No.9ベストアンサー
- 回答日時:
こんにちは。
ANo.2です。回答をお読み頂き、ありがとうございます。
>「変化がない」ということですが、前に「ニュートンムック」かなにかで知ったのですが、「無」の状態も「歪み」のようなものが起こり、無から何かが生まれてしまう、という内容だった気がします。こんなことが本当に起こり得るのでしょうか。
はい、質問者さんがお読みになったのは、恐らく「物質の誕生」か「宇宙の誕生」に関する解説のどちらかではないかと思います。
物質というのは宇宙空間に発生したエネルギー密度の「歪み」によって作られたといった記事は私も読んだことがあります。ただ、確認はできませんが、物質の誕生とはビッグ・バン以降のことであり、そこには既にエネルギーというものが存在するわけでありますから、無の状態から物質が生み出されたという意味で説明が成されることはまずないと思います。
これに対しまして、宇宙の誕生に関しましては、
「宇宙は量子状態から泡のように誕生した」
「宇宙は無の状態から量子的なトンネル効果によって発生した」
といった説明が掲載されています。この記事は「ニュートン別冊・宇宙の謎」に抜粋されており、現在でも入手が可能です。但し残念ながら、実際にそれが起こったかどうか、またどうしてそのようなことが起こるのかは、まだ如何なる理論でもきちんと説明は成されていませんし、私ごときではとてもお答えできるような問題ではありません。
たくさんのご回答が寄せられています通り、「無」というものの解釈は様々です。ですが、「0次元」ということでありますならば、それはやはり数学的解釈として取り扱うのが一般的だと思います。そして、これは飽くまで数学的な解釈でありますから、宇宙の誕生やその実際の時空構造とそっくりそのまま対応させるということはできません。例えば、数学的には五次元、六次元と幾らでもありますし、時間を逆さまに使えば「マイナス三次元」などといったものも扱うことができます。ですが、実際にはそのような物理現象はありませんよね。
ビッグ・バンの理論に従い、宇宙の誕生を遡ってゆきますと、宇宙が理論的に不可解な急激な膨張を遂げた「インフレーション宇宙」のまだその先に、「量子的な状態で存在する宇宙」というものを想定する必要が出てきました。そして、この宇宙は「密度が無限大」で「質量がゼロ」の状態という「特異点」として存在することになり、量子力学を応用しなければ取り扱うことができません。また別な言い方をしますならば、そこはエネルギーに変換される前の「プラスとマイナス」が均等に存在するために何の変化の起こらない状態でもあります。何の変化も起こらないということは時間も空間もないということでありますから、どのくらいの量がどの範囲で存在するのかも無意味ということになります。
このように考えますと、「特異点」といいますのは「0次元の無」と全く同様の状態です。ですが、そもそも「0次元」といいますのは何の変化も発生しないということを数学的に示すものであります。
先に述べました通り、この「特異点」を数学的な「0次元」と無理に対応させる必要は全くないのですが、何れにしましても、我々が宇宙の誕生というものを理解しようとしますならば、何らかの理由でこの特異点に「歪みなどの変化」が発生したとしなければその手立てはありません。そして、それがどうしてなのかは、まだ全く分かっていないというわけです。とどのつまり、起こるはずのないことが起こらなければ宇宙は誕生しなかったというのが、現在のビッグ・バン理論の限界であります。
但:ここで用いられます「特異点」といいますのは、ブラック・ホールなどで知られます特異点とは全く別物です。
とても詳しくかいていただきありがとうございます。
物理学の難しい話は、私の頭ではまだ理解できない部分が数多あります。しかし、どんなに難しい理論を応用させていったとしても、やはり限界があるのですね。
次元については数学の項目でまた質問しなおしてみたいと思います。
物理学を突き詰めていっても宇宙の誕生などが分からないのだとしたら、理屈による想像上の仮説しか立てられないのでしょうか。そうなると哲学の世界の話になってしまいますね。
No.8
- 回答日時:
時間も空間もない「無」の世界とは、どんな様子なのでしょうか。
←無分別(考える前)の状態で観たあるがままの世界だと思います。人間は「生」だとか「死」だとか分けますが或は「花は綺麗」で「うんちは汚い」動物は分別できませんから汚い綺麗ないですね、生も死もないですね、動物には死と概念がないですよね、動物の方が無の世界(あるがままの世界)に近い状態で過ごしていえるとも言えますね。
人間の分別が生だ死だと、に成るんですね、ちなみに無分別(考える前・無)の状態でも音は聞えます、花も見えます、ただ無分別(無)の状況から花・うんちを見ますと綺麗汚いがないんですね、分別した瞬間に綺麗汚い・嫌な音良い音に聞えるんですね。
だから無の世界とは「生とか死とか」「自分とか他人とか」「苦とか楽とか」隔てがない世界ですね。
禅をやないと解らないと思います。
ありがとうございました。
人間が勝手に隔てを作ってしまっていたのですね。
とらえ方によって、存在も無だと見ることができるのですね。
