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 80歳代の母は、長年30年以上一人暮らしをしています。
時々「物を盗られる」と言うようになってからもう5年ほどになりますが、(傍目から見たら普通で、近所の人も「しっかりしている」とおっしゃる)
 最近特にひどくなって、自分でしまった物が何処へしまったか判らなくなるようです。
 お金がない、通帳がない、印鑑がない‥‥
「集金に来られるから」とか「手持ちにお金がいる」と言うのでいくらか置いてきても、それさへ、何処へ置いたかわからなくなったり、

 無趣味で、近所の草むしりをしたり、通帳を見たりするのが楽しみのようです。

 月に1~2回行った時一緒に探してみるのですが、今までたいていとんでもない所から出てきたりしていましたが、今回なかなか見当たりません。

 印鑑のないのには困っています。1年前にも紛失して改印登録してから、前のものが出てきたりしていますので、

 知人は「施設へ入れたら」と言いますが、まるっきり痴呆になっているわけではなく、それ以外は普通ですし、長年の一人暮らしで今更共同生活なんて苦痛だと思います。
 我が家にも80代の姑がいますので、その度に出向くのも疲れます。

A 回答 (2件)

umeminさん、AKasama58さん、こんにちは。



高齢のお母様の独居は本当に心配ですね。特にお姑さんと同居されている身であれば、あまり自分の母の元へ寝たきりでもないのに頻繁に足を運ぶのは確かにしにくいですね。

ところで、私は仕事柄、病因が分からずに亡くなられた方の死因を解明するため、解剖にふされた方の病理組織検査を担当しております(もうじき辞めますが)。最近は独居のご老人の孤独死も多くなり、近所の方の話では一人できちんと暮らせていたと言われた方も、病理診断上では「よくこんなに神経変性が進行しているのに普通に暮らせていたもんだ」というケースも時にあります。また独居・同居に関わらず、痴呆を疑わせるような生前の情報がないご老人でも、神経変性がかなり進んでいる人は決して少なくありません。
同居の場合でもそうですから、独居のご老人では特に他に人と交流する機会はないので、挨拶をし、ゴミを出したりするような日常的な行動だけを見られていると、異常行動に気づかないケースも多いようです。私の職場では、日常的な行動は比較的保持されている場合が多く、ふとしたときに記憶がとんだり、端からみると妙な行動をとったりして、それに起因したと考えられる事故(火災や交通事故、徘徊等による凍死等)でお亡くなりになられたケースを扱うことが多いせいかもしれませんが。

AKasama58さん(お医者様?)が考えられているようなAlzheimer型痴呆も可能性の一つとして挙げられますが、病理診断上では似たような症状を呈するにもかかわらず明らかにAlzheimerとは異なる病理像を持つ「非Alzheimer型変性痴呆」と呼ばれる範疇に入る多種の神経変性疾患があります。これは生前ではなかなかAlzheimerと鑑別することは難しく、またかなり病変が進行するまでは異常に気づかれないケースが多いです。私のところではこの「気づかれない段階」の方が事故に遭われたケースを多く扱っていますが、例え同居していたとしてもなかなか事故は防げるものではないかもしれません。

そういったことから、経済的に余裕があるのであれば、何らかの形で施設を利用されるのが良いのではないかと思います。介護保険の方は利用されているのでしょうか?(私自身、介護保険やサービスのシステム等は詳しくないので、あまりご助言できないのですが)

これを機会に重要なもの(印鑑、保険証書、通帳等)はできる限り親族が預かって管理し、こまめに連絡を取り合う、週に一度は様子を見に行き、お金等の場所が移動していないか、極端な行動(突然とんでもないものを買ってきたりとか…)等が増えていないかを観察し、また一度神経科で診察を受けてもいいかもしれません。
また同時に介護福祉士の方に相談して、施設を利用した場合の負担やシステムを確認しておいた方がいいでしょう。

