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続・「効率化」は正しい日本語?

以前同じ質問をしたのですが、質問が悪かったらしく議論になってしまったので…

私は「効率化」(=効率を良くする)という言い回しに非常に違和感を覚え、たいへん気になっています。
その理由は、

(1)「××化」は「××にする(××になる)」という意味であって「××を良くする(××が良くなる)」という意味ではない。
(例:「映画化」は「映画にする」という意味であって、「映画を良くする」という意味ではない)
(2)「効率」という語自身には「効率が良い」という意味はない。
(例:明日の作業はもっと効率にしよう!とは言わない)

(1)も(2)も正しければ、「効率化」は「効率を良くする」という意味にはならないと思います。「高効率化」や「効率向上」が正しいと思います。

そこで3つ質問させてください。

Q1. (1)は正しいですか?
Q2. (2)は正しいですか?
Q3. 結論として「効率化」は正しい日本語ですか?

もし正しいなら、このような用法にあてはまる他の例を教えてください!

A 回答 (7件)

どうも誤解があるようなので補足します。



もしも特許明細書中に「効率化」という単語が使われる状況があったとしたら、それはたぶん特許請求の範囲や発明の構成に関する説明ではなくて、発明の背景や作用効果の部分だと思います。これらに関しては多少日本語として広く受け入れられていないものでも特に問題がありません。何となくわかればそれで足ります。従って、特許明細書中で「効率化」という言葉を使って問題になるケースはほとんどないと思いますよ。

ただ、私の感性では「効率化」という言葉を「効率をよくすること」と解釈できません。「効率をよくすること」をいいたいために「効率化」という言葉を使うということは、私は決してしないと思います。
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この回答へのお礼

毎々丁寧なご回答ありがとうございます。

誤解というか、ちょっと違う意見を持ってます。Yoshi-Pさんは、他人が日本語を誤用する分には構わない、と仰っていますが、私の場合は使われているところによっては抵抗を感じます。

例えば、「ら抜き言葉」や「射程距離」などは認知されている誤用と言えると思いますが、これらを雑誌・新聞・ニュースで目にすると(耳にすると)、そのメディアに対する私の評価はガタ落ちです。言葉を扱うプロ(現場の人)は、「広く認知されているし、正しい日本語には定義がないので、別にかまわない」という学者のような姿勢でいると、信用失墜などの重大な事態を招くと思うんです。

逆に云うと、そのような誤用があるかないかで、メディアや個人の信用度が量れたりする部分があると思うんです。
・・・という訳で、あまり軽視はできないかなと。

ちなみに、私も明細書を何本か書いてますが、誤用が別にたいした問題にならないと伺って安心しました。

お礼日時:2001/12/13 09:01

あと、例として、国際化、近代化、選別化、共通化、文明化、など、効率化も、効率を高めるというように理解すれば、共通する意味が感じ取れるかもしれません。

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この回答へのお礼

ありがとうございます。

「選別化」は確かに違和感ありますね。「差別化」と同じで。そもそも動作を表す名詞(「××する」の××)に「化」をつけるっていう時点で違和感ありますね。

近代化は「古代ではなく近代のようにする」
共通化は「特殊ではなく共通にする」
あと「文明」にも「世の中が進み、精神的・物質的に生活が豊かである状態」という意味がありますので、そのようにするという意味で違和感はないですね。
あと「国際」にも「国内の問題ではなく、諸国民・諸国家の間に存在・関係すること」という意味がありますので、そのようにするという意味ですので違和感はないです。

お礼日時:2001/12/13 08:47

ちょっと補足を。



「効率化」という言葉は政策とか計画発表とかで使われますね。現代用語の基礎知識にも出てきたりします。
言葉は時代と共に変化するものですからそのうち広く世間に認知されるかも知れませんし、他人が使う分には私は何も言いません。でも、私の感性は「誤用だ」と主張していますので、自分では使いません。
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1.は、「××を強める」という意味で使われることもあります。


2.は、その通りのような感じがします。
3.首相も「効率化を進める」というように使っていますから、現在では、許容されるのではないでしょうか。

マーケティング・リサーチの用語に「差別化」という言葉があります。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

「差別化」という例は、何と言うか、いい例だなあと思いました。
もともとは「差別をつける」=「差別化する」で、
「より差別をつける」=「より差別化する」だったのでしょうが、

「より差別をつける」=「差別化する」になっているのでしょうね。

結構日常的に使うと思いますが、手元の辞書にも載ってないし、
特殊用法なんですかね。

※「差別をつける」って変かな?

