No.1
- 回答日時:
そもそもユダヤ教徒はキリスト教徒から差別的に扱われいました。
もともとはユダヤ人という呼称自体キリスト教徒がユダヤ教徒を差別的に区分した言い方でした。しかし資本主義の発展の後、経済的に成功するユダヤ人が多く出現し、それに対する反感が当時のヨーロッパにあったのは事実のようです。そういう社会の雰囲気も手伝って反ユダヤを掲げるナチ党は勢力を伸ばしました。ヒトラー自身も第一次大戦後の混乱のなかでユダヤ人から冷たい扱いを受けたこともあったようです。
ただそのことと虐殺は単純に結びつくとは思えず、究極的にはヒトラーという独裁者の精神異常に大きな原因があったのだと思います。やはり普通の理屈では説明できない異常さがなければこれほどの惨事にはならなかったのではないでしょうか?
回答ありがとうございます。キリストはユダヤ人ではなかったのでしたか???キリスト教徒がユダヤ教徒を差別していたのですか・・・ヒトラーがユダヤ人からひどい扱いを受けたことがあった・・・日韓の問題とも少し似ているかもしれないですね。ヒトラーは精神異常だったのでしょうか・・・回答ありがとうございました!
No.2
- 回答日時:
詳しくはここへ書かれていますが、ヒトラーは人種を3つに分け、ユダヤ人を「文化破壊的人種」とし、ユダヤ人の根絶はアーリア人にとって民族的義務であるとしていたようです。
このようなヒトラーの性格を作ったのは、第一次大戦で負け、経済のどん底にあったドイツにおいて、ユダヤ資本による経済の支配、ユダヤ人による富の独占(程度や割合は知りませんが)を見てきたからでしょう。
また、側近との議論でヒトラーは「戦場ではドイツ兵が次々と死んでいる。収容所にいるユダヤ人だけが生き残れば人種のバランスが崩れる」と発言した事が伝えられています。
>戦争中の死者はドイツ人が5000万人
現ドイツの人口が8200万人である事を考えるとこれは何かの間違いでしょう。
この回答への補足
回答ありがとうございます。桁を間違ったのかもしれません。他サイトでは685万人と書いてありました。ということは映画では500万人のドイツ人、60万人のユダヤ人が殺されてしまったというテロップだったのだと思います。間違って本当にすみませんでした。
補足日時:2005/08/16 02:46回答ありがとうございます。ご紹介サイト拝見させていただきます。人種を3種にわけですか・・・考えてみると日本人もアメリカ人、日本人、未開発国と分けてみているところってありますよね。私の人数の間違いは映画のテロップの1桁記憶違いですね。すみませんでした。回答本当にありがとうございました!
No.3
- 回答日時:
ベースとなる原因は、ナチスが民族主義の党だからです。
なぜだか、自国・自国民の優位性を追求する人は、自己のコンプレックと深い関係があり、同時に特定他民族に対する激しい憎悪を持っています。ヨーロッパにおいてユダヤ人は、歴史的にもしばしば民族憎悪・差別の対象になってきた。理由は宗教や生活習慣の違う人が国内におり、しかも経済的成功をおさめ、部分的には経済的支配者でもある場合が多かったからです。
シェークスピアの『ベニスの商人』は悪徳商人を懲らしめる痛快な劇ですが、この悪徳商人こそユダヤ人なのです。
ユダヤ人であるアインシュタインのシュタインとは石を意味するらしいのですが、ヨーロッパにユダヤ人にこれら鉱物の名前が多いといいます。差別を逃れるため、「私達は石のようにつまらない者ですよ」、という表明のために自ら名字にしたと何かで読みました。
(日本も嫌韓という同じ根っこを持っていますね)
これらは、しかし、大量に殺す理由にはなりませんね。大量殺人の直接的な理由は民族浄化という恐ろしい欲求にあるのです。一般的には、殺したいほどイヤな奴がいたとしても実際殺すまでにはいきません。道徳的な観点もあるでしょうけど、自分の保身と天秤にかけた場合、自分の不利益が大きいので殺人を犯しことがないのです。ヨーロッパやアフリカは、民族混合の国が多く、常に民族浄化の危険にさらされています。
しかし、民族憎悪・差別・浄化を正当化した集団(ましてや国家)の中にいたらどうなるでしょうか?最早、過激な民族主義者の天秤の反対側に乗せるおもりはありません。欲求と動機があり、抑えがなければ人間はケモノと同じなんですね。
回答ありがとうございます。民族主義というと日本もそういう感じですよね。民族浄化という考えは本当に怖いです。その点、日本人は民族主義(民族的?)なのかもしれないですがそういう考えは無いですね。戦前はあったのかもしれないですね・・・勉強になりました。回答ありがとうございました!
