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かつて為替切下が行われていたようですが、
それが失業の輸出に結び付いたという部分がどうも腑に落ちません。なぜそういえるのでしょうか?
ついでながら為替切下競争というのは現代でも行われているのでしょうか?
詳しい方お願いします。

A 回答 (2件)

「失業の輸出」という言葉は初めて聞くので、ずれた答えかもしれませんが・・・。


 日本の為替を切り下げる → 円安になる 
→ 円安なら、日本製品のドルベースでの価格が下がる
→ 日本製品の価格競争力が上がるので、日本の製品が売れる
→ その分、外国の製品が売れなくなる → 外国で失業者が増える
→ 失業が輸出された。

こんな感じでいかがでしょう。
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この回答へのお礼

なるほど分かりました。、ありがとうございます。

お礼日時:2002/01/23 19:04

私もNo.1の方の言う通りだと思います。

あえて付け加えさせて頂くと、かつての金本位制では、通貨供給量が、金及び金に兌換できる外貨の量に連動していましたから、国内外で自国製品の競争力が落ちると、輸出入バランスの悪化は、金準備&外貨準備の減少→マネーサプライの減少に直接つながる為、他国の通貨切り下げの景気への悪影響の度合いは、今よりももっときついものだったはずです。

「為替切り下げ競争」という言葉には、「意図的に切り下げる」というニュアンスがあるので、為替の変動相場が一般的になった現在では、「これが切下げ競争だ」といえるような例は中々ありません。いわゆる「口先介入」や金利政策で、ある程度は為替相場を意図的に動かせますが、自ずから限度があるからです。

あえて探せば、

最近の円安に対して、中国が懸念を示していますが、これは、日本が円安容認発言」等で円安に誘導し、輸出競争力を増して景気の下支えを狙っているのではないか、と中国は考えており、それにより中国製品の競争力(特に日本市場でのそれ)が落ちる事をいやがっている、と理解する事ができます。

1997年のアジア通貨危機に於いては、タイバーツの切り下げをきっかけに、東南アジア諸国の通貨が連鎖的に急落しました。これは、タイが変動相場に移行し大幅にバーツが切り下がった事により、その他のアジア諸国がタイに比べて大幅に競争力を落とし、その結果として経常収支の悪化の可能性が高まった為、それを先読みした市場参加者が、各国通貨へ大量の売りを浴びせた結果、と考える事もできるでしょう。

最近のアルゼンチンの経済危機も、ブラジルの通貨切り下げで、ドルと完全にリンクしていたアルゼンチン・ペソが非常に割高になった事が、ひとつの大きな要因です。

上の例のうち、最初の「円の例」は、意図が働いているのかも知れませんが、一般論としては、変動相場では意図的に為替を動かせなくなったので、「通貨切下げ競争」ではなく、「市場による切り下げの連鎖」が起きるようになった、と考えたらどうでしょうか。
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