お礼日時:2001/12/13 08:39

 


  まず、言語的事実に対しAか not Aかという質問は、余りなじまないということを前提にします。そうであるかないか、は論理的な規則で、自然言語は、論理的に構成されているとは必ずしも言えないからです。
 
  >Q1. (1)は正しいですか?
 
  多くの用例で、「……化」は、「……とする・となる」の意味でしょう。しかし、そうでない用法があるというか、形成されつつあるケースがあると思えます。
 
  >Q2. (2)は正しいですか?
 
  「効率」には、「効率が良い」という意味は基本的に、従来の用法でないように思える。しかし、ニュアンスが少しずれてくると、将来的に、そういう意味を帯びる可能性があります。現在すでに、ある人々は、そういう意味を付けて使っている可能性があります。
 
  >Q3. 結論として「効率化」は正しい日本語ですか?
 
  「効率化」という言葉は、GOOの国語辞典には載っていないし、いささか奇妙な言い方だと思うが、そういう言葉あるいは用法が、生成されて、どれぐらいの程度か知れないが、普及しているように思えます。
 
  従来の用法から言えば、新しいか、または一般的でなかった用法でしょうから、そういう意味で「正しい日本語」のクライティリアを置くなら、否でしょう。しかし、言語的事実として、このような表現が一般化すれば、「効率化」という言葉が日本語の用語として成立し、将来、展開せずに死語となるのか、これが優勢となって、日本語の正規表現になるかも知れないでしょう。
 
  現時点では、わたしの知見では、「スタンダードな日本語ではない」でしょう。しかし、現実に使用されているという事実があるでしょう。
 
  >もし正しいなら、このような用法にあてはまる他の例を教えてください!
 
  貴方は言語を勘違いしています。こういう用法の類語がないということは、こういう用法の言葉が、間違っているという証明にはならないのです。
 
  ある文章が論理的な内容かどうか、また一連の文章の連鎖が、何かを主張している時、その主張が、文章の意味からして、論理的脈絡にあるかどうかは吟味できるし、或る程度判断できますが、或る言葉が、意味・用法として、正しいか正しくないかは、言語的事実に依存し、論理の問題ではないのです。
 
  しいて思いつくことを記せば、「記録化」という言葉は、おそらく誰も使っていないか、使っていても、個人レヴェルの誤用か勘違いで使っている可能性があるが、これが「効率化」と似た例と言えるでしょう(つまり、効率化のように、「記録化」という用法の言葉が形成される可能性があるように思えます)。
 
  理由は、「効率的」という言葉はあるのです。「……的」というのは、その名詞の持つ性質の形容詞化といえるでしょう。しかし、効率的は、「効率が良い」という意味で、元の「効率」そのものに、「良い効率」の意味が含まれている可能性を示唆するのです。というか、効率を意識し、効率を考えて作業したり、仕事をしたり、生活することは「良いこと」だという暗黙の了承が、現代社会ではあるように思えるのです。
 
  効率的は、こういう風に良い意味で捉えられる「効率の意識」から、効率を意識するような態度が「効率的態度」で、そこから「効率が良い」となったように思えるのです。
 
  「記録」というのは、記録する行為/その所産で、記録の内容とは、別だと言えるのですが、古くから、「記録に値する」「記録に値しない」と、記録に残る・残らない、または大きく記録に残る/小さく記録に残るで、価値評価がなされてきているのです。「記録的」とは、良い内容も悪い内容もあり、記録的災害・記録的交通事故死亡者数は、悪い内容で、記録的高成長・記録的安全運転持続年数などは、良い内容であるが、「記録を目指す」とか「記録を作る」というのは、良い意味で使われていて、「記録的」は、単なる「記録の」ではなく、「記録に残る」の意味になっています。
 
