こんにちは。
音楽シーズンも終わりに近づき,いよいよ音楽祭シーズンですね。
春の喜び,秋の哀愁,冬の厳しさとその中での優しい温もり,いろいろな音楽が次々と浮かんできますが,
夏とクラシック音楽,となると,どうにも不似合いな感じが・・・(笑)
しかしそこをあえて,夏場に聴きたいクラシック音楽を教えていただきたく,
質問させていただきました。
涼しげに,ホラー系(?),リゾート系(??),逆療法でとことん暑苦しく・・・
などなど,基準は皆様にお任せいたします。
皆様の個人的な夏の思い出につながった曲のお話なども聞けるとうれしいです。
変なテーマではありますが,気軽にお答えいただければ幸いです。
どうかよろしくお願いいたします。
No.7ベストアンサー
- 回答日時:
夏だけどクラシック?
夏でもクラシックです。
涼しくなることはありませんが,「熱くならない」という基準で思い浮かびました。
「リコーダーの芸術」
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1513472
窓を開ければ静かに風が通る…こんな感じでしょうか。
リコーダ・ソロのものや,曲によって通奏低音が,
チェロ,ビオラ・ダ・ガンバ,ハープシコード,オルガンと変わります。
1曲が短いものばかりです。2CDで40トラックもあります。
なので,私には1曲ずつの作曲者名や曲名が覚えられません。
「リュート作品集」
http://www.hmv.co.jp/product/detail/2547661
人が少ない広い空間の中で,どこからとなく聞こえてくると似合いそうな曲集です。
美術館のような天上が高くて広い部屋に入ったときに冷ややかな空気を感じる
ことがありますが,そんな場に流れてきそうなイメージをもちます。
これも1曲が短いものばかりで,2CDで50トラックあります。
「抒情小品集」(グリーグ)
http://www.hmv.co.jp/product/detail/2075
北欧の森の中でゆったりと時を過ごしていると,こんなメロディが生まれてくるのでしょうか。
音楽を聴くのも体力がいると感じるこの頃です。
暑さのせいだけではなく,年のせいだとも思いますが,
オーケストラ曲を聴く元気がないときは,
では,室内楽,
それよりはピアノ曲,
でも,ベートーヴェンを聴くなら気合を入れなくては…今日は,その気力がない…
というようなことをよく考えます。
そんなときには,最終的に,この抒情小品集を選んでしまうことが多いです。
こんにちは。
いつもセンスのよいご回答を感心しながら拝見させていただいております。
リコーダー,リュート,そして,叙情小曲集。
暑さを忘れてふっと気持ちが軽くなります(^^
ご紹介いただいたリコーダーとリュートは,クラシックなんていう
窮屈なジャンル分けなどなかった頃の音楽ですね。
楽器の表現力や作曲技法などでは,もちろん後世のものとはくらぶべくもありませんが,
音楽の歓びがとても素直に伝わってくるのではないかと思います。
(実際に聴かずにあれこれ申し上げて恐縮ではありますが・・・)
叙情小曲集は,オーケストラヲタクだった私が(あ,過去形ではないですが^^;),
ピアノもいいな,と思えるようになったきっかけのひとつです。
(知人の結婚式で「トロルドハウゲンの婚礼の日」を聴きました)
高原の草原にごろんと寝転びながら,なんてよさそうです♪
ちなみに,ご紹介のCDの奏者のAustbo氏ですが(なんと読めばいいのでしょうね^^;),
ブラームスの作品集のCDが手元にあり,愛聴しています(特に作品116~119)
今回もセンスがきらりと光るご回答,ありがとうございました!
---
何かの本で,
「クラシック音楽は聴けば聴くほど饒舌になる。リラックスするにはオケは疲れるからと
室内楽にしても,それでも疲れてピアノにしても,ついには単声のグレゴリオ聖歌にしても,
聴くほどにどんどんいろんな事が見つかって,ついつい没頭して聴いてしまう。
だから自分は結局クラシックではリラックスできない。」
というような文章を読んだ事がありますが,個人的には凄くよく分かります(笑)。
しかし,だからこそ,「夏でもクラシック!」なのでしょうね♪
No.15
- 回答日時:
わが聞きたくなる夏のCD特選♪
♪♪♪
曲 目:Piano Concerto in F
作 曲:George Gershwin
演 奏:Vladimir Ashkenazy; Royal Philharmonic Orchestra
アルバム:The Very Best Of Gershwin (Disc 2)
Piano Concerto in FはRhapsody in Blueが成功した翌年の1925年に作曲・初演されました。
GershwinのCDではパリのアメリカ人やラプソディ・イン・ブルーのおまけについているような印象のPiano Concerto in Fですが、私のお気に入りの曲です。このアルバムでは第2楽章の後半部分だけを抜粋していますが、全曲の中で最も美しい部分です。他の演奏も聴いてみましたが、Piano Concerto in FはVladimir Ashkenazyが傑出して美しいと個人的に思います。
これがなぜ夏の曲かと問われれば答えに窮するのですが、昔、日曜洋画劇場のテーマ曲だったSo in Loveにどこか通じる、夏の海辺で夕焼けを眺めているような懐かしいときめき感を蘇らせてくれるのです。Gershwin自身はこの第2楽章を「詩的な夜の雰囲気」と表現しています。
ちなみに、この曲はストラヴィンスキーは天才の仕事と認めたそうですが、プロコフィエフは毛嫌いしたと、Wikipediaに書いてありました。
♪♪♪
曲 目:Summertime
作 曲:George Gershwin
演 奏:Chet Baker
アルバム:Gershwin Best Collection (Disc 2)