しかし、私は、現象として見ることのできる前、つまり、万物の元となるものすら生まれていない世界のことを考えています。
No.7
- 回答日時:
『老子』曰く、「道」です。
それは、万物がそこから生まれ、そこへとかえるところです。ところといっても空間ではありません。道というのは、普通の道という意味ではないのです。それは、本来言葉では言い尽くせぬものなのです。カント曰く「物自体の世界」です。先天的に人には、時空形式に現象を形作る能力を持っているので、物があって、われわれが認識しているというより、時空形式で認識することで、物自体の世界が暗示されているということに気付いて、コペルニクス的転回だと言っています。
普遍を論ずるものは、普遍の存在する場として、時空世界を持ち出さないでしょう。時空世界は現象の世界です。
プラトンのイデア界もまた現象界に対しての「無」の世界でしょう。ソクラテスはピレボスに同意を求めます。「この世というものは、有限のものと無限のものからできていると君は思わないかね?」限られていないものから限られたものが生まれるとは考える老子やカントとは逆に、プラトンはイデアこそ実在で、現象世界のほうこそ、とどまるところを知らず転変しているので無限とおいたのでした。
「無」については、パルメニデスが警告しています。考えられないものを考えるなと。他に思いつくのは、ヴィトゲンシュタインですか、「語りえぬものについては沈黙しなければならない」といったのは。この言葉も「無」の世界を暗示しています。
つまり、無の世界については、だれもどんな様子か具体的に語れないでしょう。老子は比喩によって、プラトンはそれを有とみなすことによって、語ったのです。カントは分からないと語り、パルメニデスは考えられるものではないと語り、ヴィトゲンシュタインは沈黙すべきであると、それについて語ったのです。
他にも、「無」を語った人はいるでしょう。神の世界として、あるいは、究極の自己の世界として、それは語られただろうと思います。時空世界を超越して、そこから時空世界の現象を眺めるのでなければ、「私」というのが、時空世界のどこかになければなりませんから。しかし、精神的主体たる「私」は形がありません。
この時空世界を時空次元をもたない形式で超越するのですから、それは時空のいたるところの点がそこへとつながっているとも考えられ、極めて小さなというのを超えた世界だといえますし、時空世界を有限なものとすれば、それを包み込むようなありかたなのかもしれませんので、この場合は極めて大きなというのを超えた、0次元の世界となります。
No.6
- 回答日時:
人間に可能な無の世界に近づく方法は五感をすべて捨て去ることです。
それでも時間の束縛からは思考できる限りは逃れられないでしょう。
時間が無い影響の仮説としては変化が全く無いということです。
No.5
- 回答日時:
無→インフレーション→ビックバン→原子・分子→ちり・ほこり→原始地球→現在地球→人が3次元を認識する(なのかなぁ~)
無とは空間も時間も存在せず、認識することも出来ないと言われています。宇宙空間は恒星の光の届かない場所では暗く暗黒ですが、そんな色すら存在しないのではないでしょうか
1次元とは縦 or 横(線)
2次元とは縦と横(紙の上の四角形とか)
3次元は縦*横*高さ
4次元は3次元+時間
5次元以上はよくわかならいです。
昔、何かの本に無から有の空間を生み出すことは力学的に可能であるという理論がありましたが、よくわからないです。
無に関しては世界的権威な学者でも完璧な答えを導きだすことは不可能だと思います。
私見ですが、無は時間が存在しないのだから、今の世界があるかぎり無はなかったのかなと考えてしまいます。つまり、無の世界は時間軸上存在出来ないことになってしまうし・・・ それにいくら力学的に可能だとしてもなんもない無からいきなりインフレーションとビックバンを引き起こすほどの超エネルギーが発生することなんてありえるのか?と疑問が生まれるし
とにかく、理論的に無を検証することは出来ないので、無は”コレだ”という風に答えを出せないのが私の考えです。
最後は主観的意見になってしまってすいません。
No.4
- 回答日時:
私は 無=カオスの事だと思います。
どう表現したらいいのでしょう。
例えば空気。
科学的に存在を証明されていますが、人間の能力では関知できません。
にもかかわらず、私たちは「空気が存在する」としています。
でも普段 空気の存在を認識して生活しませんので、無みたいなものです。
で、空気の存在を知らない頃、存在を知らないので空気を無=0としたとしましょう。
でも空気の存在を知ったので、後に無→有になったので、0→1になり、空気=1となりました。
でも、空気はどのようなものか知らなかった頃だと、せっかく1になったのに、その空気の構成は知らないので、空気の構成=知らない=無い=0です。
空気は窒素と酸素でできているとわかったとき、空気の構成が0→1になります。
でも窒素と酸素がなんでできているのか知らない頃だと、またもや0になり、わかった時1になり、さらに・・・・とどこまでいっても0→1→0→1→0・・・なのです。
つまり無→有→無→有→無・・・・
空気の真の実体とはなんぞや?
