ジャイロキャノピー 2スト

素人で困っております。どなたか教えてください。
パーキングロックの調整で常にロックが掛かっていた状態だったのを動く状態までには戻せたのですが、
右に倒した状態で動かすと後輪側のロックが引っ張られガラガラと半ロック状態になってしまいます。
真っ直ぐ走る分には問題ないのですが。
素人目で見て多少ワイヤーの動きも鈍いように見えます。
どなたかご教授お願い致します。

No.1 回答者： loftybridge 回答日時： 2020/12/13 16:32

それはいわゆる『ジャイロ・あるある』の故障では。

※パーキングロックのワイヤが渋くなると、ロックが解除しきれず、ロールさせると半ロック状態になります。

※渋くなるのはワイヤが2方向に分岐された下流が多いので、どちらかに倒すとロックが当り、他方に倒す分には正常、と言う症状になります。

※抜本的対策は、ワイヤを交換することです。ジャイロのパーキングロックワイヤは、ブレーキワイヤやスロットルワイヤ同様、消耗品です。
　よく『その都度掃除して使う』とか『切れるまで交換しない』と言う豪快なジャイロ乗りがいますが、パーキングロックのワイヤが渋いまま放置しておくと、出先で突然ロックが解除出来なくなることがあるので、定期交換部品だと考えて新品に交換した方が無難です。

※古いワイヤを掃除して使う場合・・・中に詰まった古いグリスを一端除去しなければなりません。
　理想は白ガスやアセトンにジャブ漬けして、中でワイヤを伸ばしたり押し込んだりしてアウターチューブ内を洗うことですが、それが出来なければパーツクリーナー（ブレーキクリーナー）を通します。
　ブレーキクリーナーを片側から吹き込み、ワイヤを引いたり押し込んだりして反対側に十分通したら、良く乾かして粘度の低いスプレーグリスを通します。
　この時、CRC5-56を通してはダメです。
　CRC5-56は浸透性が高く、またグリスを溶かす作用もあるので、バイク屋でもワイヤの清掃・注油に5-56を使っているところがありますが、5-56には浸透性を高める為に灯油が混ぜられており、スプレーした時にはスルスル動いても、短期間で流出・乾燥してしまいます。（5-56は、ねじ山に浸透させるために作られたオイルです。それほど『流れやすい』特性なのに、アウターチューブ内にいつまでも残って潤滑する、などと言うムシのよい話はありません。）
　もしCRCを使うなら、灯油成分が入っていない6-66を使いましょう。
　尚、これだけやっても完全復活するワケではありません。一度でも動きがシブくなったワイヤは、サビや断線で痛んでいる可能性があり、新品ほどは長持ちしません。