前の方もご推薦のSummertimeですが、曲名は本当に夏にぴったりですね。この歌はガーシュインのオペラ「ポーギーとベス」で歌われています。オペラの中では乳母クララが、赤ん坊を抱きながらこの歌を歌っています。すなわちこの歌はいわゆる子守り歌なのですが、Gershwin自身はSummertimeのことを「子守唄としてはちょっとしたものだ」と言い切ったほどの自信作だったようです。
Summertimeは多くのミュージシャンたちに愛され、これまでのカバー録音数は15000件近いと言われています。Ella FitzgeraldのSummertimeなども有名ですが、ここでは敢えてChet BakerのトランペットによるSummertimeを。Chet Bakerと言えばMy Funny Valentineの独特の歌声を思い浮かべる方も多いと思いますが、もともとはジャズトランペッターで、トランペットの実力はモダン・ジャズの父とも言われるチャーリー・パーカーにも認められたほどの腕前です。
そしてもう1人、Summertimeで紹介したい歌手がいます。
演 奏:Janis Joplin
アルバム:18 Essential Songs
こちらで試聴できます。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/281149
私も人から教えてもらって聴いたのですが、なんと言えばいいのか、こんなSummertimeがあったのかと、頭をガーンと殴られたような衝撃でした。クラシックの歌声に馴染んだ私の耳には絞め殺されるようなおどろおどろしい、こんな発声があるのか!という奇妙な歌声ですが、何度も聴くうちに夏の寝苦しい夜を彷佛とさせる曲で、ときどき怖いもの聴きたさにiTunesで再生しています。(Janis Joplinファンの方、すみません)
Janis Joplinはヘロイン中毒のため、27歳で亡くなりました。
♪♪♪
曲 目:Cuban Overture
作 曲:George Gershwin
演 奏:Riccardo Chailly; Cleveland Orchestra
アルバム:Gershwin Best Collection (Disc 1)
1932年にGershwinは友人たちと2週間のキューバ旅行へ出かけました。ハバナでキューバの民族音楽を聞いたGershwinは陽気な雰囲気と現地の音楽に影響を受け、現地で手に入れた楽器(クラベス、ギロ、ボンゴ、マラカス)を取り入れてこの曲を作曲しました。浮き浮きするリズム、太陽が燦々と輝くような、まさに夏にふさわしい曲です。スローテンポの指揮者とアップテンポの指揮者がいますが、この曲はアップテンポが心地よい曲だと思います。
Gershwinはロシアの作曲家で音楽理論家であるJoseph Schillingerに作曲法を学び、Cuban Overtureではシリンジャー・システムと呼ばれる手法を用いているそうです。解説に「開始直後の細かい16分音符が鏡像形になっているのがそうです」とありますが、どれがそうなのかは私にはわかりません。
♪♪♪
曲 目:La Fiesta
作 曲:Chick Corea
演 奏:J'z Craze
アルバム:MOON FISH
トランペットの音色がとても柔らかくて優しくて、思わずiTMSで購入しました。ジャズトランペットとはひと味違うのもそのはず、J'z Crazeのトランペット奏者は佛坂咲千生(ほとけざかさちお)さんと言って、現役のN響トランペット奏者でした。
La Fiestaというのはお祭り。スペインの祭りをイメージしたものでしょうか。スペインの祭りといえば「サン・フェルミン祭」と「トマティーナ」が有名です。毎年7月に行われる「牛追い祭り」とも呼ばれるサン・フェルミン祭は、パンプローナの狭い市街地を牛に追いかけられて逃げまくる大勢の人々の映像が笑わせてくれます。牛に追いかけられるのに牛追い祭りとはこれいかに。何が楽しくて牛に追いかけられなければならないのでしょうね。
8月の最後の水曜日に行われるトマティーナは、バレンシア近郊、人口1万人の小さな町ブニョーレで行われます。熟したトマトを投げあって町中がトマトだらけになるという、これも笑わせてくれるお祭りです。見物客も容赦なくトマトバトルに巻き込まれ、気がつけばみな参加者になっているという、町中あげてのお祭りですが、まさに夏にふさわしい陽気な祭りです。
トマティーナは、楽器を弾きながらブニョーレの広場を歩いていた一人の男がいて、その演奏があまりにひどかったので、近くにいた人が八百屋に並んでいたトマトを投げつけたのが起源とも言われています。Ta595さんも、楽器を鳴らすときはお気をつけください(ぉぃ)。
ところで、さっきiTMSでJ'z CrazeのLa Fiestaを確認しようとしたら見つかりませんでした。iTMSから撤退されたのかもしれません。
暑いときには熱いものを飲みなさいと祖母が言っていましたが、暑いときに熱い音楽もいいものですね。
ということで、私の夏のCD特選でした。
え? クラシックとは言い難いし、それに片寄ってるって?そ、そうかな(^^;
この回答への補足
#15さま,勝手ながら補足欄お借りいたします。
長いこと締め切りなして放っておきまして,申し訳ありませんでした。
みなさま,残暑厳しい折いかがお過ごしでしょうか。
私は,一週間ほど夏休みをいただいて,ぶらぶらとしておりました。
(みなさまお勧めの曲もいくつかカーオーディオにセットして^^)
多くの切り口からのたくさんの素晴らしいご回答に,本当に感謝しております。
よさそうだな~と思っていた曲をあらためて挙げていただけたのもとても嬉しかったですし,
私にとっては意外な方向からの新鮮なオススメも大変興味深く拝見いたしました。
しかし!
これを挙げてくださった方には無条件で20pt進呈!と思っていた(ぉぃ)曲がまだ出ていないではないですか!!
