その「FLOR」の日本初となる店舗が、2018年8月に大阪府吹田市の「EXPOCITY」にオープンした。オープン直後から早くも流行に敏感なスイーツファンの熱烈な支持を集めているという。本場のジェラートの味が大阪で手軽に楽しめるようになったと聞いて黙っているわけにはいかない! その味を確かめに早速足を運んでみることにした。
■オシャレなカフェスタイルの店内で味わう濃厚ジェラート
「FLOR」はEXPOCITYにある大自然体験型ミュージアム「オービィ大阪」に隣接しており、大阪モノレール「万博記念公園」駅から徒歩5分程度の距離だ。
赤と黒を基調とした落ち着いた雰囲気で、オシャレなカフェといった感じの外観である。店内に入ると、イタリア雑貨や食料品などを販売しているコーナーが目に入る。
客席は合計89席もあって広々しており、落ち着いた気分で食事を楽しむことができる。
ジェラートシェフが店内で毎日手作りするというジェラート。取材時は18種類のフレーバーが販売されていた。100種類以上あるフレーバーの中から、季節に応じておよそ20種類ほどが毎日並ぶという。
「いちご」や「マンゴー」、「洋なし」といったフルーツ系フレーバーと「ピスタチオ」、「アーモンド」といったナッツ系フレーバーのほか、「イリーコーヒー」、「マルコのおばあちゃんのクリーム」など、どんな味なのか気になるものも。
スタッフの方にお話を伺ってみると「イリーコーヒー」はお店で淹れたコーヒーをジェラートにしたもの。「マルコのおばあちゃんのクリーム」は、「FLOR」のCEOであるマルコ・トラパーニ氏のおばあちゃんが作るレモンクリームのレシピをもとにしたもので、レモンとミルクと卵を使用しているという。一口試食させていただいたところ、レモンの酸味がまろやかな甘みと調和していて絶品だった。
この他にもアジア限定フレーバーである「黒ごま」や、日本限定フレーバーである「濃い抹茶」など、どれも美味しそうで迷ってしまう。
■ピスタチオの芳醇な甘みとコーヒーの相性が抜群
注文時には最初にカップサイズを指定する必要がある。「Singolo(シンゴロ)」が380円、「Doppio(ドッピオ)」が460円、「Triplicare(トリプリカーレ)」が580円となっており、「Doppio(ドッピオ)」以上のサイズでは2種類のフレーバーを選んでハーフ&ハーフにしてもらうこともできる。
※「ピスタチオ」フレーバーはシンゴロサイズのみ480円
迷った挙句、おすすめだというナッツ系フレーバーの「ピスタチオ」、「ヘーゼルナッツ」、「アーモンド」と、フルーツ系から「いちご」と「マンゴー」を注文することにした。
まずはナッツ系フレーバーから食べ比べてみよう。
「FLOR」のブランド名が世界に知られるきっかけになったフレーバーだという「ピスタチオ」。思わず目を閉じて陶然としてしまうほどの濃厚さである。まろやかな口当たりで、奥深い甘みがどこまでも広がっていく感覚。
「ヘーゼルナッツ」は少しさっぱりした後味で、アーモンドはミルキーな味わいが際立つ。どれも厳選した素材を世界中から取り寄せて作っているというのがわかる味だ。また、本場イタリアではコーヒーの苦味とジェラートを交互に楽しむスタイルが定番だということで試してみたところ、コーヒーを一口飲んだ後だとジェラートの味わいがグッと引き立ち、より美味しく感じられた。
フルーツ系フレーバーの「いちご」、「マンゴー」はどちらも鮮やかな酸味が印象的だった。
特に「いちご」は果肉のつぶつぶ感が残っており、素材そのままの味わいであることを実感した。夏季には「スイカ」のフレーバーがあったらしく、今後も季節に合わせてどんどん入れ替えていくそうだ。
また、毎日手作りするジェラートだけに、同じものでもできたてのものだと微妙に味わいが違ったりするんだとか。何度も通う楽しみがあり、実際、オープンからすでにたくさんのリピーターがついているという。
毎日その場で作られる鮮度の高いジェラートの味、ぜひ確かめてみて欲しい!
【店舗情報】
「FLOR」
住所:大阪府吹田市千里万博公園2-1 EXPOCITY内
営業時間:11:00~21:00
定休日:不定休(『EXPOCITY』に準ずる)