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教員志望のものですが、教師が授業を行う際の見本、『赤本』があるそうなのですが、どんなものなんですか?どこの出版社がだしているんですか?やはり一度は目を通しておきたいと思います。わかる方、お願いします。

A 回答 (7件)

既出の回答とも多少かぶりますが,私からも書いておきます。



>どこの出版社がだしているんですか?

今まで私が見た範囲では,全ての教科書に「教師用指導書」と呼ばれる本が作られています。
出しているのは,その教科書を作った出版社です。
(この点が,生徒用の「教科書ガイド」と異なります。教科書ガイドは,教科書とは別の出版社から出ていることが多い)

内容は,指導書によっても違いますが,おおむね次のようなものです。

1.出版社や著者の,教科書を編集するにあたっての方針。

2.各単元ごとのねらい。

3.時間配当の例。

4.指導案。
単元全体を1つの表にまとめた略案もあれば,1時間ごとの導入・展開などをくわしく書いた(教育実習で作るような)ものもあります。
小・中学校ですと,導入で使う発問の例などまで載っていて,ある意味では「至れり尽くせり」ですが,高校では,略案だけのことが多いです。

5.教科書の内容に対する説明,また教える上で知っておくとよい知識など。

この書き方にも,学年段階による違いがあります。
小学校用では,教科書の内容がまるごとカラーで縮小印刷され,そこに赤でびっしりと,まるで通信添削されてきた答案のように書き込まれていることが多い。
中学校用では,白黒で縮小印刷され,説明はその周りの余白にあることが多い。
高等学校用では,教科書の内容自体はのせず,何ページの何行目,といった示し方になることが多い。

また,余談のネタのようなものまで載っていることもあります。

6.教科書の問題に対する解答・解説。

7.TP(OHPに使う透明なシート)やプリントにコピーして掲載するための図版。

8.評価問題例(小テストや中間・期末などのテストに使えそうな問題)。

9.教科書の内容を中心に,関連するデータを収めたフロッピーディスクやCD-ROM(国語や英語に多い。問題を作るときに重宝する)

だいたいこんな感じです。
実物をご覧になりたければ,教育実習に行けば実習校に必ずあります。
また,教員志望ということは,教職課程のある大学におられるのでしょうか? もしそうなら,大学の図書館や,教職支援室などと呼ばれる部屋に,教科書と並んでそろえてある場合が多いですね。

で,役に立つかどうか。
全面的に否定するような意見も出ていますが,新人教師どころかまだ教職にも就いていない人に対して言うべきことか,私は疑問です。
私は,特に新人にとっては,それなりに役に立つ(実際役に立った)と考えています。

自分の場合,一番役に立ったのは,どの単元を何時間で終わらせるか,という時間配分です。
慣れてくれば「体で覚える」という部分がありますが,1年目,2年目のうちは,どのくらいのペースで進めたらよいのか,なかなかピンと来ません。
丁寧にゆっくりと進めていたら,学期末や学年末になって大あわて,下手をすれば積み残し,というようなことにもなりかねません。
指導書に書かれた配分を参考にしながら,授業を行なうクラスでの時間数に合わせて,実際の時間配分を決めます。

第2に,過疎地の学校などでは,教員の数が少ないために,自分が免許を持っていない科目まで教えざるを得ないケースがあります。
そんなときに指導書がなければ途方に暮れてしまうでしょう。
教員定数法を改正して,中学以上では各教科に必ず一人の教員を置くようにしろ,と主張するのは簡単ですが,現実はそうなっていないわけです。
体育の免許を持っている教員が理科を教えることになった際に,それでも指導書は役に立たないから見るなと言えるでしょうか。

第3に,No.3さんも書かれていますが,特に英語や国語では,その教科プロパーの知識の他に,幅広い一般教養がないと,本文の内容に踏み込んだ授業はできません。
それもきちんとやるのが教材研究というものさ,といってしまえばそれまでですが…。

もちろん,指導書に頼り切っていては良い授業はできません。
そういう意味で,質問者さんが言われた「教師が授業を行う際の見本」とはちょっと違います。
必要を感じたら参考にするけれども,それに頼り切らず,それを乗り越えて,最後には自分の実力で授業を行なう,という心構えが大事だと思います。

それと,No.2に

>その通りに授業はできません。
>実態を知らない、学者か何かが
>書いたもので、ほとんど使えません。

とありますが,これも疑問です。
確かに,指導書によっては非常に詳しい指導案が載っていますが,その通りに授業をしようと思っても無理です。
予想もしない展開に戸惑うことはしょっちゅうあります(教育実習を経験すればすぐに分かると思います)。
しかし,それは「実態を知らない、学者か何かが書いた」からなのか。
「実態を知っている現場教師」が書けば,その通りになぞるだけで授業が成立するような指導案が書けるのか。
答えはノーです。

