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ラヴェルの「水の戯れ」を弾いている某音楽大学1年です。質問させてください。

水の戯れを弾いているのですが、春秋社のエディションの運指では弾きにくい箇所が多々あります。そこでエディションを比較してみたところ、スラーやアクセントや強弱の始点・終点などの細かい所で相違点が見られました。例えば、「水の戯れ」の2小節目の右手のスラーが春秋社では切れていないのに音楽之友社では切れています。

「音が違う」ということは、どちらかが間違っているということがハッキリわかりますが、このようなスラーなどの細かい違いが出るのが不思議です。このような細かい相違点はなぜ生じるのですか?やはり人によって感じ方や解釈が違うからでしょうか?私の専門外ではないのですが、知りたいので教えてください。

A 回答 (1件)

ayako26さんがお使いの春秋社の楽譜がどの曲集やピースのものかは分かりませんが(同じ出版社でも複数出ている可能性がありますので…)、おそらく利用されているのは「校訂版」の譜面なのではないかと思います。


楽譜には大きく分けると「原典版」と「校訂版」の2種類あり、簡単に言えば、前者は作曲家の自筆譜を出来る限り忠実に再現することを追求したもの、後者は演奏家や音楽学者等の見解によるアイデアや解釈、運指等のアドバイスが書き加えられたものです。
よって、出版社や編集者によってスラーや運指等の違いが出てきます。

春秋社の譜面をご利用ということですが、例えばこちら↓の譜面をお使いだったとします。
http://www.shunjusha.co.jp/book/91/91072.html
同じ出版社から色々出されている可能性もあるので上記のものではないかもしれませんが、こちらを例に挙げた場合、「森安芳樹[編集・校訂・運指]寺西基之[解説]」となっていますので、運指等に関しては森安芳樹氏の編集が加えられて出版されています。
要するに、ラヴェル自身の自筆譜には記載の無かった運指や解釈等が書き加えられている事になります。
同様に音友の譜面も別の編集者による解釈等が加えられている為に、それぞれを比べた場合細かい点の違いが出てきたという可能性が高いかと思います。

勿論、校訂版の著者はそれなりの理由があって運指などを書き加えているのですから、記載されている運指等を試してみることも大事ですが、もしどうしても弾き難さ等を感じた場合(それでも先生によっては楽譜通りに弾かせる事もありますが…)、多少違う指の使い方をしてもその旋律を壊さなければ自分が弾きやすいように弾いても本来は問題ないのだと思います。

楽譜の選び方に関しては、ご自身が師事されている先生からの指定がない限り何を使っていても問題はないかもしれませんが、演奏などに大きく影響してくるものですので自分に合ったもの、弾きやすいものを使うのも大事かもしれませんね。

楽譜の選び方の参考になりそうなサイトがありましたので、ご覧になってみてください。

参考URL:http://www.kunitachi-gakki.co.jp/concierge/001.h …
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