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ウッドロー・ウィルソンはなんで、国際秩序を破壊したと言われているんでしょうか?

A 回答 (2件)

ウィルソンは第一次世界大戦前後の米国大統領だが、彼が唱えた「民族自決主」は植民地主義の否定であり、人種差別にも廃絶を主張。


「集団安全保障主義」を唱え、国際連盟の設立にも尽力し、戦勝国が莫大な賠償金や領土を得る権利についても明確に否定した。

これらは従来の欧米列強の常識とその常識に基づく国際秩序に反するものであり、米国が伝統的に維持していた孤立主義(モンロー主義)にも反するものだった。

「民族自決主義」と「人種差別」は、西欧の植民地主義国からは否定され、自国の米国からも「人種差別」と「集団安全保障主義」については国内の反対を覆すことができなかった。だから米国はウィルソンが尽力した国際連盟にも加盟しなかった。

結局、ウィルソンの主張は第二次世界大戦終了後の世界で、完全とは言えないとしてもほぼ実現し、いろいろ障害はあるものの、基本的には今もその方向で動いている。

今でも米国はアメリカファーストのモンロー主義を唱えるトランプ前大統領のような勢力は強いものの、太平洋戦争で日本が宣戦布告前に先制攻撃した影響でモンロー主義が崩れ、米国が世界の覇権奪取に成功し、経済的にも大成功を収めることになった。
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この回答へのお礼

大変詳しく教えていただき、お二方とも、ありがとうございました!

お礼日時:2024/01/30 12:10

ウイルソンの14カ条の原則。



大戦の原因となったバルカンにおける民族対立の解決にむけて、
民族自決の原則を打ち出します。

加えて平和維持のための集団安全保障の理念にもとずく
国際的調停機関の設立を構想しました。

それらは、ヨーロッパ列強の外交理念である、
秘密軍事同盟による勢力均衡を図る勢力均衡論と、
賠償金と領土獲得は戦勝国の権利であるという
19世紀までの外交理念を根底から否定すものであった
からです。
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