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スーツの適合シーズンなんですが…。

背抜きのスーツが一般に春夏物だということは分かります。問題は総裏のスーツです。

総裏のスーツで薄手のものは、春秋冬の3シーズン物と考えるべきでしょうか?それとも薄手であれば、総裏であっても春夏物と考えるべきでしょうか??いや、春秋物と考えるべきでしょうか???

話を単純化するため、素材はウール100%という前提でお願いします。

A 回答 (3件)

春秋物と考えるべきでしょう。

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サマーウールという薄での素材があります。


総裏は暑さ対策というよりも、ドレッシーであるかどうかという問題のほうが大きいとおもいます。
背抜きは確かに涼しげな気がしますが、サマーウール(比較的廉価のスーツに多いですが)であればシャツが透けて見えたりとあまりカッコ良くないとおもいます。
キュプラ、(裏地の素材)を一枚挟むことで生地同士の傷みも多少緩和されます。
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 ニューヨークから失礼します。


 まず、昔の日本人は季節感にとても律儀でした。
(1) 春物については、現在ではミッドウエイトと呼ばれる平織り
(Plain Weave)で、やや目付け(生地の重さ)のあるものを総裏に
仕立て(平織りとは縦糸と横糸が一本づつ交差する毛織物としては
最も基本的な織り方)、
(2) 夏物はより軽い目付けの平織りの生地を背抜き、または半裏
といった仕立て方とし、
(3) 盛夏には白麻を着用、白麻の靴まで履いてパナマハットを被り、
(4) 秋には綾織り(Twill Weave;サキソニーやサージ,ギャバジン等
が代表的な生地で、横糸が縦糸を2本ごとに飛ばして織り込まれていく
とほぼ斜め45度に生地の織り目が確認出来る。また素材はコットン
だが、デニムやチノクロスも基本は同じ綾織りの仲間。)の比較的
軽めの生地を背抜きとしたものです。
そして
(5) 冬にはツイードやフランネル(日本人はなぜかこのフランネル
を2つに分け、ウールで織ったものをフラノと称し、綿で織ったもの
をネルと称する、不可解。)等、ヘビーウエイトの綾織り素材を
総裏として仕立てていましたが、近年では生地の季節、季節感を全く
気にしない、御存じない人達が日本にも増えているように思います。
 とは言え、欧米においては昔からミッドウエイトの平織りの生地で
総裏に仕立てた服で一年間平気で着続けてしまう人たちが多いのが
現実、実情です。
 個人的には、日本で着ることを前提とするのであれば、比較的
軽めの綾織り(Twill)素材を総裏に仕立てたスーツを秋・冬・春と
着用され、夏場には最も軽い平織り(Plain)素材を背抜き、もしくは
半裏に仕立てたスーツを着用されるのが良いのでは、と思いますが、
(あまり御薦めはしませんが)インターナショナルには平織りで総裏
としたものを一年間着用されても大丈夫です。
 また総裏仕立てだから高級と言うことも、一概には言えません。
服の中の構造を簡略化して、そのボロ隠しにポリエステルやアセテート
の裏地を張って、総裏だから高級、とのたまう欧米の安物メーカーは
後を絶ちません。キュプラcupraについては、ドイツで発明された裏地
ですが、現在では旭化成さんのベンベルグBembergという商標で世界的
に有名になりました。何が良いって、シルクやアンゴラなど、天然
素材の裏地と違い、熱や水にも素材が伸びたり縮んだりしないのです。
ウールは始終気温と湿度で生地の寸法が変わるので、裏地の寸法が
変わらないのはとても大事なことなのです。また人工繊維の裏地と
言い切れない不思議な性質があり、水や空気を透す、つまり浸透性が
ある裏地でもあるのです。一般にウールが表地のスーツの裏地は、
着用者の動きや、熱や水分により生地そのものの伸張によってウール
が縦に伸びた時のことを考えて、裏地を縦方向にたっぷりと取って
いるのです。またそうでなくては良い仕立てとは言えないのです。
 日本の真夏の暑さ、不快さは、先進諸国の中でも際立ってひどいもの
ですが、比較的年配の方が着られているような背中のシャツが透け
透けの、シャリシャリした平織りの生地と仕立てのスーツは、全く
日本独特のもので、英語では”透ける・sheer”と言いますが、これは
西洋では女性モノ限定なのであって、紳士物には”ありえない”世界
です。とは言え、
どうしても暑い、日本の伝統だという方もおられるのでしょうから、
夏場に仕事で海外に来て行く際は取り合えず”要注意”ということで。
 以上、総裏のスーツで、生地が軽いものについては、質問者さんの
生地を見ていないのでなんとも言えませんが、綾織利の素材であることが確認出来るのであれば、”秋・冬・春”のスリーシーズン用という
ことで、5月の半ばから下旬まで着用してもOKではないでしょうか。
 なぜ夏でも冬でもウールが重宝されるのかと言うと、ウールには
冬場の外気が低い場合、体の熱を外に逃がさずため込む性質があり、
逆に夏には生地の織り目が開き、放熱作用があるのです。特に繊維の
重さが同量であれば、ウールの方が綿よりも多量の水を含むことが
出来、しかもウールは、綿が水をため込んだままとなってしまいがち
なのに対して、一定量の水分量を超えると繊維の表面のウロコ状の
(スケールと呼ばれる)部分が開き、水分を蒸発させるのです。
そしてこの時に着用者の体温を奪っていくので、涼しく感じるのです。クールウールと呼ばれる素材は、このような機能を持っており、また
ウールの方が綿に比べて保型性にも優れているのです。一日着用した
ウールのスーツは、夏場であれば最低でも72時間の間を空ける、
つまり月曜日に着たスーツは、”最悪”でも次回の着用は金曜日と
することが、少しでもスーツを長持ちさせる秘訣です。
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