プロが教えるわが家の防犯対策術!

こんにちは。いつもお世話になり有難うございます。

かねてより疑問に思っていることのひとつに,どうして
公立小学校/中学校では,主要教科における習熟度別クラス編成をしないのか,ということです。小学校では実施しにくいかとも思いますが,中学校であればせめて主要3教科くらいは習熟度別にしたほうがそれぞれの能力を伸ばせると思うのです。

実際に上記が行われている都道府県はありますか?
また,実施が困難だとしたらその理由は何だとお思いですか。一般の方はもちろんですが現役の,または元・先生方からのご意見お聞かせいただければありがたいです。

どうぞよろしくお願いいたします。

A 回答 (18件中1~10件)

私は私立中学校に通う者です。


私の学校には数学と英語の2科目の習熟度別クラスがあります。
私の立場から言わせていただきます。

中学校からならまだしも、小学校からそんなことしてどうするんでしょう?
私も小学生の時、同じコトを思っていました。それは受験する立場からやはり周りの生徒に揃わない(簡単すぎて)からです。
ですが、今思うとそれで良かったと思っています。
 結局公立である私の小学校には、小4から算数だけ習熟度別になったのです。やってみると色々と悪い所はでてきます。

例えば「モノのとらえ方」。

 理論を知った子が集まればある特定の考え方しかでてきません。
だからそのことに関心がなく、浅く終わってしまう。
たくさんの子の意見を知るにはいろんな子が混ざっている方がいいでしょう。塾に通ってない子ほど面白い考え方をする子は多いんです。
また、いわゆる「下のクラス」になった子の屈辱感を考えてみてください。その影響で努力するようになるかもしれませんが、その傷は深く、大きいものでしょう。
また、「上のクラス」にギリギリで入った子は追いつけないですよね?
 今の世の中は「勉強」にとらわれすぎです。「頭がいい」のと「勉強ができる」は違います。そうやって物事を1つの観点からしか見れず、結局は自分を狭める人が出てくるから問題になっているだけ。
 小学校の時点で大切なのは「心の教育」。いっぱい遊べばいいんです。その時に塾に行っても心は何も得ないでしょう。私は小学校からずっと勉強しかしなかったので本当に後悔しています。
 きつい言い方かもしれませんが、物事をいろんな視点から見てください。
といいつつ、こうやって人の意見を聞こうとしているあなたはとても良い方なのでは、と思っています。
 このような意見が言える場を作っていただき、ありがとうございます。
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大阪府では現在少人数指導を実施しています。

第7時加配という立場で、習熟度別の算数指導をしています。実施が困難な理由の多くは学校側の主張は、保護者の同意が得られないということが表に出されていますが、実際保護者はきちんと説明すれば大抵納得していただけます。このあたりが困難な理由の1つでしょう。最大の理由は3点挙げられると思います。
1つは教職員の同意を得られない、と言うことでしょう。大阪府の場合は、少人数指導をしていなければ加配が引き上げられる(場合によっては給料も返還)為、この点は比較的楽にクリアできました。
2つめは職員の手間が増えるということでしょう。算数は平均週5時間程度あるため、1週間たつと、かなりの範囲を学習していきます。1人で教える場合進度の遅い、早意を調整するのは用意ですが、クラス単位(1クラスを2分割)の場合は2人で、学年単位で分割する場合(4クラスを5クラスに)その人数で会議を行わなくてはなりません。本校の場合は週1回程度です。この時間、手間が壁になります。
3つめは人手不足です。本校の場合は各学年4クラスあります。2つめの理由を見ていただくとわかると思いますが、学級単位で分割する場合、
算数週5時間×4クラス(私が教えるクラス)=20時間となり、全校で1学年しか実施できません(本校の1週間の総時数は6年生で27時間)。学年分割した場合は
算数週5時間×1クラス(私が教えるクラス)×4or5学年=20or25時間
となり、全校的に実施しているように保護者から見えるでしょう。しかしこの場合、1つめと2つめの理由から相当大変です。長くなりましたがこれが困難な理由と思われます。要は学校サイドの問題がほとんどです・・・・・。
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中学生ですが小学校で算数の授業が習熟度別でした


中学校は違いますが
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 回答については皆さんのおっしゃるとおり。