No.4
- 回答日時:
戦後の研究によって、今では殆どヒトラー=ユダヤ人と言う説はなくなりましたが、
ヒトラーはマリーア・シックルグルバーの私生児としてグラーツで生まれている為に、マリーアの奉公していたユダヤ人フランケンベルガーがアロイスが14才になるまで養育費を支払っていたとされていて、ヒトラーは自分の祖父がユダヤ人フランケンベルガーだったのではないかと疑っていた為、当時は、それが原因で、自分に非常に劣等感を持っていたと、以前書物で呼んだ事があります。
それが原因で、苛めなども合った様で、それらから、ユダヤ人というものに対して、憎悪感を募らせていたと言います。それに、輪を掛ける様に、自分が支配者になった時に、独裁政治を行った怒りの矛先を自分に向けない為に、ドイツにとっての共通の敵を作り上げる事で、自分の落ち度と言いますか、自分に向けられるはずの敵意の目をそらす為、ユダヤの人々を利用したと言う話です。
ただ、ヒトラーの死の直前には、一部の幹部などは、ヒトラーが精神異常に成っていた事も既に周知の事実であったらしく、それらの精神異常が、もたらした、悲劇だったとの説もあるようです。
回答ありがとうございます。私が見た「ヒトラー最期の12日間」では精神異常という方向の描きはなかったです。#3さんが書かれている民族主義という考えが常識的に植えつけられそれにコンプレックスや憎悪感が加わり強い妄想というか幻想あるいは義務感などがでてきたのでしょうか・・・もしその結果がユダヤ人のみへ行ったのならやっぱりなんらかの精神障害だったのかもしれないですね・・・まさか自分への攻撃を逃れるような計画的にではないでしょうし・・・勉強になりました。回答ありがとうございました!
No.5ベストアンサー
- 回答日時:
たまたま、今「アラブとイスラエル」(高橋和夫 講談社現代新書)を読んでいたら、その答えが書いてありましたので、以下に概要をまとめました。
(1)ナチスの人種理論によれば、「諸民族は、その血統により格付けされ、最も優秀なのがドイツ人(ゲルマン民族)で、最も劣等なのがユダヤ人である。では、民族の優秀性は何で決まるか? それは、戦争に強いかどうかで決まる。」
(2)ところが、ドイツは第1次世界大戦で敗北した。
(3)この矛盾にナチスは答える必要があった。そのため、第1次世界大戦でのドイツの敗北原因を以下の2つとした。
<1>ドイツは本来負けてはいなかった。敵国に深く進 撃していた。しかし、後方で卑怯にもユダヤ人が裏切ってドイツ人を突き刺した。
<2>ドイツの敗北は神がドイツ国民に与えた懲罰である。神は、優秀なゲルマン民族を創造したのに、ドイツ人はおろかにも、神の意思に反してユダヤ人と接触し、通婚し、血を汚した。
従って、ドイツがなすべきことは「ユダヤ人の排除によりドイツ人の純潔を守ること」と結論付けました。
ということで、今考えるとほとんどマンガの世界と思われるほど気違いじみた発想に思えますけど、こんな考えがまかり通っていたというのは怖いですね。
回答ありがとうございます。ちょっと信じられないというか・・・そんな考えをみんなが信じるとは・・・2回目の敗戦でどうなったのでしょうか???回答本当にありがとうございました
No.6
- 回答日時:
#5ですが、今日「リウスのパレスチナ問題入門」(第三書館)を読んでいたら、またまた回答がありました。
