「ホロコースト否定」の疑問。なぜヒトラーの命令書がないのか？

Question

えー、別でホロコースト否定への疑問の一つ、ユダヤ人人口の推移について意見をお伺いしていますが、もう一つ別の疑問があります。

・なぜヒトラーの命令書がないの？

これは通常、ホロコーストを否定的に考える人から出される疑問です。命令書もないのにホロコーストが実施されたわけがない、とよく言われます。映画『否定と肯定』でアーヴィングがリップシュタットの講義会場に来て「ヒトラーの命令書を見つけたらこの金をくれてやる！」と札束を見せびらかすシーンは象徴的です。

しかし、ホロコースト否定派は、ホロコーストは捏造だと主張していたはずです。ユダヤ人なんだか連合国なんだか知りませんけど、ともかく捏造されたんだと。ホロコーストを認める証言の全ては虚偽であり、ホロコーストがあったことを示唆する資料の全ては偽造であると主張します。例えば、ユダヤ人問題の最終解決の会議か行われたとされるヴァンゼー会議の議定書として唯一残っているコピーの一つは、偽造だと主張されています。他にも、ヒムラーからヒトラーへユダヤ人虐殺を報告していた51号報告書や、ガス車を使用していたことを示すベッカーレターなどの証拠文書、アウシュヴィッツでのクレマトリウムで青酸ガス検知器を探していますと報告するトプフ社からの手紙、トレブリンカの詳しい状況を伝えるゲルシュタイン報告、アウシュヴィッツのガス室におけるユダヤ人殺害状況をリアルに記述して報告しているフランケ・グリクシュ少佐の報告書（※2019年に原本のカーボンコピー発見）、ユダヤ人をもっと殺したかったと伝える恐るべきイエーガー報告書など、枚挙にいとまが無いほどの偽造コレクションの数々です。

それだけ多くの偽造書類があって、どうしてヒトラーの命令書が偽造されていないのでしょう？

ヒトラーの命令書など非常にあっさりしたもので、T4作戦の承諾書の画像をあげておきますが、こんなもん偽造するのは恐ろしく簡単だと思います。同様の用紙に（この程度、連合国なら簡単に用意できやでしょう）

「親衛隊全国指導者のヒムラーおよび国家保安本部長官のハイドリヒに対し、ユダヤ人問題の最終解決に関する作戦実行を許可する」

とでも書いときゃおしまいです。しかも、終戦時ヒトラーは死んでおり、ヒムラーも逮捕されて自殺、ハイドリヒはとっくの昔に暗殺、主要なホロコーストの指導者たちはいないのですから、死人に口なし、偽造し放題のはずです。実際、【否定派の主張通りであるならば】、例に挙げたような文書資料を多数偽造しまくっているのですから（一方で証言者にも偽証させまくっている）、ヒトラーの命令書が存在しさえすれば、ホロコーストはもはや100％決定的であり、どう考えても肝心のそれがないというのは不可解極まりないことです。

他には、どうしてアウシュヴィッツのガス殺遺体を捏造物件で用意しなかったのか？　など同様の疑問もありますが、恐るべき手の込んだ各種偽造書類を大量に用意しながら、あるいは多数の証言者に辻褄が全く合わないような証言をさせないように証言させ（しかも人間は正確に記憶を再現できないという実に自然な振る舞いまで加えられるほどに手が込んでいる）ているにも関わらず、どうしてヒトラーの命令書のような簡単な捏造物がないのか、どう考えても不自然です。

これに対し、ヒトラーの命令書の偽造がバレたらホロコーストの全てがひっくり返るので流石に怖くてできなかったのだ、という意見があります。バカ言っちゃいけません。散々多数の文書や証言を偽造だと否定派は主張しているじゃないですか。ヒトラーの命令書があっても否定派は普通に「それは偽造だ！」と主張するはずです。良いですか、【否定派の主張通りであるならば】文書資料にしろ証言にしろ、ホロコーストをでっち上げるために捏造されているのですから、そのでっち上げは可能な限り完成度の高いものでなければならず、それ故、ヒトラーの命令書こそでっち上げには必須だったはずです。

