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湿度が低い冬に洗濯物が乾きにくい理由

湿度が低い冬に洗濯物が乾きにくい理由冬といえば、寒さも辛いが乾燥も悩みの一つである。だが唇や肌が乾燥する一方で、洗濯物は乾きにくい。「教えて!goo」にも、「冬は洗濯物が乾きにくい。なぜ?」という質問が寄せられていた。そこで、ライオンお洗濯マイスターの大貫和泉さんに、冬に洗濯物が乾きづらい理由について聞いてみることにした。

■洗濯物が乾く速さに関係するのは温度・湿度・風速


空気が乾燥し、湿度が低くなると、洗濯物も早く乾きそうに思えるのだが、実際はどうなのだろう?

「洗濯物が乾くというのは、含まれる水分が周囲の空気の中に移動することです。洗濯物が乾燥する速度は、温度、湿度、風速によって変わり、温度が高いほど、湿度が低いほど、また、風が強いほど乾きやすくなります」(大貫さん)

気象庁のデータによると、東京の2010~2015年の1月と8月の平均風速に、それほど大きな差はない。そのことからも、冬の洗濯物の乾きづらさには、温度が大きく関わっていることが分かる。

■冬は空気中に水分が含まれにくい


しかし冬は、肌や唇がカサカサになるほど乾燥する。温度や風の影響などものともせず、洗濯物もすぐに乾く気がするのだが……。

「洗濯物の乾燥は、空気中に保持できる水分量、飽和水蒸気量と関係があります。飽和水蒸気量 とは1立方メートルの空間に存在できる水蒸気の質量をグラムで表したものです。飽和水蒸気量は気温が高いと増え、空気中にたくさんの水分を含むことができます。逆に、気温が低いと減り、空気中に含むことのできる水分量が低下します。冬は温度が低く、空気が含むことのできる水分量が少なくなります。たとえば、気温5℃の時の飽和水蒸気量は、気温25℃の時の3分の1以下とかなり少なくなります。そのため冬は、湿度が低くても洗濯物の水分が蒸発しにくくなり、乾きにくいのです」(大貫さん)

水が蒸発するスペースが空気中にないのであれば、洗濯物が乾きづらいというのも納得である。

■冬場の部屋干しのコツ


外に干しておいても乾かないとなれば、部屋干しするケースもおのずと増えるのだろう。そんなとき、上手く乾かすにはどうしたらよいのか?

「暖房をつけて温度を上げたり、除湿機を使用して湿度を下げたりすると効果的です。
また、肌の乾燥が気になる方は、扇風機の風をあてて、周囲の湿った空気を乾いた空気に交換し、 洗濯物の水分を移動させたりすることも有効です。 扇風機の電気代は、1時間1円程度ですので、試してみてはいかがでしょう」(大貫さん)

洗濯物が乾きやすい環境を人工的に作り上げれば、早く乾くという訳だ。お風呂場に浴室乾燥機能などが付いている家庭は、活用するものよいだろう。

冬の洗濯物の乾きにくさに悩んでいる方はお洗濯マイスターのアドバイスを参考にしてほしい。

●専門家プロフィール:大貫 和泉
ライオン お洗濯マイスター。洗濯用洗剤などの製品開発・調査に約20年携わってきたライオンの研究員。消費生活アドバイザーでもあり、働く母親目線で、技術や研究に基づく洗濯情報をわかりやすく伝えている。
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