 私は塾の講師をしているので,その実態の一例として。

 習熟度別がきちんと機能するには,それぞれのクラスの生徒が適度な負荷で知識,能力が上がるカリキュラムを作らねばなりません。実際の所,それができる学校が限られていると思います。

 私が教えた生徒の例(上位の子から聞いた話なので,上位クラスの話です)。

算数の授業の話。
私「クラス分けてきちんと勉強できてる?」
生徒「ぜんぜ~ん」
私「だってクラス分けてるんだろう」
生徒「だって,うちのクラス,簡単なプリントやって,終わったら読書しろって言われて本読んでるだけだもん」
私「先生は何やってるの?」
生徒「前で本読んだりパソコンで何か打ったりしてる」
私「じゃあ,授業やらないの?」
生徒「塾でやってるから,教える事がないって言ってるよ~」

 むちゃくちゃ腹が立ちました。

 他の学校の習熟度別でも,私が聞いた生徒からは,上位クラスではその子達の能力を伸ばす学習はあまりきちんとされていないように思います。生徒達は塾に来て,先取りしているし,応用レベルまで学習しているので,教科の基本部分は確かに「教える事がない」んでしょうけど…。
 塾でできない事で学校で力のある子に伝えて欲しいのは,その教科・分野の「奥深さ」だと思います。
 ところが,現状ではそれだけの力やノウハウのある先生が少ないようで,正直に言ってしまえば,「持てあましている」のではないでしょうか。

 上位のクラスは遊ばせているだけに終わっているような気がします。(勿論,すべての学校ではないでしょうし,生徒の能力をよく見て,指導内容を選ばれている先生も多数いらっしゃるとは思いますが…)
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先生の友人が結構いるものですが、日頃の交流も含めながら思ったことは、やってるところもあるようだけど、義務教育の公立校でそれをやってはいけないと思う。

現行法規に反するのでは?

義務教育は平等に! という根本の考え方を覆さない限り(たぶん国はそれはしない、拡大解釈はするだろうけど)習熟度別はありえない。

小さい時からたくさん学習したいなら私立にいくのが現状ではベストです。
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こんにちは。



中学校の補修授業が習熟度別でした。
嫌で嫌で仕方なかったです。

というのも、中学生と言えどもまだ子供。
差別意識がありました。
いつも優しい子でさえも、受験のストレスで
「あんたはCクラスだから分からないのよバーカ!」なんて叫んでましたよ。
先生も、一番下のクラスでは身が入らない様で、もうダラダラした授業で嫌でしたねぇ。

高校でも、やはり国立進学コース、私立進学進学コース、短大進学コース、専門学校就職コースでは、お互いに差別意識が蔓延していました。

自分で選べるならいいですけれど、テストで順位分けされるのは嫌でした。
今、私の母校では英語数学は習熟度別です。
早く卒業してよかったと心から思ってしまいます。
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小学校においては、基本的に学級担任が授業をする関係上、習熟度別は難しいですね。


よってTT(ティーム・ティーチング)と言って、二人の教員で指導することはあります。
市町村の財政力によって違ってきていると思います。

中学校は英・数に関しては導入されているところも増えてきました。
質問者さんは「主要3教科」とのことですが、これは英数国のことでしょうか?
国語は教科の特性上、習熟度別は難しいようです(漢字力で週1時間程度の実践例は聞いたことがありますが・・・)。

習熟度別授業が研究対象となった頃(20年くらい前)は、保護者の理解を得ることが大変だったと聞いています。
現在は概ね理解されているようです。
一つは理解度に応じて序列をつける習熟度ではなく、俗称「取り出し」(うちの県だけかも)と言って、理解に時間がかかる子を選抜して(10人程度)、残りを均等に配分する方式だからと思います。
序列をつけるやり方だと、各クラスの「敷居」をどうするかが難しいからです。
上位からABCとした場合、Aの最下位とBの最上位との差は何か、ということです。このやり方だと、定期的に入れ替えをしないといけません。が、「降格」した生徒のフォロー(自尊感情を傷つけることになる)に配慮を要します。
大人世代だと「なーに、それくらい」と思われることも、最近の子どもたちは傷つきやすい(と、いうより壊れやすい感じ)です。失敗を極度に恐れる傾向が年々高まっています。自信喪失して引き籠もる可能性もあります。
効率化を考えれば、序列したクラス編成になります。しかし、一部のエリートを伸ばすこと同時に、自尊感情を失った子どもたちを大量に生み出してしまう恐れがあります。教育を効率化だけで論じられない難しさがここにあります。
十分な教員配置を行えば、そうした部分は小さくできることでしょう。
いわゆる「勝ち組」「負け組」の図式が教育現場にも及んできて、極端な話、高所得世帯でないと東大や国立大医学部に進学できない傾向が強まっています。
教育の機会均等を考えるなら、奨学金の拡充ということになりますが・・・。
結局、国民が教育費の負担増加に納得できるか、否かにかかっているように思います。
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元公立中学校教員です。