私の主人の祖母は(去年他界しましたが)、典型的なAlzheimerでしたが、突然魚屋に置いてある「ぶり」をあるだけ全部買ってきたり、自分の子供たちの顔と名前が全く分からなくなったり、過去と現実を頻繁に混同したり、最後は寝たきりで、何度も死線をさまよったあげく、肺炎で亡くなりました。しかし特養ホームで2年ほどお世話になり、介護の面では非常に助けられました。また祖母自身も他の仲間と交流する機会が増え、職員の方々も色々とお世話していただいて、充実した期間を持てたようにも思えます。
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この回答へのお礼

 (質問の途中でボタンを押してしまい、お礼も遅れてすみません)

 sonorinさん、丁寧な回答、思いやり、有難うございます。
この歳で、いまさら精神神経科などを受診させるのはたいへん苦痛だと思います。
なにしろ医者へ行くことが嫌いで、ちょっとした事では行きませんし(医者や看護婦さんの言われることが良くわからない、聞き取りにくい、などで嫌がられるような状態で、苦痛を感じるだけ)「長生きしたくないけど死ねない」などと言っています。

 sonorinさんの回答、もう一度じっくり読んで対処したいと思います、有難うございました。

お礼日時:2001/11/23 09:03

 症状からすると、やはりアルツハイマー病の可能性があると思います。


 ただ、アルツハイマー病の場合には、半年~1年経過をみていると、確実に徐々に進行してきます。したがって、「もの盗られ妄想」以外には症状が無く、数年も進行が無いのであれば、アルツハイマー病は考えにくいと思います。ある種の老年期精神病の場合に、「もの盗られ妄想」が出現するケースもあります。
 詳しくは、精神神経科を受診してアドバイスを受けると良いと思います。

 以下、アルツハイマー病に関する一般的な事項を記載いたします。参考になれば幸いです。
 
 アルツハイマー病は、本人に自覚が無いため、介護面で苦慮します。
 本人の病気に対する自覚は乏しいので、本人の言動内容を「否定しない」ことが大切になります(本人にとっては「正しい」と思っているので、否定されると混乱するので:このことは市販の「痴呆」に関する本にもいろいろと記載されていますのでご参照下さい)。

 アルツハイマー病とすれば、治療方法に関しては、投薬とデイケアが主たる治療方法です。
 投薬治療効果に関しては下記(「投薬治療に関して」)をご参照下さい。多少進行を遅らせる効果が期待されますが、根本的に治す薬はありません。
 現状ではアルツハイマー病の進行を抑える確実な手段というのは未だ確立されていないのが現状です。診断が正しければ、やはり残念ながら徐々に進行します。

「投薬治療に関して」
 アリセプトは、朝日新聞論壇記事でも専門医が指摘しているように、目に見えて改善するような効果はほとんどありません。私も1999年末以来アリセプトを開始し、現在60名程度使用をしていますが、ご家族から「多少は変化があった」という話しを聞けた方は現状ではわずかで(ただし、稀に著効例があります。私のデータでは約3%です)、やはりご家族が期待する「効果」には程遠い感じがします。

デイケアに関して
 デイケアは、集団で行うリハビリテーションです。病院・施設などで実施されますが、この治療も根本的に痴呆症を治すものではなく、本人が楽しく一日を過ごせるように実施するものと考えてください。
 リハビリテーションによって本人の「意欲・感情」などが好影響を受けて、表情が明るくなるなどの効果は出ることがあります。しかし残念ながら、痴呆の中心症状である「記憶障害」などの改善効果は、科学的には証明されておりません。リハビリテーションはあくまでも「介護」の手助けという位置付けです。
 ごく一部、デイケアでかなり良くなる方がいるのも事実ですが・・・。
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この回答へのお礼

 (質問の途中でボタンを押してしまいました、すみません)

 早速に詳しい回答いただき、有難うございます。
この歳で、いまさら精神神経科などを受診するのも苦痛だと思います。なにしろ医者へ行くことが嫌いで、一度眼科へ付き添っていったのですが、医者や看護婦さんの言われることが良くわからない、聞き取りにくい、などで嫌がられるような状態で、苦痛を感じるだけで良くはならなかったようです。

 デイケアの事も含めて参考にさせて頂きます、有難うございました。

 

お礼日時:2001/11/23 08:47

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