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ビアジャーナリストに聞いた!おうち時間に楽しめるクラフトビールの世界

ビアジャーナリストに聞いた!おうち時間に楽しめるクラフトビールの世界ドイツビールの祭典「オクトーバーフェスト」は、ビール好きの人にとって待ち遠しい秋のイベントのひとつだろう。しかし最近は、コロナ禍により外出しづらい状況が続いている。「おいしいビールを家で楽しみたい」と思っている人も少なくないはず。「教えて!goo」にも、「おすすめのビールって何ですか?」と質問が寄せられていた。そこで今回はビアジャーナリストの佐藤翔平さんに、多彩なクラフトビールの中から家飲みでも楽しめる缶ビールタイプものを紹介してもらった。

■クラフトビールの基礎知識


そもそも「クラフトビール」とは、どのようなビールを指すのだろうか。

「実は、日本では明確な定義がありません。『地ビール』や『生産者の顔が見えるビール』、『小規模な醸造所で職人が作るビール』などと説明されることが多いです」(佐藤さん)

定義はないものの、有識者間での共通見解があるという。

「1994年の酒税法改正により各地に小規模醸造所が登場し、『地ビール』が誕生しました。日本で『クラフトビール』という言葉が浸透しはじめたのは2011年頃からです。源流は1960年代の米国といわれています。地場産の食材を活用したり、欧米などの伝統的、革新的な手法を取り入れて作られていることが特徴です。日本のクラフトビールもその流れをくみ、『醸造所が丹精込めて作る伝統的、個性的なビール』と説明できます」(佐藤さん)

これまでクラフトビールの容器は、樽や瓶が主流だったという。しかし最近は、変化が見られるとか。

「クラフトビール先進国のアメリカをはじめ、日本でも缶を採用する醸造所が増えています。ビールの品質劣化の原因は熱、酸素、光です。缶は光を遮断できます。加えて缶にビールを詰める機械の進化や、コロナ禍による飲食店での酒類提供制限なども、缶商品の増加を後押ししています」(佐藤さん)

さまざまなメーカーが缶タイプを発売し、多種多様なクラフトビールがおうちでも楽しめるようになったそうだ。

■手軽に入手できるクラフトビール


コンビニやスーパーなどで手軽に入手できる商品を紹介してもらった。

「ヤッホーブルーイングの『よなよなエール』や『インドの青鬼』は、かんきつ系フレーバーと苦味がたまらないアメリカンスタイルのビールです。苦味が不得意な人は、フルーティーな香りと柔らかな口当たりの『小麦のビール』(銀河高原ビール)がおすすめです。軽快な味わいがお好みの人は、コエドブルワリーの『COEDO 瑠璃-Ruri-』、黒ビールなら『COEDO 漆黒-Shikkoku-』がよいですよ」(佐藤さん)

紀ノ国屋などの高級スーパーやナチュラルローソンなどのコンセプト型のコンビニは品揃えが豊富で、より選択肢が広がるとか。

「Far Yeast Brewingの『Far Yeast東京ホワイト』や京都醸造の『一期一会』は、スパイシーなベルギーテイストを楽しめます。麦の香ばしさなら『プレミアムレッドエール』(エチゴビール)、クリーンなホップ感なら『キャプテンクロウ エクストラペールエール』(オラホビール)で味わえますよ。フクロウのラベルがかわいい木内酒造の『常陸野ネストビール』シリーズもおすすめです」(佐藤さん)

今すぐ近所のコンビニやスーパーをのぞき、お気に入りのクラフトビールを探したくなる。

■厳選!国産クラフトビール


醸造所や酒屋、ネットショップでは、より多彩な缶タイプのクラフトビールと出会えるとのこと。特におすすめの商品をあげてもらった。

「2021年9月より『伊勢角屋麦酒』のクラフトビール缶が全国発売されました。その品質は業界内でも折り紙付きなので、ぜひ飲んでいただきたいです。『UCHU BREWING(うちゅうブルーイング)』や『West Coast Brewing』の商品は、個性的な味わいやデザインで注目を集めています」(佐藤さん)

佐藤さんがハマっている銘柄も聞いてみた。

「ベアレン醸造所の『レモンラードラー』は好きな銘柄のひとつです。はつらつとしたレモンの香りと喉ごしを楽しめます。ビールに苦手意識がある方にも試していただきたいですね。安定的に高品質な『Y.MARKET BREWING』や『奈良醸造』からも、さまざまな味わいの缶タイプのクラフトビールがリリースされ、一押しです」(佐藤さん)

缶ビールタイプなら、各地で丹精込めて作られたクラフトビールを手軽におうちで楽しめる。ビール好きの人にとっては見逃せないだろう。今年は秋の味覚に合わせて好みのクラフトビールを選び、家飲みを楽しんでみてはいかがだろうか。

●専門家プロフィール:佐藤 翔平(一般社団法人 日本ビアジャーナリスト協会
ビールの奥深さに魅了され、4000種以上をテイスティング。10以上の酒類関連資格と調理経験を活かし、フードペアリングに関する執筆や「ビアジャーナリストアカデミー」「アカデミー・デュ・ヴァン」等のセミナー講師を務める。日本地ビール協会公認「シニア・ビアジャッジ」として国際ビアコンペでの審査も行う。

画像提供:ピクスタ
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