「教えて!gooウォッチ」でお正月に関するあれこれについて情報を探してみたところ、以下の3つが発見されたので、紹介しよう。
■出費のかさむお年玉、何歳まであげればいいの?
お正月に帰省し、家族や親戚たちと顔を合わせる方も多いだろう。そんな時、「こんなにいたっけ!?」と次から次に現れるのが親戚の子どもたちである。お年玉をあげなくてはならない。少しずつ渡しているつもりでも気づけば財布が空っぽ、なんていうこともある。そもそもお年玉って何歳まであげるものなのだろうか。
冠婚葬祭のスペシャリスト、日本エンゲージメントマナー・コンシェルジュ協会の代表理事・飯田祥子さんによると「本来の考え方であれば、成人式を迎えるまでです」とのこと(教えて!gooウォッチ「お年玉は何歳まであげる?現金じゃないと駄目?」より)。
「しかし、『何歳まで』という明確な決まりはありません。社会に出るまでという位置付けで大学生までとか、高校生までといった具合に、現代の家庭環境やライフスタイルに応じ、個々に対応するのが、マナーの視点からはベストだと思います」(飯田さん)
また、お年玉をあげる範囲についてはこのようにするべきだという。
「両親から子ども、また親戚など、親しい間柄の知人や友人の子どもへ渡すのが一般的です。大勢が集まる時は、現金ではなく、統一して文具料や図書料としてもよいでしょう。品物には、一年の幸福を願うものが好ましいです。また、小さな子どもさんには、ひらがなで『おめでとう』や『おとしだま』と書いて渡すのもマナーですね」(飯田さん)
飯田さんは「あまり親しい間柄でなければ、基本的に渡す必要はありません。渡すような場合であっても、現金ではなく、お菓子や文具などを渡すのがよいでしょう」とも言っている。あげるのは必ずしも現金じゃなくてもいいということも覚えておきたい。
■おみくじの“やり直し”はあり?初詣のマナー
お正月といえば初詣だ。「いい一年になりますように」と願うのにはやはり大きい神社に行く方がご利益があるのだろうか。神社本庁教化広報センター広報国際課(以下、神社本庁と表記)によると、「御利益は神社、お寺の大小で決まるものではありません」とのこと(教えて!gooウォッチ「参拝は大きなところがいい?おみくじのやり直しはあり?知っておきたい初詣のルール」より)。
「天神様がもともとは学問の神様ではなかったように御利益も時代やお参りする神様によって変化します。御利益にこだわらず、近所の氏神様に参拝されることをお勧めします」(神社本庁)
また、初詣に行くタイミングに良し悪しはあるのだろうか。年が明けたら早めに行った方がご利益がありそうな気がするが……。しかし、神社本庁の回答によれば、初詣のタイミングに特に決まりはないという。
「特に決まっておりません。大晦日、深夜過ぎの参拝が広く行われるようになったのは、それほど古いことではなく、生活様式や時間の概念の変化、終夜運行をはじめとする交通機関の発達も零時の参拝が普及した一因でしょう。古くは朝になってから参拝される方が多かったようですよ」(神社本庁)
厳密な取り決めはないが、一般的に1月7日までとされる「松の内」に参拝する地域が多いとのこと。
また、初詣にいくとおみくじを引きたくなるものだが、「凶」や「大凶」が出たらショックが大きい。そんな時は「もうワンチャンス!」と引き直しをしてもいいんだろうか。
「おみくじは単に吉凶判断を目的として引くのではなく、その内容を今後の生活指針としていくことが何より大切です。境内の木の枝に結んで帰る習わしもありますが、持ち帰っても問題ありません。引いたおみくじを充分に読み返し、自分自身の行動に照らし合わせてください」(神社本庁)
結果にこだわらず、あくまで生活をしていく上でのアドバイスとして受け止めるのがいいようだ。ちなみにどうしても引き直したい時は、日を改めるといいとのこと。
■おせち料理って太るもの?
お正月といえば一年で最も“食っちゃ寝”してしまう時期だろう。定番のおせち料理を食べる上で、正月太りしないようにするための注意点はあるのだろうか。食に関する販売促進や店舗支援を行うソフィアプロモーション(東京都渋谷区)の管理栄養士、深瀬裕奈さんと杉原未紗さんによれば「おせち料理の食材そのものは低カロリーのものが多いのですが、保存が効くようにと砂糖、みりんで大量に煮詰めることによって、糖質もカロリーも高くなりますね」とのこと(教えて!gooウォッチ「おせち料理の中で一番太るのは? 食べる順番は?食べ過ぎたらどうする?」より)。
おせちの定番具材の中で、最も太りやすいのは「栗きんとん」だとか。
「裏ごししたさつまいもに栗の甘露煮も甘露も入っています。さつまいもは炭水化物=糖質、栗も炭水化物=糖質、甘露はまんま糖質。カロリーの内訳はほとんどが糖質で、単純なカロリー以上に太りやすいですよ」(深瀬裕奈さん、杉原未紗さん)
そう聞くと、おせち料理に箸が伸ばしづらくなってしまうが、太りにくいおせち料理の食べ方があるのだという。
「おせちは通常の食事より時間をかけて召し上がりますよね。ということは、食べる順番で糖質の蓄積を上手くコントロールできるのです」(深瀬裕奈さん、杉原未紗さん)
(1)酢の物などの野菜(2)魚や卵などのたんぱく質(3)雑煮などの炭水化物、という順序で食べるのがおすすめだとか。
それでもついつい食べ過ぎてしまった際は、白湯を飲んで新陳代謝を高めるといいそう。
これらのことを頭の片隅におきながら、のんびりと楽しいお正月を過ごそう!