例に挙げたグリクシュの報告書に関しては、【否定派の主張通り偽造であるとするならば】想像を超えるほどに手が混んでますよ。だってこの報告書は裁判では全く使用されず、突然1970年代になってタイプコピー版というものが発見され、当時は米軍将校の手によってタイプでコピーされたものだし、原本がないのなら偽造だろうと否定派が結論していたのに、いつの間にかドイツ連邦公文書館でその原本となるカーボンコピーが整理されて保存されており（関係者以外誰も知らない）、ネットで外部検索できる時代になったので、2019年にある人が「もしかして？」と思ってアーカイブを調べたら「あった」というものです。たった一つの文書にそこまで手の込んだスパイゲームレベルのことしますか？（なお、『ホロコースト論争』という動画の作成者はこのことを知らずに、タイプコピー版のことだけを言及していたようです）発見の経緯と解説はこちらにあります。
http://holocaustcontroversies.blogspot.com/2019/08/nazi-document-on-mass-extermination-of.html

逆に言って、そこまでハイレベルな文書偽造をするならば、ヒトラーの命令書が存在しないのはますます不自然なのです。

ご意見お待ちしております。

satoumasaru · Accepted Answer

ホロコーストを否定する人達には何を示しても否定します。
証拠があっても世界を支配するユダヤ人たちの捏造だというだけですよ。

カルト宗教と同じです。
自分達の意見がともかく正しい、自分の意に反した証拠は全て偽造
目に見えない敵（ユダヤを中心とする支配層）がマスコミを牛耳っている
こういう発想なんですよ。

アメリカでも今だに「大統領選挙で不正が行われた」というデマを信じている人が共和党支持者の過半数いるぐらいです。それと状況はよく似ていますね。

ihiawc · Answer

前回の質問(ユダヤ人人口の推移)のNo４です。
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/12351755.html

まず、映画は証拠にはなりません。
印象操作の目的で使うのは見苦しいです。
それとも、実際にそのような事があったのでしょうか。

多くの人に読んでもらいたいなら、文章の構成にも配慮した方がよいと思います。

この回答では、以下の用語を使用します。
ホロコースト肯定派→正史派
ホロコースト否定派→修正派

要約
１：修正派は正史派の出した多くの証拠を捏造だと否定している。
(それらの中には、偽造ではなく本物だが証拠にならないものもあると思いますが→肯定派の願望による深読み)

２：ヒトラーの命令書が偽造されていないのは何故？

３：他の偽造文書をそこまで精巧に作れるなら、出来る筈だよね。

質問の主旨は２ですね。
１の資料の評価については質問の主旨ではない上に、それをするととんでもない文章量になるのでここでは語りません。
(個別の事例毎に質問するべき事だと思います)

というか、これは修正派に聞くべき事でしょうか。
修正派が考えてまで答えてあげるべき事でしょうか。

偽造書類が作られないのは修正派のせいなのでしょうか。
それ以前に、本物が発見されない事について考えるべきではないのでしょうか。

評価：論点のすり替えによる立証責任の押し付け。

なかったという事の完全な証明は出来ません(悪魔の証明)
なかったという主張を否定しても、「あった」という証明にはなりません。

↑によれば、ホロコーストとは「正史派(あった)」と「修正派(なかった)」の、どちらが証拠を出すべきものでしょうか。

satoumasaru · Answer

No1です。お礼拝見しました。

＞水面下レベルでそこそこホロコースト捏造説を信じる人は結構多く、youtubeに否定論動画を上げて信奉者を増やそうと画策する人すらいます。

そうですね、そのような質問が出たときに積極に反論をのせる形で良いのではないでしょうか。ここで単発で批判をだされても反応があるとも思えません。

ただそのような言説に対しては軽視することなく警戒していくことが必要でしょうね。

「ホロコースト否定」の疑問。なぜヒトラーの命令書がないのか？

ホロコーストを否定する人達には何を示しても否定します。

前回の質問(ユダヤ人人口の推移)のNo４です。

No1です。

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