![ファッション選びやプレゼン資料作成にも便利!?「色彩検定」って何だ](http://oshiete.xgoo.jp/_/bucket/oshietegoo/images/watchmain/c/542491281_5af5107d0ec4f/ORG.jpg)
試験というと大学の受験勉強の苦しさのことばかりが思い出される筆者は「勉強って大変じゃないの……?」と思わず渋い顔で聞いてしまったが、大学受験とは違い、好きなことに関して学べるのはやりがいがあってとても楽しいのだという。
それ以来、色々な“検定”が気になって調べていたのだが、その中で「色彩検定」というものに目が留まった。「色彩検定」……。よく耳にする名前でありながら、筆者はその内容が想像できずにいた。そこで今回は、「色彩検定」とはどんなものなのか、掘り下げてみることにしたい。
「色彩検定」は「公益社団法人 色彩検定協会」による検定試験。公式サイトによると、1990年に第1回が開催されたとのこと。今年で開始から28年を迎える歴史ある検定試験なのだ。
その名の通り“色彩”というものに関する知識や技能が試される検定で、配色のルールや色彩が人に与える心理的な効果などについて幅広く学ぶものらしい。色彩に詳しくなることによるメリットというと、着ていく服をコーディネートする時などが真っ先に思い浮かぶが、公式サイトによればファッション関係だけでなく、企画・広報の仕事に活用できたり、食に関する分野にも活かせるという。
考えてみれば確かに企画資料をパッと見た時に目を引く色彩が効果的に使われていたらプレゼンにも有利そうだし、料理を美味しそうに見せる上で色彩の使い方はとても重要だ。私たちの生活が様々な色に囲まれて成り立っている以上、色彩について詳しく知ることの利点は広い範囲に及びそうである。
「色彩検定」には初めて色を学ぶ人向けの3級からプロフェッショナル向けの1級までのレベルがあるが、2018年の冬期検定からそこに「UC級」が新たに追加されるという。
「UC」とは「色のユニバーサルデザイン」の事で、「色覚の多様性に配慮した、誰もが見やすい色使い」を意味している。特定の色の組み合わせが判別しにくい人が日本に約350万人もいて、そうした人たちの色覚特性について理解し、配慮できるようにと設けられたのが「UC級」だとのこと。人によっては加齢によっても色を見分ける力が衰えることがあり、高齢化が進むことが予測される日本では重要な知識になっていきそうだ。ちなみに1~3級の出題例が公式サイト上で紹介されており、これがなかなか面白いのでぜひトライしてみて欲しい。
また、今年の1月から「色彩検定」のロゴデザインが大胆に変更され、公式サイトも4月に大々的にリニューアルされたのだとか。ロゴデザインは柔らかなレインボーカラーを基調とした印象的なものになっている。公式サイトにはさらに詳しい検定内容や受験に関する具体的な情報などが記載されているので興味を持った方はぜひ覗いてみては?
▼色彩検定協会HP