「もういいや どこまでいっても実体がつかめないから→わからない→混沌、無限→知らない」
ということで、知らないのでもはや無として処理してしまう。
というか知らないものを知っているということは不可能。
なお、ブラックホールの存在は証明されていませんが、光が曲がると観測されたことで、ブラックホール自体の存在は観測できませんが、存在するとしています。
混沌→わからない→無
のちに
わかった→名前をつける→有
これが無の正体じゃないかなと思います。
ただし、数に関しては、この概念は適用されませんけど。
例えば目の前にリンゴが1個ある・無い は無=混沌といきません。
リンゴが目の前にあるか無いか人間は認識できるから。
でも長さに関しては、同じ数字でも、はっきりと<ちょうど1センチ>という数値を決めることはできません。
そこで、<このモノサシ><このはかり>で、この線の中に入るものは、「1センチとします。」「1グラムとします。」とルールを設けることで、トラブルを避けることができます。
正確な数値を示せませんので、混沌となってしまうようですが、ルールを設けることで、混沌を回避できるという。
うまく言えなかったと思いますが、私の無・次元に関するイメージを文章にしてみました。
ありがとうございました。
そもそも、無の定義自体曖昧だったのですね。
まだ、正確な認識には到っていませんが、少し理解できたような気がします。
No.3
- 回答日時:
1番の方と同じく、「様子も何もない」と思います。
もちろん構造もないと思います。なにかすこしでもあるならばそれはすでに「無」ではないですからね。
そもそも時間や空間は、人間が考える上で絶対欠かせない条件なので
時間や空間がないという状態は理屈で理解することはできても
頭の中に思い浮かべることはできません。
たとえば目の前に野球のボールがあるとしてそれをだんだんと小さくしていってやがて消え去るところを
想像してみれば、よくわかると思います。
最新の物理学や哲学で何か新しい学説などはあるんでしょうか
No.2
- 回答日時:
こんにちは。
>また、○次元というものがどうしてできたのか、どのような構造になっているのか教えてください。
物理学には特別な解釈もありますが、「次元」といいますのは主に数学的な解釈として扱われるものです。「面」が二次元、「線」が一次元としますならば「点」が「0次元」ということになり、ここには「点」以外の構造はありません。ですから、空間的な広がりや時間の流れというものもありません。
>時間も空間もない「無」の世界とは、どんな様子なのでしょうか。
全く何の変化も起こらない状態ということだと思います。
「様子」即ち「状態」といいますのは、「時間」「空間」「運動量」という三つのパラメーターによって表されます。例えば、「空間」といいますのは「運動量」と「時間」の積ですし、「時間」とは「空間」を「運動量」で微分したものです。ですから、どれかひとつでも変化しない限り「0次元」以外の構造は存在しなくなります。
何の変化も起こらないということは、脳内の神経細胞の情報伝達もないということですから、その状態を認識する主体の存在も想定できないということになります。
ありがとうございました。
>「様子」即ち「状態」といいますのは、「時間」「空間」「運動量」という三つのパラメーターによって表されます。
はじめて知りました。尤もであるなという感じもしますが、なかなか物理学的に理解するのは、私にはまだ難しく思いました。
「変化がない」ということですが、前に「ニュートンムック」かなにかで知ったのですが、「無」の状態も「歪み」のようなものが起こり、無から何かが生まれてしまう、という内容だった気がします。こんなことが本当に起こり得るのでしょうか。
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