ちょっと別の角度からの回答になりますが、これも概要を書いておきます。ナチスが出て来るずっと前から、ユダヤ人の中には既に、シオニズム運動というのがありました。これは、世界中にばらばらになっているユダヤ人が集まってどこかにユダヤ人の国を作ろうという運動です。最終的には、パレスチナに国を作ることになりましたが、計画初期には、パレスチナ以外にも、ウガンダ、アルゼンチン、アンゴラ、シベリア、マダガスカル、オーストラリアなどが候補地として検討されたそうです。と言っても、これらの地域には当然既に人が住んでいるのですから、かなり勝手な計画でもあったわけですが。
一方、ナチスも初めからユダヤ人の大量殺戮を考えたわけではなく、当初は、ドイツの純血を守るため、ユダヤ人をどこかへ追放してしまおうと考えたようです。ところが、当時ドイツの金融界はユダヤ人が支配していたので、ユダヤ人を追放すると、彼らの膨大な資本(そのほとんどがドイツ国外にあった)を失ってしまいます。そこで、ナチスは、ユダヤ人に出国税をかける一方、ユダヤ人がドイツ国内にいたたまれないようにするため、様々な反ユダヤ政策を実施しました。ところが、ユダヤ人といっても皆が金持ちだったわけではないので、ナチスは、ユダヤ系銀行にドイツ在住の36万人のユダヤ人に対する出国税をまとめて支払うように交渉したようです。ところが、ユダヤ系銀行が値切ったため、交渉決裂で悲惨な結果になったとも言われています。ナチスは、また、ドイツだけでなく、ヨーロッパ全域のユダヤ人400万人をシオニスト銀行の融資でマダガスカルに移住させる計画も持っていたそうですが、これもやはり不成功に終わっています。
ということで、いずれにしても、現在考えるとおよそ信じられない話です。
再度の回答ありがとうございます。出国税を値切った->大量殺戮・・・というのはあまりにも過激というか、本来の目的を見失っているというか・・・ですね。でもドイツという民族意識はそれだけ強いのでしょうね。韓国や中国の民族意識の方が日本より強いのかも?日本はもしかしたら戦前は持ってたかもしれない民族意識というものを今はあまり感じないですね。差別ということなどを考えるとそれはいいことのようにも思えるのですが・・・回答ありがとうございました。
No.7
- 回答日時:
#6のkobareroさんの回答に対してですが、
シオニズム運動はユダヤ系ジャーナリスト、セオドア・ヘルツルが取材していたフランスの有名な冤罪事件「ドレイフェス事件」に触発されて始めた「ユダヤ人祖国回帰運動」で、ユダヤ人は「どこかに国を作ろうとした」のではありません。運動当初からユダヤ教発祥の地「パレスチナ」以外考えられておらず、ウガンダ、マダガスカルなどの候補地は、あくまでも非ユダヤ系国際組織から出された提案にすぎません。
ナチスの反ユダヤ人政策についても、確かに戦争初期は追放政策を取っていましたが、追放より強制労働、強制労働より絶滅作戦のほうが手っ取り早いと、だんだんエスカレートしていったわけです。そして出国税の交渉から財産没収と進み、その補償が未だに解決していないのは周知の通りです。
当時のドイツ系ユダヤ人は非常にドイツに同化しており、ほとんどの職業がキリスト教徒だけに限定されていた結果、よりよい生活を求めて改宗した人も少なくありませんでした。「ユダヤ人啓蒙運動」が起きたのもドイツですし、音楽家のメンデルスゾーンは「ユダヤ教改革派」の創始者を祖父にもちながら、改宗キリスト教徒でした。第一次大戦中ドイツ軍に従軍して功績を残したユダヤ人もたくさんいます。こういったことから、ユダヤ人がドイツを裏切ったというより、ドイツがユダヤ人を裏切ったという面もあります。
回答ありがとうございます。追放より強制労働、財産没収が利点がありますよね。それに絶滅作戦とは財産をすべて没収して絶滅とはドイツの対応を見ると理由は別にしてやはり許されない行動だったように思います。回答ありがとうございました!
