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共産主義と社会主義はどこがどう違うのでしょうか。日本の共産党と社民党は理念のどこがどう違うのでしょうか。日本の共産党と社民党はマルクス主義の実現を目指しているのでしょうか。
教えてください。よろしくお願いします。

A 回答 (5件)

この件については、多くの回答があり、検索すれば出てきます。

以前、書いた回答を、少しアレンジして、下に貼り付けます。


社会主義には、長い歴史があり、多くの流れがありますが、19世紀にマルクスという人が現れ、『共産当宣言』や『資本論』という影響力の大きな本を書いたために、マルクス主義が主流になりました。マルクス主義を信じる人たちは、自分たちの社会主義を〈科学的社会主義〉、自分たち以外の社会主義を〈空想社会主義〉と区別しています。

マルクス主義は、国家も階級も無い、理想の共産主義社会を実現することを最終目標にしていますが、いきなり実現するのは無理なので、途中段階として、国家の力によって、社会と人間を改造する社会主義段階を通るとしています。

社会を改造しようとすると、強い抵抗が起きるので、ソ連を作ったレーニンは、共産主義社会へ向かう動きが、逆戻りしないように、労働者階級が独裁的な権力を持ち続けるべきだと主張しました。ロシア革命の後の選挙で負けると、レーニンは暴力で議会を停止し、独裁権力を確立しました。これを〈プロレタリア独裁〉と呼びます。

レーニンが実行した〈プロレタリア独裁〉は、民主主義の否定なので、社会主義運動の内部で、論争が起こりました。〈プロレタリア独裁〉を受け入れない人たちは、社会民主主義者と呼ばれ、社会民主党ないし社会党に留まりました。〈プロレタリア独裁〉を必要と考えた人たちは、社会民主党を出て、共産党を結成しました。

世界的に言うと、社会党と共産党の違いは、〈プロレタリア独裁〉を受け入れるかの違いですが、日本の場合は違います。マルクス主義が入ってきたときに、マルクス主義を日本に応用した場合、明治維新を、フランス革命と同じと考えるか、フランス革命以前の絶対王制の確立と考えるかという論争が起きました。

明治維新を絶対王制と考え、社会主義革命の前に、フランス革命のような市民革命を起こす必要があると考えるグループが、ソ連の呼びかけに応じて結成したのが、日本共産党です。

そして、明治維新はフランス革命と同じだと考え、いきなり社会主義革命を起していいと考えるグループが、日本社会党につながる党派を結成しました。彼らは、日本社会党結成に参加しましたが、プロレタリア独裁を認める共産主義者で、社会党左派となりました。

日本社会党には、ヨーロッパ的な社会民主主義者もいましたが、まず民社党が分離し、次に、民主党が分離しました。民主党が分離した後の社会党には、社会民主主義者はいなくなり、一段階革命論を取る左派だけになりましたが、共産主義はイメージが悪いので、中味とは違う〈社会民主党〉という党名に変えました。労組との関係ですが、社会党系の組合の大部分は、民主党に流れました。
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この回答へのお礼

有難うございます。
大変参考になりました。

お礼日時:2005/10/06 00:56

私は、社会主義は、生産・収入の平等を目指すもの、共産主義は、社会主義の平等に加え、消費の平等も目指すものと理解しています。



収入・資産の格差の広がりは、国民の階級差の固定化につながります。
それを緩和するために、高所得者、高資産家などから多くの税をとり、社会弱者に再配分するのが社会主義。
共産主義は、それに加え、消費物資も平等にしようとする考え方です。
つまり、自家用車は、国民全員平等に同じ車にしようといった管が方です。

旧ソ連などは、共産主義をかかげていましたが、あれは、形を変えた絶対主義で、共産主義ではありません。
共産主義は、原始共産主義社会以外歴史的に存在した事がありません。
社会主義は、バブル期以前の戦後日本や、北欧諸国が、社会主義に近い形態をとっています。

現在の共産党も社民党も、共産主義はめざしておりません。
社会民主主義を理想としています。
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この回答へのお礼

有難うございます。

お礼日時:2005/10/06 00:50

どちらも共産党支配のもと経済計画に従って労働が割り当てられるのは同じですが、社会主義社会では共産党が評価した労働に応じて生産物が分配されるのに対し、(より生産力が向上した段階である)共産主義社会では共産党が認めた必要に応じて生産物が分配されます


実際には計画経済で市場経済より長期的に生産性が向上した試しはありませんので、共産主義社会の実現は机上の空論ということになると思います
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この回答へのお礼

有難うございます。

お礼日時:2005/10/06 00:52

共産主義と社会主義の目立つ例としては.独裁政治が社会主義の一部に含まれます。


ですから.昭和に入って2次大戦が終了するまでの約20年間は.日本は世界で.歴史上最も進んだ社会主義国でした。
ですから.一部の人々は鹿鳴館のような優雅(当時の日本の間隔としては.海外から見ると道化)な生活を送る一方.何百人単位で集落全体が餓死して行く社会(青森県.十和田湖畔の無縁墓地がわかりやすいかな)があったのです。

だから.既にあるような共産主義に近い社会主義もあれば.ヒットラー・ムッソリーニ・昭和天皇に代表される独裁政治も社会主義の一形態です。
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この回答へのお礼

有難うございます。

お礼日時:2005/10/06 00:53

大学に行ってたころ(かなり以前)にかじった程度なので自信はありませんが、



<共産主義と社会主義はどこがどう違うのでしょうか
資本主義社会=生産手段の私有
↓ 生産手段の社会化が行われる(国有化と思えばいいのかな)
社会主義(の段階)
↓ 生産力が高度に発達する(経済の高度な発展)
共産主義(の段階)
  この段階では国家も消滅し、したがって生産手段を所有するものもいない=完全な生産手段の共有化、が実現する(らしい)

要するに、社会主義は、資本主義社会と共産主義社会の間にあるプロセス(過渡期)ということであり、違い(の一つ?)は「生産手段の所有形態と生産力の発展の度合い」らしい。

<共産党と社民党は理念のどこがどう違うのでしょうか

○社民党の政策について http://www5.sdp.or.jp/central/02seisaku.html

○日本共産党綱領 http://www.jcp.or.jp/jcp/Koryo/

少なくとも社民党は「現在の問題を市民の立場に立って解決します」ということで現状改革(憲法については現状維持)程度のことを言ってるようです。党名の通り、社会における民主主義の徹底、をめざすということでしょうか。なお、ヨーロッパで社会主義という場合は、マルクスのいう社会主義とは異なり、社会民主主義をさすことが一般的のようです。
一方共産党は、政治的・経済的民主化を経ながら、最終的には社会主義・共産主義社会の建設をめざす、とはっきり言っています。

専門家でもないので、回答になるかどうか、正しいかどうかもわかりませんが、ご参考までに。
理解の仕方に間違いがあれば、専門家の方ご指摘いただければ幸いです。
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この回答へのお礼

有難うございます。URL有難うございました。

お礼日時:2005/10/06 00:54

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