟を倒すことができます。電光丸によって倒したとは言い難いですが、電光丸を持っていなければ、柱級の身体能力を持っていても黒死牟の攻撃をかわせないつまり夜明けまで持ちこたえることはかなり困難ですので、電光丸の活躍である事も間違いないと言えるでしょう。

ただし、この戦略は無惨様と鳴女が生きていると無効になる可能性が高いです。
なぜなら夜明けが近いのに倒せない場合、無惨様は黒死牟を無限城に収納する可能性があります。

他の鬼ならば、たとえ上弦であっても放置しておくかもしれません。無惨が鬼に求めているのは「自分の役に立つ優れた道具」です。
は上弦クラスの鬼は手に入りにくいためそれなりに我慢してもいますが、しかし人間に負けるような上弦など役立たずの道具にすぎないため、他の上弦なら捨て置くでしょう。
ただし黒死牟だけは別の可能性があります。黒死牟だけは、無惨にとってかなり貴重な駒なのです。「数百年、最強の配下であり続ける」絶対的な強さと、「絶対に無惨を裏切る心配をしなくてすむメンタリティ」の両方を兼ね備えたレア度の高い道具だからです。
だから無惨は黒死牟にだけは、無惨様の精神性の出来を考えると異例といっていいほど好待遇を与えているんですね。
それに無惨はその時の気分で行動を決めます。

だから、黒死牟が電光丸とその使い手に苦戦しており、倒せていないと見れば、無限城に収納する可能性があります。
ヘタすると、電光丸とその使い手ごと…使い手は人間でしょう。決して日が昇らない無限城の中で、延々と黒死牟と戦わされることになるでしょう。
そしてそれは確実に人間の死を意味します。
いくら23世紀のレーダー搭載といっても、人間はいつまでも眠らず、食べず、休息もとらずに戦い続けることはできません。特に、相手に致命傷を与えようとしないおもちゃしか武器がないのであれば、脱出も不可能です。
使い手は、疲れ果てて斃れるまで、戦わされ続けることになるでしょう。

以上から、やはり電光丸といえども黒死牟に勝つことはほぼ不可能に思われます。倒してほしい気持ちはありますが、ひとつひとつの要素を考えると勝ち筋がどこにも見つけられませんでした。