
No.1ベストアンサー
- 回答日時:
ボクは専門家じゃありませんが、米国に住んでいて米国の歴史の話に接することも多いので、気軽に書き込んでいいというお言葉に甘えて意見を述べます。
英国は、その当時の捉え方は別として、現代では米独立戦争を「善」と捉えていると思います。
その理由は米国が世界の超大国に発展したから。そしてその米国と英国は言葉・文化・社会制度など多くの価値観を共有し、英国の強固なパートナーとして期待できるからですね。
仮に米が独立せずに英だけで現在の英米同盟のようなパワーを手に入れられたかというと、それはないでしょうね。米国は移民を受け入れてどんどん文化的にも多様化し、社会的には難しい問題を抱えながらも発展していきました。一方の英は国内的にはそれほど混乱もきたさず、旧来の伝統を維持したままでいられます。それでいて米を通じてパワーだけは手にいれられるのですからこんなにおいしいことはないでしょう。
英が米独立戦争で失ったのは、いわゆる米独立13州という東部の土地だけです。米はその後仏やスペイン、メキシコ、ロシアなどからルイジアナ、フロリダ、カリフォルニア、アラスカなど残りの広大な領土を取得しました。仏やスペインは英とライバル関係にあったので英に土地を譲渡するなど考えられなかったでしょうから、やはり英だけでは今のようなパワーは得られなかったでしょう。
また米独立戦争は欧州大陸の市民革命の引き金になったという側面もあります。フランス革命などですね。結果的にこの混乱に乗じて英国は欧州での発言権を強めました。
あの辺の人たちは昨日までの敵であっても、利害が一致するなら平気で手を組む狡猾さを持っています。日本も中国や韓国をうまく協力・利用していかないといけないですね。
No.2
- 回答日時:
英国に行くと、第二次世界大戦時に欧州戦線で死亡した兵士の碑名がウエストミンスター寺院に飾られている等、米国との強い絆が感じられる遺物は沢山あります。
確かに独立戦争は諍いでありましたが、その理由は経済的なもので恨みからではなく、英国に利害が反する仏貴族などの助けがあって遂行されました。
また独立を慶賀する為に自由の女神が仏国から送られるなど、英政府にとっては面白くない事ではあったと思いますが、一般の英国民にとっては遠い話でした。
その他の地域で多くの成功を得ていた英政府としても、態々失敗した事を宣伝する事はありませんし、その直後に巨大なナポレオンと言う敵が至近国に登場して、血みどろの戦いが続いた事もそれを忘却する一因となったでしょう。
一連の繁栄が続いた後の経済変動時に移民として移り住める様に門戸は開かれていた事や、独立戦争からの教訓として緩い連邦制度をとり永らく大英帝国を続けた事からも、戦争当時の悪印象は薄まって行き、世界大戦時の主役交代と米国からの力強い援助によって、米国に対する親近感は決定的になりました。
当時の敵役であったワシントン一族が元通っていた英国の教会等には、明確にその旨が誇らしげに書かれていて、英国民の心情が良く判ります。
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