・・・ということで,最後にひとつ押し売りを♪
(すでにご存知の方も多かろうとは思いますが)
☆マーラー 交響曲第3番ニ短調 (非公式標題:夏の朝の夢/夏の真昼の夢 等)
第1楽章 牧神が目覚める,夏の行進
第2楽章 草原の花々が私に語ること
第3楽章 森の動物たちが私に語ること
第4楽章 人が私に語ること
第5楽章 天使が私に語ること
第6楽章 愛が私に語ること
アルプスの近くに避暑に来ていたマーラーが,自然とそこにあるいのちを愛で,人と触れ合い,本を読み・・・。
そして産みだされたのが,この自然賛歌・人間賛歌・夏の賛歌である壮大な交響曲です。
曲の内容は,私からあれこれ申し上げるより,ぜひ一度,みなさまご自身で♪
最後にもう一度,ご回答くださった皆様にお礼申し上げます。
本当にありがとうございました。
機会がありましたら,またどこかでお会いしましょう♪
こんにちは。
とりあえずはじめまして。(^^
ガーシュウィンのピアノ協奏曲は,知られざる名曲といった位置づけかと思いますが,
どうした事か演奏経験があります。
第2楽章の少し陰のある美しさは格別ですね。
マンハッタンのバーで摩天楼の夜景を眺めながら,美しいピアニストの生演奏に耳を傾ける・・・♪
(注:行った事は,もちろんありません)
「夏は暮らしが少し楽なの。(中略)あなたの父さんはお金持ちで母さんは器量よし。だから泣かずにお休み」
なまず横丁の貧しい黒人の母親,赤ん坊がこんな理屈で安心するはずもないけど。
「こんな境遇,私だって泣きたいのよ。でも,あなたがいるから・・・」
前回は妙な妄想をしてしまいましたが,とても悲しい子守唄ですね。
ところで,ご紹介の試聴,うっかりオフィスで再生してしまいました(汗)
肌の色,貧困,ドラッグ・・・ジャズとは,オシャレに聴けるものではないのかもしれません。
キューバ序曲は,No.9さまへのお礼でドサクサにまぎれて私からも紹介してみましたが,
パーカッションのノリが気持ちいいです♪
あっ,そのシステムならよく知っていますよ。
赤:ヒーロー,青:クール,ピンク:女性,黄:小太りのおっちょこちょいでたまにカレー好き
という戦隊モノの法則・・・ (ぉぃ)
最後のオススメは私の返答能力を超えてますし,どのみち曲は分からんので(爆),雑談でごまかします(^^;
・室内で練習すると他の楽器に迷惑がられる金管楽器は,銀杏並木の下が練習場所。
秋になるとギンナンフェスタでとても芳しい。(決して投げ合いはしません,念のため)
・「君たちがラッパを練習しだすと猿が暴れてデータが取れないからこっち向いて吹くな。
だいたいなんで平日の朝から練習してる者がいるんだ?」
と医学部から苦情があった。(決して猿のう○ちを投げられたりはしません,念のため)
・完熟トマトならまだいいですが,ジャガイモだったらかなり危険?
オ・ト・ナ☆なオススメ,ありがとうございました!
お礼もオトナっぽいですよね?♪
No.14
- 回答日時:
こんにちは(笑)
ピアノやヴァイオリン、そして室内楽を主に聴いていた私にとって夏でも平気でクラシックでしたから、
この質問は意外でした(笑)が、交響曲を主に聴かれているクラシックファンにとっては、もっともなこと
だったのだと思いました。
というのは、最近になって交響曲に嵌っている私が、そういえば今ほとんど聴いてないのはその所為なのかと
、改めて気づきました(^^;
ピアノやヴァイオリンではそれほど暑くるしいと感じるものが少ないかな?と思うのですが、その中でも
ドビュッシーの「ピアノ曲」は爽やかです。「アラベスク」「ベルガマスク組曲・(月の光,パスピエ)」「夢」など
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1475243
ほかにもサティの【ピアノ曲】は、好みのあるところだと思いますが、サラリ系、若干ホラー系かな?と思います。
「ジムノペティ」「グノシエンヌ」「干からびた胎児(なまこの胎児)(甲殻類の胎児)(柄眼類の胎児)」
「ノクチュルヌ」「グノシエンヌ」など。タイトルがまた奇想天外なもので、面白いです(笑)
そして《Harp 》も、また好みのあるところだと思いますが、爽やかです。
Harpといっても、奏者のテクニックなのか、音の出し方なのか、その楽器そのものの音が違う
のか(ヴァイオリンのように)、はたまたそれぞれすべて相俟っているものなのかわかりませんが、
音に違いがあります。私がよく聞くのは吉野直子/篠崎史子です。合奏ではなく、それぞれ別々の曲を
演奏しております。肩のこらないもので、シーズンに拘りなく聞けると思います(笑)吉野直子は、
検索すると沢山の中からCDが選べます。
海外でも活躍されております。
*オフィシャルサイト
http://www.naokoyoshino.com/j/index.html
http://www.hmv.co.jp/product/detail/997965
そして、バッハの管弦楽組曲(第1番・2番・3番)も涼しげです。私が持っているもの(ルツェン弦楽合奏団)が
ありませんでした。残念ですが、曲の紹介で他の奏者のURLを張ります。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/112666
オーボエもいいですね。
意識したことはありませんでしたが、こういう質問をいただいて、みんなの回答を見せてもらって再認識して、
今までさほど聞かなかったものにまでも光を見出したような気もしてまいりました(笑)
こんにちは。
私が回答できない質問ではよくお見かけしております。
なるほど,守備範囲が少々違っていたのですか(笑)
やはりドビュッシーは人気が高いようですね。
はっきりしたストーリー展開や感情に直接訴えてくるような所がそれほどなく,
「音の粒」として聴けるのがいいのかもしれません。
サティの曲は,それほどたくさん知っている訳ではないのですが,独特の質感の冷たさがあるように思います。
夜中の誰もいない学校のプールに忍び込んで,洋服を着たままぷかぷか浮かんで月を眺める・・・
そんな情景をなぜか思い浮かべました。(すいません,微妙にスケールの小さいイメージで^^;)
ハープは初めての登場ですね。なるほど!です(^^
ご紹介のCDでは,特にモーツアルトのオペラからのものが,楽しく可愛らしく聴けそうですね♪
と,ここで思いついたのですが,前出のドビュッシーと組み合わせて
「神聖な舞曲と世俗的な舞曲」「フルート,ヴィオラ,ハープのためのソナタ」
もいいかもしれません。
夏にバロックもいいな,と,今さら気づきつつある私ですが(^^;
中でもバッハの管弦楽組曲は,高貴さ・優雅さ・華麗さのバランスが絶妙のように思います。
無性に聴きたくなってきましたが,家にCDがないんですよね(マニアックなのはたくさんあるくせに,汗)
ルツェルン弦楽合奏団,覚えておきます♪
オーボエは,No.4さまオススメのプーランクのソナタがこの季節には抜群と思います!