質問者さんは、どちらの地域にお住まいなのでしょうか。
私は関東在住ですが、私が勤務していた学校では、以前から数学、そして近年になって英語で習熟度別学習が行われています。1年間を通してクラスを分けたこともあれば、単元や学習内容に応じて分けていたこともあります。
実際やってみて、どちらか一方だけの学習形態よりも、学習活動に応じて使い分ける方が効果的だと感じています。
また、やはり教員の人数確保の難しさが、学校(地域)によっては柔軟に対応できない理由だと思います。
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この回答へのお礼

ご回答有難うございます。やはり,教員の人数確保がネックなのでしょうか。でも極端な話,教育の善し悪しには国の将来がかかっているのではないか・・と思うので,この分野には予算をケチらないで欲しいものですよね。お礼が遅くなり申し訳ありませんでした。

お礼日時:2005/05/14 23:05

 他の回答と重複する面も大きいのですが,習熟度別授業がなかなか浸透しない(受け入れられない)理由は概ね以下のような理由が考えられるかと思います。



1:現在の学校現場にはびこる平等原理主義,平等至上主義ゆえの児童,生徒をランク付けすることへの抵抗感

2:教職員の数が多く必要になるため,人件費などもかさむ。

3:時間割編成が面倒。

 ちなみに現在私立校の常勤講師でして,現在の勤務先はガンガン習熟度別授業を行なっている(どころか学年によってはHRを行なうクラスが成績別に割り振られてたりします)が,保護者も生徒もそれに対する特別な抵抗感はないようです。個人的意見としてはこれからガンガン推し進めていくべき制度だと考えております。
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この回答へのお礼

ご回答有難うございました。平等原理主義というのは,本当に実感としてわかります。成績によって区別するのは,不平等でも差別でもないのにね・・・私も習熟度別授業は今後出来る限り推進していってほしいと願っております。御礼が遅くなり,ごめんなさい。

お礼日時:2005/05/14 23:00

こんにちは。

一般の保護者です。

うちの子の通う小学校では、習熟度別の授業が1年生からあります。普通の公立小学校です。

算数のみ。それも、特定の単元だけです。特につまずきやすい内容を学習する場合のみ、行われます。学年にもよりますが、全体授業の5分の1くらいでしょうか。
クラスの編成の仕方は、学年3クラスだとすると3つのコースに分けます。開始前に保護者に各コースごとの内容や目指す事が案内されて、保護者の判断で自分の子のコースを決めます。その後、先生の判断で調整されて決まります。これを、その単元ごとに行います。
コースは、「基礎基本を丁寧に学ぶ」「たくさん問題を解く」などで、習熟度が高いからといって、発展的問題を与えられるわけではありません。
コースの名前を「どんどんコース」「チャレンジコース」「じっくりコース」などとして、成績の良し悪しで決めてるわけではない感じを強調しているようです。
子どもたちには好評です。親も、そのほうが安心なので、問題なく行われています。
もう、4年位前からやっているような気がします。県単位の判断ではなく、市の教育委員会の判断のようです。

習熟度別ではないのですが、少人数指導と言うものもあります。1クラスを単純に半分に分けて(席の並びなどで)、半分は別の教室で同じ内容の授業をします。担任を持っていない先生が教えます。一人一人に目が届きやすいので、わからないままおいていかれることが少なくなるそうです。
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この回答へのお礼

なんとまあきめ細かい指導なのでしょうね・・・同じ公立小学校でもこうまでも違うとは。習熟度別に加えて少人数指導というのも素晴らしいですね。他の地域の学校でも見習って欲しいものです。ご回答ありがとうございました。お礼が遅くなり,ごめんなさい。

お礼日時:2005/05/14 22:51

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