減感作療法・舌下減感作療法について

先日、テレビの特集にて舌下減感作療法について知ったのですが、
調べてみましたところ未だ治験段階とのことでした。
通常の例ですと、実用段階に達するまで(または一般に普及するまでに)に
およそ何年程度かかるのでしょうか？

また通常の減感作療法についても考えています。
以前通院していた(四月に引越し別の病院に変わりました)
皮膚科の先生に減感作療法を勧められていましたが、
時間がかかるため断っていました。
通常二年ほどで効果が出るとのことですが、
二年経過後、治療は終了するという意味なのでしょうか？
それとも効果が出始めた後も、注射は続けるものなのでしょうか？
また減感作療法を続ければアレルギー症状は必ず「完治」するものなのでしょうか？

小さい頃からアトピー性皮膚炎とアレルギー性鼻炎を患っています。
(アレルゲンはダニ・ハウスダスト・真菌類・花粉など)
特に、声楽を始めたためアレルギー性鼻炎に非常に悩まされています。
今年初めにアルゴンプラズマ凝固法を受け、かなり改善はしたものの、
「完全に」鼻が通るまでには上手くいかず、
調子の悪い日には鼻が通らず、また一年程度で
粘膜が回復し、再び手術を受けなければならないとのことでした。

鼻詰まりを完治・根治するにはやはり減感作療法しかないと思い、
質問をさせていただきました。
アトピーにも長年悩まされていますので、
そちらの方も改善すれば、と思っています。
ご回答よろしくお願いします。

No.2 ベストアンサー 回答者： joy-net 回答日時： 2005/05/28 12:06

＞アレルゲンの数が少ないほうがいいと言うのはどうしてなのでしょうか？

について、私が以前の主治医（アレルギー外来の診療もしている呼吸器内科の専門医）からお伺いした受け売りですが……、その分、信憑性は高いはずです。

＞アレルゲンを混合して注射する形になるのでしょうか？

そうです。しかしすべてのアレルゲンに同じように身体が慣れていくとは限らないので、アレルゲンが多ければ多いほど、調整がかなり難しくなります。

また、数多くのアレルゲンを一度に接種するわけですから、アレルギー反応の誘発が起こりやすく、症状が悪化したり、危険な発作を起こしたりする可能性が高くなります。

それに、アレルゲンが多いということは、アレルギー体質が強いということで、実は他にもまだ特定されていないアレルゲンが隠れている可能性もあります。

例えば、花粉症だけでも、日本には６０種類ものアレルゲンとなる花粉が確認されています。

アレルゲン検査は、疑わしいと思われるアレルゲンについて何種か選択して検査するだけですから、調べていないものにもアレルゲンがある可能性も捨てきれないのです。

減感作治療は、注射したアレルゲンに対して身体を慣らし、過敏な反応を抑えていく治療ですから、治療しなかったアレルゲンに対しては、効果が期待できないということになります。

ということで、アレルゲンが少ない患者のほうが治療効果が期待できるのです。


今回のことで、「舌下減感作療法」について興味が出て、検索してみました。
まだ読まれていないページがありましたら、どうぞ。

↓健康プラスα　花粉症の根治治療に"注射しない"減感作療法
http://nikkeibp.jp/wcs/leaf/CID/onair/kenkou/plu …
↓ＳＬＩＴ減感作療法をしている医院の説明ページ
http://allergy-slit.webmedipr.jp/contents/news/s …
↓治験をしている千葉大のページ（募集中）
http://orl-web2.m.chiba-u.jp/top.htm
↓花粉症治療サイト　自宅で出来る舌下減感作療法
http://health.biglobe.ne.jp/tokusyu01/item69.html
↓花粉症,対策,グッズ,『舌下減感作療法』
http://aruaru.cc/2/kafun.htm

