上場されている株式には額面金額が50円とかいろいろありますよね。中学生向きの用語集などにはこの額面金額というのは「会社が設立されときに発行した株式の値段」といういうふうに解説されています。つまり額面金額が50円の株券は設立当時50円で手に入ったということになりますが(もちろん今の50円との価値は違うとは思いますが)正しい理解の仕方でしょうか?しかし,現在は額面金額とは関係なしに取り引きが行われています。このことが中学生にとってはいっそう理解しにくくしてるようです。できるだけやさしく理解できる方法はないものでしょうか?
No.4
- 回答日時:
NO.3の補足。
教え方としては、額面の意味とは
・本来の意味は「会社が設立されときに発行した株式の値段」
・でも実際には、会社設立時でもそれ以上の価格でも発行されている。
・現実の役割は、「資本金の最低金額」を規制するもの。
・資本金とは、会社が赤字を出しても、すぐ倒産しないように確保しておくもの。
・でも、来年からはその役割もなくなり、法的には無意味になります。
株価が変動するのは
・上記のように額面には取引上の意味はない
*株券に価値が有るのは、持っている株数に応じて
・「配当金」がもらえる
・会社を清算したときに、「会社財産」を分配してもらえる
*後者を基準にすると(株価)=「会社財産」÷(株券数)
・しかし、会社が清算することは稀だから「配当金」が重要
*「配当金」は会社の営業利益を分配してもらうもの
・銀行預金の利息みたいなもの
・1年間に10円の配当金で株価が1000円なら利息は1%
・営業利益が減って配当金が1円になると利息は0。1%
・銀行預金の方が儲かるから1000円では買う人がいない
・株価が100円なら利息は1%になるので買う人がいる
・100円で売買されるようになる。
・つまり株価が1000円から100円に下落する。
※No.1の方の例の方が分かりやすいですけど、もう少し正確な意味を教えるとしたらこうなるでしょうか。
No.3
- 回答日時:
平成13年度商法改正により、株券上に額面金額を記載することは、法的には全く無意味になります(施行は来年度くらいからでしょうか)。
また、改正前の商法においても、株券が設立当時50円で手に入ったというのも正確には誤りです。
株式の発行価額は、券面額(額面価格)を超えてもよいのです(商法175条3項3号参照)。そして実際、普通は額面価格以上で発行します。
従って、額面価格が意味を持つのは例えば以下のような場合です。
・株式の発行価額は額面価格を下回ってはならない(商法202条の2)。
・最低でも額面価額は資本に組み入れねばならない(商法284条の2)。
主に、会社の資本に関わる規制であり、株式の売買にあたっては殆ど無意味です。
さらに、昭和56年の商法改正以降、額面価格は最低5万円が原則です。
500円・50円の額面価格は、その改正前に設立された会社にのみ、経過措置として許されていたものです。そして単位株制度によって、事実上、額面金額5万円と同様の扱いになるようにし、将来的には5万円に引き上げられることが予定されてました(昭和56年改正附則。ただし平成13年改正で放棄)。
従って、最近設立された会社の額面は5万円以上ですが(JRとか)、古くからある会社は50円の額面を持ちます。ただし、一般には50円の額面のほうが信用があるため(老舗)、最近設立された会社でも、古くからある零細企業と合併して50円株券を発行する権利を手に入れたりすることもありました。
要するに、
・額面価格というのは、来年からは全く歴史的な遺物になるので、別に教える必要はない。
・それ以前の制度においても、株式売買とは全く関係ない会社の資本規制に関する指標でしかない。
・また、50円というのも、変則的な価格であり、本来は5万円以上が予定されている。
・株式会社制度の発生まで遡って、漸く多少は意味のある数字と言えるでしょうか。
No.2
- 回答日時:
>現在は額面金額とは関係なしに取り引きが行われています。
昔は、額面50円の株式は1000株単位、額面500円の株式は100株単位という風に、丁度「5万円」になるようにして取引されていたのですが、最近は1株単位で取引されるものもあって、非常にややこしいですね。
かなり適当な解釈かもしれませんが「昔は、5万円を基準にしていた」という風に理解してもらえれば良いかと思います。
実際、額面というのは、普通に株式の売買をする時は、ほとんど気にすることはありませんけど・・。
hanmaさんも書かれているように、「バーチャル投資ゲーム」などで勉強をなさった方が、理解は早いと思います。
全然回答になってなくてスミマセン。(^^;
今は無額面もあったりして難しいですね。株式ゲームは興味ありますね。今度はそれに挑戦してみようかなとも思ってます。回答ありがとうございました。
No.1ベストアンサー
- 回答日時:
こんにちはpusutaさん。
この手の難しい事を学生さんに教える時は何と言っても「例え」を使うのが一番だと思います。
理屈だけ教えても必ず忘れてしまうものだし、資本主義の日本においてこのような事を教えるという事は私に言わせればどんな科目より重要と考えます。
例えば私が教えるとしたら・・・
ソニーだのNTTだの言うよりも会社を歌手に例えて
「たくさんのCDが売れた場合お金がもらえるとしたら、どの歌手の株を買う?」と聞きます。
当然「宇多田ヒカル」とか「浜崎あゆみ」とかある程度片寄った答えが出てくるはずです。
しかし株数(浮動株)自体には限りがありますのでそれを買おうとしたら当然競り合って値段が上がっていくのが普通です。
逆に今回のSMAPの稲垣君のような事件を起こすと
「CDの売上に悪影響を及ぼすかも・・・」
っていう推測がたち、株を持っている人は早く売りたくなります。事件後買い手が少ないところに売り手が多くなれば値段が安くなっていくのも自然なことです。
このように興味をひく歌手の名前などを使って、買い手と売り手の数の違い(需給関係)により値段が上下することを教えてあげれば株価の不思議も少しは分かると思います。
そして結構一般の社会人でも知らない人が多いことは、株の取引は相対ということです。
必ず売ってくれる人がいなければ買うことは出来ませんし、逆も同じことです。
それと・・・
>「会社が設立されときに発行した株式の値段」といういうふうに解説されています。つまり額面金額が50円の株券は設立当時50円で手に入ったということになりますが(もちろん今の50円との価値は違うとは思いますが)正しい理解の仕方でしょうか?
正しいには正しいのですが「設立当時50円で手に入った」というよりも、設立時には出資金を集めこれから会社を興すわけですから、100万円出資した人には額面50円と決めた場合20000株の株券を証明書として渡す。といった感じでしょうか。
それにいくつかの条件をクリアーして上場しなければ、一般の人はその会社の株を買うことは出来ませんから、当初の額面50円で株券が持てるのは実質役員だけということになります。
あと…参考URLに株のバーチャル投資ゲームを入れておきますので、そこで実際に売買をして覚えて(教えて)いくのが一番かなぁって思います。
がんばってください。
将来の明るい市場形成のためにも・・・
参考URL:http://www.k-zone.co.jp/td/
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