アランフェスの第2楽章もオーボエだったでしょうか。
この質問が少しでも回答者さまの参考になったのでしたら,こんなに嬉しい事はありません。
こちらこそ,だいたい出たかな~と思っていたところに,
まだまだあると気づかせてくれた新鮮なご回答に感謝!
---
交響曲でしたら,No.4さんオススメのシベリウスや,
メンデルスゾーン「イタリア(交響曲第4番)」あたりが似合いそうです。もしもよろしければ♪
No.13
- 回答日時:
むかし、気が向いたときだけ聞いていたNHK-FMのあるクラシック番組で、
夏の一週間、番組の冒頭に『オンブラ・マイ・フ』を流していたことがありました。
まず声楽から始まって、次の日は室内楽演奏、その次の日は管弦楽でというふうに、
レコード(!)を渉猟して、手を変え品を変えて聞いてみようという趣向だったように記憶しています。
プラタナスの木陰を敬愛するクセルクセス一世。(セルセはフランス語綴りなんだそうですね)
その元ネタはヘロドトスの『歴史』第七章の記述にあるらしい。
こう言われても、当方、へえ、そうだったかなという印象しかありませんし、
第一、ヘンデルのなかでは比較的上演される回数の多いらしいこのオペラを、
幸か不幸かまだ一度も観たこともない。さしたる興味もないというのが本音なのですが。
ただ、この一曲には確かにさまざまに楽しんでみたくなる魅力があります。
かつて市川崑監督も『細雪』『竹取物語』(『鹿鳴館』あたりもそうだったかもしれない)
などの映画の冒頭やさわりのところでこのラルゴをよく流していました。
といった益体もない懐旧譚に耽ってみろというご質問ではなかったですね、もちろん。
失礼しました。気分を変えて――、
夏は朝。ラジオ体操の夏の朝。めざめたばかりの漿液の朝(笑)ということで、
ペーツェルの爽やかな『組曲』などいかがでしょう。
かつては市の城壁(塔)の上から時刻を知らせる音楽を流していたそうで、
これもそうしたものを集めた一組だったでしょう。
ところがこの文を書くに当って調べたところ、この組曲に相当するものが見つかりません。
(『舞踊組曲』とは別物に違いないでしょうし)演奏時間は十分程度だったと記憶しています。
図書館にある音楽事典によると作者ペーツェルJohann Christoph Pezelは17世紀の人で、
「ドイツ中期バロックの合奏組曲の分野で高く評価されている」とあります。
『ライプツィヒの午前十時の音楽』Hora decima musicorum Lipsiensium(40曲のソナタ)
あたりの秀逸なところを綴れあわせて「組曲」にした特選版だったのかもしれません。
そうだとすると原曲は二本のツィンケ(コルネット。ただし当時は木製のラッパ)三本のトロンボーン!による吹奏だったことになります♪
最後に。夏は水の季節でもあります。と、なんとかこじつけて(笑)
ラヴェル『水の戯れ』、「夜のガスパール」から『水の精』(Ondineオンディーヌ)
ドビュッシー交響詩『海』、同じく「夜想曲」から『海の精』(こちらはSireneシレーヌ)
「前奏曲集」第二巻から『水の精』Ondine、「映像」第一集から『水の反映』、
武満徹『海へ』(アルト・フルートとギターのための)または(アルト・フルートとハープのための)
ちょいとマニアックに三善晃の音楽詩劇『オンディーヌ』(フウケの原作をもとに岸田衿子が詩を書いたもの)など思い浮かびました。
付記:以上を書いて、他の方の回答をあらためて拝見すると、一部ダブった曲もありますね。
特にNo.12さんとは感覚もかなり近いのではないかと思いました。
No.4さんが挙げてらっしゃるプーランクはほとんど知らないものの、夏にはぴったりな作曲家かもしれませんね。
こんにちは。
戦々恐々として(?)お待ちしておりました。
最近のクラシック音楽界は,ピリオド・アプローチなる言葉も生まれ,
古楽~バロック音楽のリバイバルブームで,バロック・オペラも上演回数を増やしているようですね。
ぴんと張り詰めたオペラ風歌唱よりも優しいバロック風の歌唱を聴くと,穏やかな気持ちになれます♪
http://www.bayerische.staatsoper.de/spielplan/vo …
*ちなみに,「オンブラ・マイ・フ」がこの曲だという事を,最近まで知りませんでした(汗)
ペーツェルの組曲(ソナタ)は,私にとっても思い出の曲です。
私が所属していた学生オケは,夏休み終盤に合宿を行い,普段あまりやらない室内楽などを取り上げます。
そこで,下級生は「貴様らにフランスや近現代モノなど100年早いわ!古典をやるべし!」と言われ(^^;
ガブリエリ(16~17世紀初ヴェネツィア)やペーツェルを取り上げます。
とはいえ,古典の大切さを理解せぬ若造にソナタ5番やら22番やら言われても,
地味だし,曲の区別はつかんし・・・と,駄演の山が死屍累々と・・・。
今,もう一度じっくりと取り組んでみたい作品ですね。
*余計なウンチクながら,当時のトロンボーンはサックバット(sackbut)といわれ,
今のトロンボーンもずっと暖かく穏やかな音が出ます。
音源を探すは少々難しいかもしれませんが,もしもご興味があればぜひ♪
そして,「みずの音楽」いろいろ♪
華麗にきらめく噴水の水の粒
刻々と移り変わり同じ表情を決して見せない海の情景と
どこからか響く誘惑の美しくも妖しい歌声
人の立ち入らない深い森にある透明で静かな泉・・・♪
ところで前の方もご紹介の三善氏ですが,私は吹奏楽や管弦楽のハードボイルドな(?)曲しか
存じ上げないのですが,そうでない曲もあるみたいですね。興味あります♪
ここに私からひとつ追加させていただけるならば,
☆サン=サーンス 動物の謝肉祭 より 水族館
ひんやりときれいな水の中をゆらゆらと泳ぐお魚さんを見ていると
「どう?癒されるでしょ?
