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無名の俳優はアルバイトで生計を立てているようですが、ある程度名のある中堅の芸能事務所に所属していても同じでしょうか。
そのあたりは、お笑い芸人などとあまり変わらない感覚ととらえて良いんですかね。
給料制を取っている俳優事務所も多いようですが、生活には全然足りない額が支払われてるってことでしょうか。

A 回答 (2件)

芸能プロって、昔と大きく様変わりしていて、多分相談者さんのイメージとだいぶ違うものだと思うのです。



俳優が所属する芸能プロダクションというのは、本来、制作会社であって、自社の制作番組や制作映画の出演者を雇用するもの。
例えば松竹芸能は、松竹映画の出演者を用意するために俳優を雇用し、東映や東宝など他社の映画には出られなかったのです。だからスカウトという仕事があったし、仕事がなくても端役に参加すれば給料がもらえた。
その代わり、映画のあとにテレビができたので、映画以外の制作会社の番組には出演できたので、テレビ俳優やタレント俳優という職業が生まれ、その後テレビに特化したテレビタレントが発生しました。
ホリプロは、タレントやアイドルの売り出しプロデュースを専業としたプロダクションだから給与制だし、
石原プロは、石原裕次郎の出演作品の制作会社だったから、自社企画製作以外も経営上、石原軍団としてまとめてタレント業をする。

現在の芸能事務所の多くは、エージェンシー(代理業)とマネージメント(金銭取引)の事務業務であって、本来の企画製作プロダクションとしての機能を持っていません。
だから、他の芸能活動をしない純粋な俳優は、芸能事務所は仕事を作れませんし、持ってこれません。自社案件がないので、制作会社から指名で声がかからないと仕事が無いのです。
テレビ制作は事務所ごとで枠があるからひな壇芸人みたいな出演がある。

芸能事務所は、あくまで俳優という個人事業者の事務経理代行業。俳優が出演料から事務手数料を事務所に払う立場です。
定期的な仕事がはいる売れっ子俳優に対して、この手順を簡素化したのが、年単位での歩合制による給与支払い。出演料は事務所に入りますから、自分で仕事をとってきた全収入から事務経費を差引いて月割して給料をもらう。
あくまで芸能事務所は代行会社であって、俳優は給与制の会社員じゃないのです。営業活動も自分で行います。
単発の仕事しか入らない俳優は、無名、中堅に関わらず、年俸がありませんので、給与制もありません。
給与制のある俳優事務所は劇団でしょう。自主公演という製作収入があり、舞台出演が優先事項だからです。吉本興業は自社案件が一定数あるので、これに当たります。ようは自社興業以外の仕事はバイト出演。

だから、大物俳優は個人事務所を設立し、電話番と経理を雇う資金があれば、自分ひとりの仕事くらい自分でマネージメントできてしまうのです。
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この回答へのお礼

大変詳細にお答えいただき、ありがとうございます。
良く分かりました。
こちらをベストアンサーとさせていただきます。

お礼日時:2016/04/26 21:55

事務所の大小はあまり関係ありません。


あくまで方針の違いです。
ただ、売れてもないタレントに充分な給料を払うということは、
事務所的には意地でもそいつで稼ぐつもりということです。
最終的にはそれがどんな仕事でもね。
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この回答へのお礼

なるほど。ありがとうございます。

お礼日時:2016/04/26 21:55

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