■そもそも明太子って何?どんな食材に合うの?
まずは、基本的なことから確認していきたい。明太子ってそもそも何だろう。
「『明太子』は、たらこを唐辛子などで味付けしたものです。『たらこ』は、すけとうだらの卵巣の塩漬けです。『たらこ』は、別名『もみじこ』ともいうんですよ」(石垣さん)
一言で言うと魚の卵巣だ。なお、紅葉子(もみじこ)とは、北陸地方などで使われる方言で、明太子が紅葉のように赤いことからつけられたとのこと。
「すぐに思いつく食材だけでも、パスタ、パン、ジャガイモ、餅、お米など。『明太パスタ』や『明太フランス』のように、明太子を使った人気のメニューはたくさんあげられそうです。これらの人気メニューに使われる場合の調味料には、マヨネーズ、バター、チーズなどがあります。『明太マヨネーズ』『明太チーズ』はいろいろなメニューに使われ、人気メニューになっていますね」(石垣さん)
筆者は、今までご飯のおかずとしてしか明太子を見てこなかったが、こうしてみると明太子が合う食材や調理法は結構ある。
■春キャベツと明太子のごま油和えのつくり方
早速、明太子を使ったおススメレシピを聞いてみた。まずは、ごま油を使ったレシピからだ。
【材料】4人分
・春キャベツ 1/4玉
・明太子 1腹
・厚揚げ 2枚
・(A) ポン酢 小さじ1
・(A) ごま油 適量
・(A) マヨネーズ 小さじ1
・きざみのり 適量
【作り方】
1) キャベツを食べやすい大きさにざく切り、厚揚げは薄切りにして湯通しする。
2) スプーンで明太子の皮から中身を出す。
3) キャベツ、厚揚げ、明太子、(A)の調味料を和える。
4) きざみのりを散らす。
春キャベツという旬の野菜を使ったレシピはこれからの季節にぴったりだ。ごま油の香りとあいまって、あっさりした味に仕上がるだろう。
■オリーブオイルと明太子の洋風冷や奴
次はオリーブオイルを使ったレシピだ。
【材料】2人分
・豆腐 半丁
・明太子 1/2腹
・エクストラバージンオリーブオイル 適量
・パセリ お好みで
【作り方】
1) 豆腐を切る
2) 明太子、パセリを豆腐に乗せる
3) エクストラバージンオリーブオイルをひと回しかける
火を使わず、短時間でつくれるのがうれしい。オリーブオイルには、エクストラバージンオリーブオイルと、オリーブオイル(ピュア)の2種類あるが、エクストラバージンオリーブオイルを使うのがポイントだ。
今回紹介したレシピは、どちらも短時間でできる簡単なものだ。明太子はご飯のお供としてそのまま食べても十分おいしいが、たまにはアレンジして味わってみるのも食生活に変化があってよいのではないだろうか。
●専門家プロフィール:石垣桃子
株式会社ソフィアプロモーション 食めぐ編集部 管理栄養士。「食めぐ」は管理栄養士9名が運営する「食による健康」をテーマにした食のウェブメディア。