No.8
- 回答日時:
#6ですが、引き続きユダヤ人について調べていますが、また、新しい見方がありましたので、せっかくですので、ご報告させていただきます。
シオニズム運動のリーダである、テオドール・ヘルツルが書いた「ユダヤ人国家」という本がありますが、この中で、反ユダヤ主義の諸原因という節があります。ヘルツルは、ホロコーストより30年位前の人なので、ユダヤ人大量虐殺の直接的原因について述べているわけではありませんが、かなり本質を突いた視点だと思います。
ヘルツルは、ユダヤ人に対する歴史的な偏見や宗教的な要因とは別の原因がより重要だと言っています。その別な原因というのは、何と「啓蒙思想によるユダヤ人解放」です。逆説的な見方ですが、彼によると、この解放がタイミング的に遅すぎたといいます。何故かというと、長い間、ユダヤ人が差別されてゲットーに封じ込められているうちに、彼らは一定の力を持った中産階級に育っていた。ところが、ユダヤ人解放によってゲットーから一般社会に放出されたことにより、一般社会の非ユダヤ中産階級と真っ向からぶつかる競争相手となってしまった。それにも関わらず法律上の平等からユダヤ人だけを差別待遇できず、非ユダヤ人の不満が蓄積され、反ユダヤ感情が醸成されていったと見ます。
こう考えると、ナチスのころのドイツは、第1次大戦の敗北や大恐慌の影響による経済破綻の真っ最中で、上記の構造が増幅される下地が十分あったと言えます。
ホロコーストとシオニズムの関係については、前者が後者を助長したという関係も明らかにあるわけで、そう考えると、歴史上の陰と陽の因果関係は計り知れないものがあります。ホロコーストという「陰」が、ユダヤ人のイスラエル建国という「陽」を生み出し、このイスラエル建国の「陽」が、パレスチナ人の土地を奪い、今度はパレスナ人が住む国を失うという「陰」が生まれているわけです。今まさに、ガザ地方からイスラエル入植者の撤退が進められていますが、「土地と平和の交換」で、今度は、イスラエルの国とパレスチナの国が平和共存できる「陽」が生まれて欲しいものです。
最後に、#7の方が書かれていたシオニズムの行き先のことですが、最終的にはパレスチナに絞られましたが、当初は様々な議論があったというのが真相だと思います。例えば、ヘルツル自身が書いている「ユダヤ人国家」の中にも、パレスチナとアルゼンチンという2つの候補地が明記されています。また、一般に、言われていることは、イギリスが行き先としてキプロス、エル・アリッシュ、ウガンダなどを提案し、ヘルツルがこれを検討し、ヘルツル自身は、ロシアのポグロム(ユダヤ人虐殺)を非常に脅威に感じていたため、ウガンダでも良いと判断しました。ところが、多くの宗教心の高いユダヤ人の反対があって、1905年の第7回シオニスト会議で、ウガンダ案が却下され最終的にはパレスチナ案に固まりました。
今回も回答ありがとうございます。本回答は質問とちょっと離れていますが興味深く勉強になります。やはりこのような質問や回答の文字制限ある情報では当時の真実はなかなか的確な回答ができるような内容ではないということではないかと思います。今回も回答ありがとうございました!
No.9
- 回答日時:
ホロコースト(アウシュビッツでの毒ガスによる虐殺)を否定する論文もあります。
簡単に要点をまとめます。・アウシュビッツにはガス室がそもそも存在しない。排気装置のない部屋では毒ガスで殺すことは無理
・600万人分の死体を焼くほどの石油を戦争中のドイツが使えたとは思えない
・フル稼働で焼却しなければいけないはずなのに、連合国の航空写真にアウシュビッツから煙が上がった様子は一度も写っていない
・大量の灰が残るはずだが、どこにもない
・よく資料として出てくるアウシュビッツのユダヤ人死体の写真はチフスによる病死体
こんなところです。あまり聞かない話かもしれませんが、ドイツを始め「ホロコーストを否定すると刑事罰になる」という法律がある為、言えないようです。
私が読んだ本に、600万人というのは、「対戦前にヨーロッパにいたユダヤ人の数」-「終戦時にヨーロッパにいたユダヤ人の数」だと答えたユダヤ人がいると書いてありました。これが本当かどうかは分かりませんが、上記のホロコーストの不可解な点から考えれると、こちらの方が筋が通っているように思えます。
東京裁判でも、連合国はかなり怪しい罪を挙げて日本の軍人を処刑しましたが、この件も誇張あるいは捏造されている可能性があります。イランの大量破壊兵器がなかったことも有耶無耶にされてますが、戦争とはそういう面を持っていると思います。
迫害が行われたのは間違いないと思います。収容所に入れられたユダヤ人が居た証拠は残っています。しかし収容所での虐殺は疑わしい、ということです。
虐待の原因はヨーロッパで昔から続いていたユダヤ人迫害の延長と言えるでしょう。何もドイツ人に限ったことではありません。先の回答でベニスの商人が出てきましたが。
根本はユダヤ教とカトリックの宗教対立です。この話は長くなってしまうし、「ナチスがユダヤ人を迫害した」という質問から外れていくのでここでは触れません。興味がおありでしたら、ユダヤの歴史を調べられたらどうでしょうか。
お礼がすごく遅れてしまってごめんなさい。ホロコースト否定というお話もあるのですね・・・知らなかったことを教えていただきありがとうございました。お礼が遅れ本当に申し訳ありませんでした。
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