既に、舌下減感作療法を行っている医院もあるようですが、日本ではまだ保険適用外（自費治療）ということのようです。
治療効果が８割近くあり、しかも一般の減感作治療よりも効果が現れるのが早く、注射をしなくていいというのは魅力的ですね。

※
テレビ東京の実験情報番組「教えて！ウルトラ実験隊」で紹介した花粉症対策の中に、この「舌下減感作療法」があったそうですが、それが、事実を歪曲・捏造して効果を誇張したものだと、取材先の千葉大学から抗議をされ、問題が大きくなって、番組は打ち切りになったようですね。

テレビ東京のやらせ事件については、ニュースで見たのですが、実際の番組は見ていなかったので、ここに繋がるとは検索するまで知りませんでした。

参考URL：http://okweb.jp/kotaeru.php3?q=1414301

この回答へのお礼

続けて回答していただき、どうもありがとうございます。

アレルゲンの数については理解致しました。
なかなか一筋縄にはいかないようですね。
わざわざ関連サイトを載せて頂いてありがとうございます。
やはりしばらくは治験の期間が続くようでね。
残念ながら舌下減感作療法は見送ることになりそうです。
非常に魅力的ではありますが…。

通常の減感作療法を始めてみようと思います。
早いほうがいいとのことですので、
いい病院を調べて、根気よく続けていこうと思います。
どうもありがとうございました。

joy-netさんも、喘息が改善しますように。

お礼日時：2005/05/28 19:51

No.1 回答者： joy-net 回答日時： 2005/05/28 06:39

舌下減感作療法については存じ上げないのですが、減感作療法について、ちょっと。

条件としては、次のことがあげられます。

・かなりの期間の継続した治療が行える状況にあること。
・アレルゲンがきちんと特定されていることと、できればその数が少ないこと。
・できれば年齢が若く体力があって、比較的容易に体内で免疫が作られる状態にあること。

治療の実際は、アレルゲンを体内に入れ続け(注射が一般的)、少しずつ量をふやして体を慣らしていく方法なので、体調が悪かったり医師との連携がうまくいかないと、途中で逆にアレルギー反応の誘発を引き起こし、症状がひどくなったり重篤な発作を引き起こすこともあります。

また、すべてのアレルゲンが特定されていない場合、減感作治療を行わなかったアレルゲンに対しては、意味をなしません。

加えて、治療期間が長く(数年)、通院は定期的に(私の知っている所では、週に２回～月に２回程度)しなければならないということで、継続することは大変です。

しかも、これは途中でやめてしまったら、まったく意味をなさない治療です。基本的には体質改善の兆しが見えてきただけでなく、アレルゲンに過剰反応しない体質になるまで治療を続ける必要があります。

若い患者さんにはかなり有効ですが、２０歳をすぎると免疫細胞や抗体を作る力が衰えてくるので、人によっては免疫を作ることが出来ず、長く治療を続けたのに全く治療効果があがらないことも、残念ながらありえます。


そのため多くの患者さんが、途中で挫折されることも多く、最近はこの根気の要る治療に取り組む病院は限られるようです。

ただ、対処療法になりがちなアレルギー治療と違って、体質改善によって根治が目指せるという点ではすばらしい治療だとは思います。

私は残念ながらアレルゲンの特定が出来ない喘息患者なので、この治療法はできないのですが。

この回答へのお礼

ご回答どうもありがとうございます。

アレルゲンの数が少ないほうがいいと言うのはどうしてなのでしょうか？
検査してある範囲では、陽性6以上がダニ・ハウスダスト・スギの3つあり、
あとは擬陽性1～陽性2のアレルゲンが5つ程度あります。
例えば私の場合ですと、三種類のアレルゲンを混合して注射する形になるのでしょうか？

年齢に関しては、まだ十代ですので、そちらは問題ないだろうと思います。

引き続き舌下減感作療法・減感作療法について
アドバイスを頂ける方は、
ご回答よろしくお願いします。

お礼日時：2005/05/28 10:31