こんなによくしてもらえるんだから,あなたも囚われて見世物になってみない?」
・・・おっと,暑さで思考が(^^;
脱線大歓迎の気楽な雑談QAという趣旨を完璧にご理解の上でのご回答(^^; ありがとうございました!
No.12
- 回答日時:
こんにちは^^
夏とクラシックはなぜか結びつきにくいですよね。
私が夏のイメージをもっている作曲家は
フランスとスペインの作曲家です。例えばフォーレ、ドビュッシー、ラヴェル、グラナドス、アルベニス、ファリャなど。
私的にフランス音楽は涼しげな音楽だなぁと思うからです(^γ^)
スペイン音楽は情熱的で太陽が輝いているような感じだなと思うからです☆
聴きたい曲は
・フォーレ 「ノクターン第5番」
「ペレアスとメリザンド」
☆この曲はどちらかというと夏の夕方にぴったりですね!シシリアンヌ
とかピッタリです☆
・グラナドス 「演奏会用アレグロ」
「アラゴン狂詩曲」
・ビゼー 「アルルの女より~ファランドール~」
・ドビュッシー 「前奏曲第2集より花火」
「交響詩 海」
「雨の庭」
「ベルガマスク組曲より月の光、パスピエ」
・ロドリーゴ 「アランフェス協奏曲」
・ベートーヴェン「交響曲第7番」
・リスト「ハンガリー狂詩曲第2番」
・ラヴェル 「鏡より~道化師の朝の歌~」
・アルベニス「セビーリャ」
・ラロ 「スペイン交響曲」
・エルンスト 「夏の名残のバラ(アイルランド民謡「庭の千草」による演奏会用変奏曲)」
・ガーシュウィン 「ポーギーとベス」よりサマータイム
・チャイコフスキー 「四季」より7月:刈り入れの歌
・サン=サーンス 「アフリカ幻想曲」
・三善晃 「波のアラベスク」
色々挙げてみました!!夏らしくないかもしれないですが(^^;)
また何か曲が思いついたらお邪魔します☆
こんにちは。
首を長ーくしてお待ちしておりました♪
おー!たくさん!!
では,こちらも長ーいお礼で(^^
勝手ながら,ご紹介の曲を分類させていただきつつ。
☆フランスもの
そういえば,数少ないフランス人の知り合いのみなさん,いつも涼しげのような・・・。
フォーレやドビュッシーあたりは,
「お暑いですわねー。じゃ,あちらのキャフェでお茶でも♪」てな感じで(^^;
☆南欧風味
イメージとしては,「暑い?何がいけないの?こんな素敵な太陽なのに!」・・・
グラナドス,ロドリーゴ,アルヴェニス,ファリャ以外の本家スペイン以外にも,
ラロ(フランス人)やアルルの女もこちらの系統でしょうか。
「夏だ!元気出すぞ!」という意味ではリストやベートーヴェンもここ?
(私の勝手な想像です,違っていたらごめんなさい)
☆南欧でも足りない!
何人かの方がブラジル,中東,アフリカといった所から挙げていただきましたが,これも素敵です。
勝手に曲を増やして恐縮ですが,こんなのもオススメ♪
ミヨー 「フラテリーニのタンゴ」「ブラジルの郷愁」(ミヨーはブラジル滞在経験あり)
レスピーギ 組曲「ブラジルの印象」
コープランド 「エル・サロン・メヒコ」(ザ・ダンスホール・メキシコ!という意味^^)
☆夏の風物
花火や四季もいいですが,「サマータイム」が私のイメージにぴったりはまりました!
お盆も過ぎてまだまだうだるような暑さ。
いっぱい遊んだ夏休み,高校野球の決勝も終わって,残ったのは宿題の山,はぁ・・・
あ,いや,まだ始まったばかりですし,今のところは(ぉぃ)楽しんでくださいませ♪
・・・ん,アメリカの曲じゃないのかって?
☆お水系 (ぉぃ)
おや,書こうと思ったら次の方がいつの間にかいろいろと。
では,まとめてそちらにて(笑)
たくさんのご回答,ありがとうございました!
思いついたらまたいつでもどうぞ(^-^)/
No.11
- 回答日時:
お返事,楽しく読ませていただきました。
Hakon Austbo はノルウェー人のようですが,どう読むのでしょうね。
年齢も顔も経歴も何も知りませんが,
CDの値が安いので試しに買ってみたというのが本当のところです。
彼が演奏するブラームスの晩年期の小品はいいですね。
グリーグもいいと思います。水が自然と低いところを探して流れていくようで。
ここで終わると回答になりませんので,無理にでもひとつ・・・。
しかし,困りました。私には名前すら聞いたこともないような曲をたくさんご存知なので,
よほど変わったものでないと。
と言って,変わったものでもないのかもしれませんが,
◇ロドリーゴ「夏のコンチェルト」はいかがでしょう。
アランフェス協奏曲は有名で,第2楽章はそのまま映画音楽に使えるような曲ですが,
この夏の協奏曲(ヴァイオリン協奏曲)の第2楽章も,映画音楽に使えそうなしっとりと美しい曲です。
第3楽章も面白い曲です。他の作曲家の誰に似ているのかと考えると思い浮かばないのですが,
ロドリーゴ独自の個性なのかもしれまん。
NAXOS ロドリーゴ管弦楽作品全集 第3集に入っています。
ここに入っているチェロ曲も個性的な曲です。
こんにちは。
正直,ピアニストの違いはまだよく分からず,私も値段で選んでしまったのですが,
とても気に入っています。
力みのない,とても自然な演奏という印象があります。
いや,あの,決して変わったものばかり捜し求めている訳でもないのですが(汗),
でも,知らない曲を教えていただけると,とてもワクワクします!