  こういう用法からいうと、「我が社の売り上げを、今年こそ記録化したいと考えている」などという表現が生まれる可能性があり、生まれても不思議はないと思えます。
 
  国語辞典編纂での語彙収録の基準は、それが実際に多数使用されているかどうかにあるでしょう。使用されなくなった言葉は、古語に入るか、または、死語として辞書に残り、やがて、死語としても消えるでしょう。
 
  他方、新しい言葉は、造語されて広く国民のあいだに広まり使用されていると、「新語」という形で収録され、また、特定の集団のいあいだで通用する言葉として認知されれば、「ジャーゴン」ということになるでしょう。あるいは、公的・準公的日常的な場面では使用しないが、通俗的に使用する、従来にない言葉は、「俗語」として収録されるでしょう。
 
  「効率化」も、広く使用が広がれば、「新語」あるいは「普通の語」としての認知を受けるでしょう。それは、日本語使用者が、どれぐらいの数、どういう場面で使用しているかで判断されるので、こういう用法は、「おかしい」とか、「従来はなかった」という基準ではないでしょう。
 
  国家が文化政策として、言語の基準化を行い、「正しい日本語」を国定等する場合は、いかに多くの人々が一般に使用していても、それは「正しい日本語ではない」ということが言えるでしょう。しかし、日本には、フランスと違って、そういう政策はないのであるし、国定で、正しい日本語の基準を示さない以上、正しい日本語は、国民多数の言語的使用一般化による認知であるとしか言えないでしょう。
 
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
要するに、「スタンダードな日本語ではない」ですね?

(#1の回答でも触れられたように)特許明細書、法律、危険物の取り扱い説明書など、意味が不明瞭で誰もが正確に解釈できないと困る場合があります。そのような場合には、「定義されていない」「一般的に使われているからおかしくない」という言い逃れは通用しないのです。

お礼日時:2001/12/12 09:07

「効率的」と言う言葉があります。

反対語は、「非効率的」ですね。
故に、
 (1)は、正
 (2)は、日常会話においては、部分的に誤
従って
 「効率化」は日常会話においては正しいと、専門家ではない私は個人的に考えます。
ところで、
 よく似た言葉に「能率」と言うのがあります。
こいつは、「能率的」と言う使い方はありますが、今の所、「能率化」と言う言葉はききませんね。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

能率化ってやっぱり言わないですよね? 以前も話題にあがったんですが・・・

お礼日時:2001/12/12 08:55

okwebokwebさん、こんばんは。

(しかし大胆なHNですね。)

前のご質問もちらっと拝見しました。「効率的」「能率的」はよく使われますね。
でも、「効率化」は私は抵抗ありますねぇ~。意味不明瞭!
(私は特許明細書という権利関係の書類の作成を行っているため、言葉には敏感です。)

はやり廃りもあるし、おもしろがってわざとちょっと珍妙な言葉を使うこと自体は(珍妙であることを自覚していれば)抵抗はありませんが、どういう日本語が適切であるかということは、理屈ではなくて感覚的にわかっていなければいけないと思います。

言葉は感性の問題かも知れませんが、私の感性はokwebokwebさんのものに近い気がします。
私はokwebokwebさんのお考えを支持しますよ。

回答として、私は(1)も(2)も正しいと「感じ」ます。Q3については、正しい正しくないは学者さんが判断されるでしょうが、私には抵抗がありますので、こんな言葉は使いません!
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この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございます。

> 言葉は感性の問題かも知れませんが、

そうかも知れませんね。でも特許明細書のようなケースでは、正しい日本語でないと権利化されない場合もあるわけですからね。

お礼日時:2001/12/12 08:54

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