プロが教えるわが家の防犯対策術!

私の姉が、二月十九日に大動脈狭窄ということで人工弁交換手術をしました。手術前姉はとても元気で自覚表情もなく、検査の結果今なら早く元気になれるとのことで、二月一日に入院して手術をしました。今日で二週間になりますが、未だICUから出られず意識もはっきりしません。手術の次の日出血があるとのことでもう一度開腹手術をして、その次の日不整脈が出たと薬を投入しましたが、薬の副作用で痙攣を起こしたそうです。その次は肺に水がたまっていて、オショウ水が出なくなり今も人工透析をしています。人工呼吸器も未だに取れず、三日前には黄疸が出てしまいました。今は何とか落ち着いていますが、これから先どうなるのかとても心配です。この先希望が見えるようなことがありましたらお返事ください。

A 回答 (1件)

御質問に「この先希望が見える・・・」とかコメント欄にも「できるだけ詳しく・・・」とか書かれていたので回答するかどうか迷ったのですが・・・。


経過を拝察するに大動脈弁狭窄症→大動脈弁置換術→出血再開胸→出血性ショック+「低心拍出量症候群」→多臓器不全(心不全・・・肺に水が溜まっている、呼吸不全・・・2週間以上の気管内挿管、腎不全・・・人工透析の導入、肝不全・・・黄疸の出現)
といった様に見受けられるのですがいかがでしょう?
この場合心臓手術の合併症のオンパレードと言うか、もっとも厳しい経過をとられていると思われます。一旦このペースに入ってしまうと急激に良くなって・・・とか、すばらしい治療法が・・・とか言う事はありません。一つ一つ臓器が回復するのを待って長い時間をかけて頑張るしかないと思います。
この際matyaoさんのお姉様が頑張れるかどうか?は一つには最初の手術の効果で心臓は術前より楽になっているはずですが手術のダメージなどで一時的に落ち込んでいた心機能がどの程度回復しているかと言う事が重要です。心臓が極端に悪い場合は先ず頑張ると言っても限界があります。
次に脳硬塞や脳出血が無いか?とう点も予後を最も左右する因子でしょう。術後痙攣があった様ですがこれが手術中に飛んだ大動脈弁輪の石灰化や動脈硬化した血管内膜のゴミによる脳硬塞や人工心肺使用時のヘパリン使用に関連した脳出血などによるものでなく不整脈を押さえるためキシロカインなどが大量に入っていた事による物であれば心配はないと思いますが・・・。
この二点がしっかりしていれば御家族も主治医も諦めず頑張れば生還できる可能性は高くなると思います。
術後の急性腎不全は透析で凌いでいれば一ヶ月内外で利尿期がきて透析から離脱できる事が多いです。
また肝不全もゆっくりと時間をかければ自らの再生能力で改善していきます。
呼吸不全は心機能にもよりますが回復は可能ですし長期挿管にょる肺炎などを注意して避ければなんとかなります。
意識については先に述べた脳合併症がないのであれば人工呼吸器も付いているのでセデーション(安定剤を一服もられている)されているのかも知れません。重症の心不全の場合は自発呼吸とうまくあわないと循環が安定しませんしまたまだ抜管できない呼吸機能なのに意識だけしっかりしていても本人にとっては苦しいだけですから・・・。
手術については100人やれば1人か2人はこういう経過をとられる方もいるのが心臓の手術であるとしか言えません。
言い訳する訳では無いですが特に大動脈弁狭窄症の場合心筋が長年の圧力の負荷によって厚くなっているため術中の心筋保護液が不均一に心筋に到達しやすく術後心不全や不整脈の原因となりやすい事、また大動脈を切ったり縫ったりする上術後狭窄がとれて楽になった分血圧のコントロールが以外と難しい方がおられる事などから単弁の置換術としては他の疾患と比べて心臓外科医も心してかかる疾患であると言う事を頭の片隅においておいて下さい。
疑問点の解消の一助になれば幸いです。
お姉様の御回復を祈っております。
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この回答へのお礼

とてもわかり易く、これまでの経過が納得できました。これほど早く回答が戴けるとは思っておりませんでした。早速姉の子供達にこの回答を見せて、安心させてあげたいと思います。これから先は、家族も落ち着いて気長に快復を待ちたいと思います。本当に有難うございました。

お礼日時:2002/03/07 13:39

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