(たぶん,そうやって聴いたことのない曲に手を出し続けてこうなっちゃったんでしょう・・・)
そういえば,スペインの曲がまだ出てきていませんでした。
ロドリーゴ以外も,どれも夏によく似合いそうですね。
「夏のコンチェルト」
・・・韓流ドラマ?(笑)
ロドリーゴの作品は,アランフェス以外ほとんど(いや,まったく?)存じ上げませんが,
でも,これは私の好みにとても合いそうな匂いがします♪
ぜひ見つけて聴いてみたいと思います!
再びのお越し,ありがとうございました!
No.10
- 回答日時:
こんばんは。
クラシック通ではありませんが、回答させてくださいね。
夏だけどクラシック?・・・ではなく、「夏こそはクラシック」です!
私の地元・・・信州では、夏に「サイトウ・キネン・フェスティバル」(8月15日~)
http://www.saito-kinen.com/j/
「アフィニス夏の音楽祭」
http://www.city.iida.nagano.jp/bunkakaikan/jigyo …
が開催されます。(8月20日~)
学校を挙げて参加したり、家族で参加したり、クラシック通でなくても楽しめる音楽祭です。
・・・前置きが長くなってしまいました。m(_ _)m
何年頃だったか、記憶が曖昧なのですが・・・
ある高校の吹奏楽部の演奏で、シュトラウスの「ラデツキー行進曲」を聴いて印象に残っています。なんだか、夏の代名詞のように私の中に残っています。
行進曲の定番のような曲ですが、覚えやすいメロディで素人にはうってつけです。
・・・行進したら汗かいちゃいますね(^_^;)
ほんとに素人なので、曲名と楽曲とが一致しないことがしばしば(汗)
でも、聴いていて飽きないので時々聴いています。
最近は、犬と一緒に聴いています。子犬はクラシック音楽でよく寝るんですよ!なので、最近はずっとクラシックがBGMになってます。
こんにちは。
公式には?はじめまして(^^
サイトウキネン・フェスティバル,行きたいですー!!
ご紹介のサイトからプログラムを見せていただきましたが,小澤さん,えらくマニアックな(^^;
アフィニスは初耳です。こちらも親しみやすくてよさそうですね♪
私は,夏といえばコンクール!だった元吹奏楽部員です。
当時やった曲は,今聴いてもいろんな思い出が次々と浮かんできて,なんともいえない気持ちになります。
嬉しい事,つらい事,甘酸っぱい事?,いろいろありましたね~
・・・違う違う,私の話じゃなくって(^^;
大学生の頃にはオーケストラをやっていまして,夏には演奏旅行と称していろんな地方を回っていました。
で,私たちは,ウィーンフィルにあやかって?,アンコールでいつもラデツキー行進曲を演奏していました。
盛り上がって大きな手拍子をいただいたり,中途半端な手拍子がちょっと気まずかったり(^^;
手拍子とテンポがずれて冷や汗をかいたり・・・。
私にとっても夏の思い出の曲です♪
*長野では栄村(新潟との県境の豪雪地帯らしいですね)というところで演奏会をしたことがあります。
村の歴史で初めてのオーケストラ演奏会だったそうで,素人演奏でしたが,とても喜んでもらえました♪
・・・えー,結局自分の話になってしまいましたが(^^;
懐かしい記憶をたくさん思い出す事ができました。ありがとうございます!
お礼に,ワンちゃんにこの曲をプレゼント♪
http://homepage3.nifty.com/principe_de_plaisir/m …
曲目は,サティ 「ぶよぶよとした前奏曲(犬のために)」 ・・・(ぉぃ)
お気に召さなかったらごめんなさい m(_ _)m
何せこの曲,出版を断られているんですよね・・・
これに奮起した?サティは,「これこそ本当の前奏曲です!」と新しい曲を持ち込みます。
これがその自信作!
http://homepage3.nifty.com/principe_de_plaisir/m …
サティ作曲 「本当の,ぶよぶよとした前奏曲(犬のために)」
m(_ _)m
No.9
- 回答日時:
再回答です。
ここんとこ熱帯夜っぽくて、なかなか寝付けません。
まあ寝る前にプレイヤーに入れっぱなしのCDをかけて、ホロヴィッツのラフマニノフのピアノ協奏曲第3番とピアノソナタ第2番なんかを聴いてしまっているのが悪いにきまってます。
ピアノの音は涼しめでいいと思いきや、こんな熱演ではかえっていけませんね。とりあえず何かと取り替えておかねば。こういう時グリーグとかニールセンとかラウタヴァーラとか、北欧系かなあ。
そんな独り言はさておき。
先日某CDショップで、BACH TO CUBAとかいうCDを試聴しました。
バッハの音楽をキューバ音楽っぽくアレンジしたアルバムで、常夏の国系でした。
こういうのもそれなりに暑い時にはありかなと思ったのですが、それよりもギャグと思って笑ってしまうのが珠に瑕かも。
そういえば最近頭の中でラフマニノフの交響曲第2番の第3楽章がアップテンポなサンバ風にアレンジされて再生されるのですが、脳の異常なのでしょうかね。そういうCDがない以上、頑張って脳内で演奏して夏を乗り切るのも・・・
そんな独り言はさておき。
夏といえばワーグナーだなんてことをおっしゃる御仁もおりましょうが、私としてはなかなか聴く気の起きないもの。ならばワーグナーの影響を受けたあたりをと思ってみても、ブルックナー、マーラー、シュトラウス、どれもその気にはならない。強いて言うならシェーンベルクのグレの歌の冒頭が涼やかな感じなくらいか。そこでドイツから離れてスクリャービン。どうも神秘的で炎のイメージがありますが、ひとまずはプロメテウス(もろに炎じゃないか)あたりなぞいかがでしょう。炎のはずなのに涼しい気もしてこなくもありません。
独り言の多い回答でどうもすみません。
再びこんにちは。
ホロヴィッツのラフマニノフ・・えー,それはまた曲も奏者も暑苦しい(笑)
では不肖ながら私が北欧の作曲家から厳選いたしまして,これなどはいかが?