教育関係の雑誌や単行本には,よく授業記録が載っています。
これはあくまでも,ある特定の教師と特定の子どもたちとの間でのみ成立した授業ですので,それを別の教師が別のクラスで追試しても,違った展開になるのは当然です。
指導案は,それよりももっと中立的なところを目指していますが,子どもたち一人一人に個性があり,学校の立地条件や環境が異なり,そして教師にも個性がある以上,指導案をなぞってその通りになるはずはありません。

ところが,教育実習に行くと,毎日,毎時間のように,指導案を書かされます。
それはなぜか。
指導案の意義については,おそらく,これから教科指導法とか実習ガイダンスなどで学ぶと思いますが,わたしは「授業がどんな展開になっても,頭の中が真っ白にならないための,事前のイメージトレーニング」という意味合いが大きいと感じています。

指導書に指導案を書いている先生も,(大学の先生であろうと現場の先生であろうと)それを「演劇や映画のシナリオ」のように使ってもらおうと思って書いているわけではないでしょう。

先生方の中には,あんな本を見るなんて邪道だ,手抜きだ,カンニングだ,という印象をお持ちの方もおられるでしょう。
もちろん,ある程度経験を積めば,指導書など無くても授業はできます。
しかし,1年目の新米教師であっても授業はやるしかありません。
しかも,子どもたちは教師を選べません。
経験不足を底上げする一つの方法として,指導書はそれなりに参考にしてよいと私は思っています。「自分の力で学び続ける」という姿勢を忘れなければ。

ところで,「赤本」という呼び方は,主に小学校で使われるものだと思います。
小学校の指導書は,前に述べたように,赤ペン添削ですので「赤本」というにふさわしいでしょうが,中学・高校はたいてい白黒ですので,あまり赤本といわれてもピンと来ません。
高校で赤本といえば,むしろ教学社から出ている大学入試問題集(表紙が赤い)を指すことが多いでしょう。
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読む必要なし。


役に立ちません。
それに書かれてある情報は、概説的なことばかりなので、改めて読まなくても知っているはずのこと。
それに自分が学ぶことと、児童生徒に理解させることは別問題です。児童生徒に工夫が大切。
そちらを考えましょう。
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いち 保護者です。


指導書ですよね。
(他の方々と同じような回答です。)

学校で取りまとめて 教委経由で購入するようですね。
(以前 担任と学校長に 聞いたことがあります。)

価格も価格なので、受注生産のようですし。
(教科書の出版社に問い合わせました。)

と言うところまでは、いち保護者のオヤジで わかっちゃうんですが・・・。
(全部 聞いた話なんで、本当のことは わからないですけど。)
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同じく教職希望のものです。



指導書は各出版社が発行しているものです。
私が見たものでは、
・年間指導計画や単元指導計画・1時間の授業展開案など単元についての説明などの例が色々書いてある研究編
・教科書に解答やポイントが赤で書き込まれている授業編
・授業に使えるワークシートなどの冊子・データ(FD)
がセットになっていて、価格が1万円くらいでした。

通常は学校で購入ですので、書店に並ぶことはありえません。

私が通っている大学では歴代の教科書と一緒に図書館においてあります。takajinnさんは大学で探したことありますか?

指導案の課題が出たときには、単元指導計画の参考に使ったこともあるくらいで、細部はやっぱり自分で考えるしかないな~と思います。

以下のサイトは啓林館のホームページです。
年間学習計画程度なら、教科書会社のHPでチェックできますので、見てみてください。

参考URL:http://www.shinko-keirin.co.jp/sansu/index.htm
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 指導書のことですね。

授業の進め方などの実例が細かく書かれています。それをもとに授業をする先生はほとんどいないんじゃないかと思いますが、最近の英語の教科書が取り上げる内容は多岐に渡っており、人権・平和・環境・福祉...など単に英語ができるだけでは授業ができないほどです。かなり一般教養を仕入れておかないといけません。そういった面では頼りにしています。
 販売しているのは教科書会社ですが、一般の人は入手できないでしょう。
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NO1の方のおっしゃるとおりです。


教育実習にでも行ったおりに、
担当教官に見せてもらうくらいしか、
方法はないと思いますよ。

でも、内容は大したことはありません。
その通りに授業はできません。
実態を知らない、学者か何かが
書いたもので、ほとんど使えません。
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たぶん指導書のことでしょうね。

当然、教科書を出している出版社しかないと・・・。ただし、学校でしか購入できないと・・・。
一般の人は教科書ガイドでも購入しておくぐらいしかないのでは・・・。
指導書といっても、指導時間や指導のねらいとか留意点が記載されているものの、指導案を作成するときは見ますが、それ以外は新人のうちぐらいしか見ないような・・・それは人によるかな
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