準・究極の選択

双子デュオのザ・ピーナッツとこまどり姉妹が、昭和30年代に人気を二分していました。
この二組には、一卵性双生児と二卵性双生児、ポップス歌謡と日本調歌謡などの相違がありました。こまどり姉妹は、当時「演歌版ピーナッツ」とも言われていたそうです。

さて、ザ・ピーナッツのハモリは秀逸でしたが、こまどり姉妹の方は、ピーナッツのような完璧なハモリではないし、かといって完全なユニゾンでもないようで、微妙な感じに聴こえます。
実際のところ、こまどり姉妹の歌は、ハモリといえるのでしょうか?
あるいは、ハモリとかユニゾンとかということではなく、演歌特有の歌唱スタイルがあるのでしょうか?
ただ、同じ演歌のデュエットでも後年の「昭和枯れすすき」(さくらと一郎)などは、サビの部分できちんとハモッていたように思います。

私は、こまどり姉妹の全盛期には物心がついていなかったため、その音楽性について詳しい年配の方に回答して頂ければ幸いです。

A 回答 (1件)

こまどり姉妹は、基本ユニゾンです。

どんな楽器でも歌でも、ユニゾンでピッタリあわせるのは非常に難しいです。同一人物が多重録音するのならともかく、ユニゾンほど難しいものはありません。
ハモリならいくらでもゴマかしが利きますし、多少二人の符割・歌い回しが違っても目立ちません。
こまどり姉妹の場合は、二人のビブラートの周期の微妙な違い、音程の微妙な違いによって生じる新たなビブラート(物理現象としての「うなり」)が特長と魅力ですが、まったく他人だと、新たな「うなり」は発生しないのではないかと思います。非常に近いがピッタリではないところに妙味があったのだと思います。
もともと日本の音楽にはハモリという概念はありません。長唄、小唄あるいは民謡など三味線や尺八の伴奏が入っていてもすべて唄とユニゾンです。
こまどり演歌はその流れの上のものですので、ザピーナッツの洋楽的な完璧なハモリとは対極にあったと思います。
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この回答へのお礼

回答頂きまして、ありがとうございます。

「二人のビブラートと音程の微妙な違いから、新たなうなりが生じたもので、非常に近いけれどピッタリではないところに妙味があった」という御説明は、音楽の素養がない私にも感覚的な理解ができました。
本来的にハーモニーの概念がない邦楽(民謡)が、ベースになっている点は納得です。

お礼日時:2008/05/31 05:43

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