☆ニールセン 「アラディン」
http://ml.naxos.jp/Default.asp?a=CHAN9135
ニールセンと中東,もの凄い組み合わせですが,意外といけますよ♪・・・えっ,暑い?
夏にカリビアンもいい組み合わせではありますが,バッハの編曲ものとはまた。
うっかりスチールドラムでゴルトベルクを脳内演奏してしまいました。
せめてガーシュウィンのキューバ序曲とか。
天気予報と交通情報と音楽用語ならかろうじて聞き取れるラジオから,
ここ数日,やたらに「マイスタージンガー」という単語が聞こえてくると思ったら,
毎年恒例,ワグネリアンたちの黒ミサ?がはじまっていたのですね。
なんとかして潜り込めないものかと考えていますが,やっぱり難しそうです・・・。
実は昨日の夜,月に憑かれたピエロのオススメをヒントに,
「浄められた夜」を聴きながら眠りにつきました。
脳みその中身がすーっと冷える感じがなかなかよかったですよ。
グレの歌は,冒頭で止めないと後で大変なことになりますね。
あ,でも,ホラーとしてなら(笑)
プロメテウスは,家にあるのがゲルギエフの演奏なので・・・(以下,お察しください)
こちらこそ独り言とも暴走ともつかないお礼(なのか?)で失礼いたしました。
No.8
- 回答日時:
こんにちは、その節は、幾度かお世話になりまして有難うございました。
クラシック音楽は相変わらず素人ですが、実はこういった質問を心温めていた輩です。(苦笑)
(もっとも、私の場合は素人ですので、この時期のお勧めやいかに、と言った内容ですが・・・)
先を越された悔しさをバネに(?)、少し、自己の思い入れにふけって見たく思います。
選曲のセンスの悪さは言わずもがな、とにかく“暑苦しい”です。悪しからず、ご了承下さい。(笑)
☆ムソルグスキー作曲の管弦楽曲「禿山の一夜」
クラシック音楽の素人にも馴染み深い曲です。
原曲は1860年頃に作曲されたピアノ曲「聖ヨハネ祭前夜の禿山」だそうですね。
「聖ヨハネ祭の前夜に不思議な出来事が起こる」というヨーロッパの言い伝えのひとつ、
「聖ヨハネ祭前夜に、禿山に地霊チェルノボグが現れ手下の魔物や幽霊、精霊達と大騒ぎするが、
夜明けとともに消え去っていく」とのロシアの民話を元に作られた、との解説が手持ちのCDに有ります。
聖ヨハネ祭は夏至の夜の祭り、題材としてはシェークスピアの『夏の夜の夢』と同様だそうで、
まさに蒸し暑い夏の夜を感じさせる曲と言えないでしょうか?(苦笑)
実は、この曲を初めて聴いたのは、まだ小学校に上がる前でして、
何かの怪談系TV番組で流れていたのが、よほど幼い耳に焼き付いたんでしょう。
番組の内容など、とうに忘れてしまいましたが、幼児期の原体験って怖いものです。(笑)
さて、もう1曲・・・
☆ロッシーニの歌劇「どろぼうかささぎ」
聞く所によると、この歌劇は全曲演奏される機会が皆無の作品らしいですね。
初演は1817年、2幕から成る喜劇らしいのですが、もちろん門外漢の私には、
どう言った話かなのか皆目検討がつきません。
この作品の名前が現在まで生き残っているのは,その序曲の魅力に寄ると感じます。
(まぁ、私とて、この「序曲」しか知りえませんけども・・・)
村上春樹氏の小説「ねじまき鳥クロニクル」でも、主人公がFM放送で「どろぼうかささぎ序曲」を聞きながら、
スパゲティをゆでるシーンで始まっていますが、
ちなみに,この部分では「スパゲティをゆでるにはまずうってつけの音楽だった」と書かれています。
なぜこの曲が夏をイメージさせるのか・・・
はなはだ個人的で恐縮ですが、「スパゲティ=イタリア=情熱的=夏!」
の短絡的な思考相関図がどうしても頭から離れません。(苦笑+大汗;)
曲自体、大変刺激的で情熱的に聴こえるのですが、・・・質問者様にはいかがでしょうか?(笑)
さて、気を取り直してもう1曲・・・
これはクラシック音楽ではありませんが・・・
☆ヴァン・マッコイ「アフリカン・シンフォニー」
吹奏楽の世界では良く知られている曲です。
ただし、純粋なクラシック音楽愛好家のかたには、それほど馴染みのある曲では無かろうと感じます。
原曲は、とにかく非常に派手で破壊力のあるパワフルな曲です。
一時期、FMの番組のテーマ曲にも使われ、人気が有りました。
そうですねぇ・・・ 一言で言えば『燃える曲』とでも言ったところでしょうか?(笑)
灼熱の大地、アフリカ・・・馳せる想いはとめどなく・・・もちろん季節は「夏」・・・
原曲が試聴可能なサイトが残念ながら見つかりませんでした。
しかし、吹奏楽では、実に多くの演奏がされており、雰囲気を楽しむことはできそうです。
以上3曲は、クラシック音楽に疎い者が暑い夏にビール片手に、良く聴く“オーケストラもの”です。(苦笑)
自身の想いに酔いしれるのみで、はなはだ恐縮ですが、宜しくご理解頂ければ幸いです。
今回、このご質問にお会いできて、参考になる曲にもめぐり合えました。
少し酔いが廻ってきました。長々とおじゃましまして、申し訳有りませんでした。lin(_ _)imo
こんにちは。
この立場でお会いするとは(笑)
「禿山の一夜」はホラー系クラシックの代表格ですね。
ドイツ(メンデルスゾーン)だと妖精なのに,なぜかロシアに来ると妖怪になっちゃうんですよね(^^;
夏休みの怪談遊びのBGMにぴったり♪
続いて,「どろぼうかささぎ」
私もオペラ全曲は観た(聴いた)事がありませんが,極めて他愛のないロッシーニらしい喜劇のようです。
http://www.ne.jp/asahi/jurassic/page/rule_f/kasa …
ロッシーニは食通として知られるイタリアの作曲家でしたから,村上氏はその辺も意識したかもしれませんね。
余談ながら,ロッシーニにまつわる思い出話をひとつ。
学生時代,オケでロッシーニの序曲(どろぼうかささぎではないですが)を取り上げました。
いつもプロの指揮者に客演をお願いするのですが,その方との初練習の日。
団員一同それなりに頑張って演奏したつもりでしたが,一曲終えると,
「演奏が,暗い・・・休憩・・・」とぼそっと一言おっしゃると,指揮台を降りてしまいました。
いろんな注意は覚悟してましたが,これはさすがに想定外。
どうなる事かと心配しながら迎えた休憩後。
指揮者の方が「イタリアの,青い空!!」とおっしゃり指揮棒を振り下ろすと,今まで出なかった響きが!
大げさではなく,私が(アマチュア)音楽家として生まれ変わった瞬間でした。
・・・失礼,閑話休題。
ロッシーニ⇒イタリアの青い空⇒夏! その通りと思います♪
アフリカン・シンフォニー,ご心配には及びません。
オーケストラヲタクをやる前は吹奏楽ヲタクでしたから(^_^)v
サバンナを疾走するライオンやチータ,象の雄叫び。熱くていいですね♪
知っている曲でしたが,見落としていました。ご教示感謝!
ご回答,ありがとうございました。
p. s.
プログレの巻,残念ながら私は回答資格ありませんでしたが,よろしければ
☆レスピーギ 交響詩「ローマの松」 より アッピア街道の松
聴いてみて下さい。
No.6
- 回答日時:
こんにちは。
夏も初めのうちはちょっと浮き浮きして、楽しめるんですよね。
この時期は暖かな地域を思わせる(と当方が勝手に思っている)、ヴィラ=ロボスの「ブラジル風バッハ」とかダリウス・ミヨーを聞くことがあります。夏にエスニック料理を食べる嗜好に似ています。
逆に涼しげな音楽を聴くのなら、できるだけ抽象的で数学的な美しさを持った曲を探します。ピアノでショスタコヴィッチの「24のプレリュードとフーガ op.87」とかヒンデミットの「ルードゥス・トナリス」などは20世紀調性音楽の幾何学紋様(なんのこっちゃ)といった趣で、イスラム教寺院のタイル壁のようなひんやり感が味わえます(あくまでも個人的な感想)。
しかし・・・!!
夏の暑さが猛暑に変わり、家の外も内もサウナ状態、夜は寝苦しくて、朝道を歩き始めてもすでにプール帰りのような疲労感、服もねとねと、脳内は沸騰・・・・という状況に陥ってしまうと、もはやこれらの音楽では対処できません。
このうっとおしい外界を忘れ、汗だくになっている自分を忘れるためには、身も心も「別世界」に連れて行ってくれる音楽を探さなくては。
・・・・というわけで私が猛暑の只中にたどり着くのはブルックナーの7番です。完全なる逃避ですね(とほほ)。
追記:クリスマスにはシベリウスのCDをご紹介いただきありがとうございました!
こんにちは。
いつもお世話になっております?(^^
ああ,プロヴァンスの真っ青な空と地中k・・・ ヽ(-_-;)
・・・えー,気を取り直して。
後だしジャンケンみたいでアレですが,私の本命はミヨーでした。
同じように感じておられる方がいらっしゃって,うれしい限りです。
続いてヴィラ=ロボス♪
第5番のアリアをBGMに,エアコンのない暗く埃っぽい酒場で汗をにじませながら強めのお酒を・・・
・・・えっ,他の作品はちゃんと知らないんだろうって?
いえ,決してそのような事は・・・(さらに汗)
抽象的にひんやり,もよさげですね。
ご紹介の曲はどちらも聴いた事がないので,まともにコメントができませんが,
無調ギリギリの所で寸止めする(なんのこっちゃ)のがミソでしょうか。
(クセナキスではひんやりしなさそうだし^^;)
ショスタコーヴィチもヒンデミットも好きな作曲家なので,機会がありましたらぜひ♪
実はオフィスにエアコンがなく(いや,買うお金がない訳では・・・たぶん・・・)
暑い日は,午後三時くらいになると,すべての事がどうでもよくなってくるんですよねえ。
ついつい回答なんか作っちゃったり・・・いえ,なんでもありません(爆)
ブルックナーを大音量で鳴らしたら,同僚たちは喜んでくれるでしょうか。
えーい,新党滅却すれば日おのずから珠洲市・・・ま,いっか・・・
幅広いご提案,ありがとうございました!
では,私はウェーベルン編曲のバッハ「リチェルカーレ」で天空の彼方を浮遊しに・・・
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