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香港映画が好きで昔からよく見てるのですが(アクションと歴史物限定ですが)
たまに日本語と同じ意味と発音の単語が出てきて驚きます。
日本語と同じで返事をする時の「はい」はよく聞きますが
命令する時に「やれ」とか、あと「やれやれ」とか

北京語は学校でやったことがあるのですが
「はい」はたぶんなかったです。

どう考えても「はい」が広東語と日本語で同じ意味で存在する
というのは偶然ではないと思うのですが
どのような経緯で日本に伝わったのか知りたいです。
日本に中国語が伝わったころは「はい」を使っていたという
ことなのでしょうか?

昔の中国の歴史映画を見てると広東語の映画のほうが
迫力があるというかすごくマッチしてるように感じるのですが
昔の中国の人は広東語っぽい言葉を使っていたのでしょうか?

勝手な想像かもしれませんが広東語は武士のイメージで
北京語は貴族のイメージがします。

正直、北京語と広東語しか聞いたことがないのですが
福建語などの他の方言も全く異なるものなのでしょうか?

歴史などにも詳しい方がいらっしゃいましたらどうか教えてください。

A 回答 (3件)

私も香港映画大好きです。


福建系のシンガポール人の友達がいるので、アジアの類似点を2人でいろいろ探したことがありますので、ちょっと依然に書いたものをひっぱりだしてみます。

福建後は日本語と共通点は多いですが、まずその前に、沖縄の話をさせてください。
沖縄は昔中国から渡ってきた人が現地に住み着いたことはよく知られていますし、記録や伝承の話にもたくさん残っています。
特にに福建省から来た人が多いです。例えば一例ですが、よく知られるのは下記の久米三十六姓というのがあります。
http://kumesouseikai.jp/kume36/index.html
ここで書かれている、ビン(門に虫)の国の人は台湾にもわたっており、台湾人の源流にもなっています。

沖縄は、大きな中国式のお墓、首里城のような中国風の建物、そして料理ではテビチ(豚足)ラフテー(豚の三枚肉角煮)ミミガー(豚の耳)など、豚料理が欠かせません。
実は福建省でも肉は豚がメインだそうです。広東や四川などと比べると世界的に有名な料理はないのですが(友人談)、Kong Bak Pau と呼ばれる豚肉を油でいためてパンにはさんだような料理は、知っている人は知っているそうです(普通話でヒットしないので漢字に確信がありません)。

言葉も数の数え方や、多くの単語が日本語と類似することはWikipediaで調べると書いてありますが、実際福建人に発音させてみたら、世界・一、ニ、などはとても似ていました。
また、おなじビン南人が渡った台湾でも、看板に日本と似た単語がいまでも多くのこっていたりします(国民党が戦後日本の影響を一掃したことを考えると、残っているのはもともとの福建などの大陸伝来の単語と思われる)。

さて、香港ですが、日本で書籍やネットだけで調べて考えていると、「香港は、広東省か。広東人が多いのだろうな」と想像しがちですが、香港で暮らして見ると、広東人らしくない、顔がやけにあっさりしている大陸の顔の人や色が白い人が多いです。たとえば、チャウ・シンチーは上海がルーツですし、ケリー・チャンは生まれは香港ですが、もともと上海に籍があり、しかし彼女の顔は私が出会った福建人の特長をももっています。レオン・ライもあっさりしていますが、北京出身です。
広東人は(誤解を恐れずにいえば)色が少し黒く、目がギョロっとしている人や口回りに特徴がある人が多いです。例えば少林サッカーの一番兄のウォン・ヤッフェイ(パンツを頭にかぶった人)のような人は、広東省にもけっこういました。

友人の話から、福建のあたりから福建人や客家人は住みなれた土地を(成功や安堵を求めて)離れていった歴史があり、実際歴史書をみると、台湾・沖縄方面だけではなく、隣の広東省や遠くはマレー半島まで福建人は大量に移住しています。
大雑把な言い方をすれば、福建州を出発点として、多くの人が東と西に移動していったようなイメージがあります(客家がもともと北から南下してきたことを考えると、北方面への移動よりも民族的・政治的に楽だったのかもしれません)。
それゆえ、言葉だけではなく、食べ物や文化も少なからず周囲に影響を残しながら移動していった可能性は高いと考えています。
実際、現在でもマレーシアとシンガポールの華人は、福建人の祖先が多く、例えば名前も今も名前で「黄さん」は Ngさん Ooiさんという人がいますが、これはどちらももともと福建のあたりの名前です。(普通話ではHuang広東ではWongはご存知のとおり)

と前起きが長くなりましたが、私は香港と日本の共通点があるとすれば、福建人の移動に負うところがけっこうあるのではないかと考えるようになりました。
この前テレビで福建人が地元の汚職をメディアに取り上げてほしいと訴えるシーンがありました。ジャーナリストが「今までどのメディアに通報しましたか?」と聞いたところ、福建人が「じんみんにぽー」といったように聞こえました。慌てて画面の字幕を確認したら、なんと字幕には「人民日報」と出ました(普通話ではren min ri bao)。
もし福建人の知り合いができたら、いろいろ照らし合わせてみると、発音以外にも漢字表記が似ている単語がけっこうあると思いますよ。

北京語ですが、日本ではもともと北京官語(官僚が地方に異動しても通じる共通語)や北方の言葉を参考に作られた標準語というイメージをもつ人が多いですが、外国人の掲示板をみていると、どうも政治的に作られた言葉と認識する外国人が多いようです。
北京についても彼らの多くは、毛沢東が中国設立と同時にそれまでの北京(ペキンPeking)のイメージを払拭するために、北京(Beijing)としたと認識していました。
実際、昔漢字の影響があったベトナムのハノイの旧名は東京でDong Kinhと呼ばれており、北京をペキン(Peking又はPeiping)とよぶ呼び方のほうが類似性があります。
北京語は、放送などで流れるようになったときに、この言い方はおかしい、という指摘がけっこう出たりしたようです。
いまでも、地方出身の人々は自分の発音は正しいといいつつも、実際には四川の人と大連の人の発音は、私が聞いても違うなという感じがしましたし、ある中国人同僚の村では、初めて普通話がラジオで流れたのは1980年代(普通話は1960年代には発布されていた)という人もいたので、日本語の標準語のようには浸透していないようです。

この回答への補足

長文で解説していただいてありがとうございます。
福建省の方の景色は写真で見てもすばらしいのでぜひ行って見たいです。
北京(Beijing)はなんでペキンって発音じゃないんだろうって
思ってましたがそういう理由があるんですか

広東語は響きはいいんですが北京語より難しくてやる気になれません。

補足日時:2006/11/27 13:27
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「はい」が、広東語のハイ「係」から来たという説は、いろいろなところで語られていますね。


その通りと言い切っているウェブサイトもあれば、
http://itpro.nikkeibp.co.jp/99/itut06/index.html
こういう言葉について、議論しているところもあります。
http://www.asahi-net.or.jp/~HI5K-STU/bbs/bbs9811 …
が、広東語由来は誤りだというようなサイトもあり、
http://homepage2.nifty.com/osiete/s478.htm


まあ、こちらのサイトが比較的、おもしろいですね。
http://www.ne.jp/asahi/hong-kong/anthology/Story …
「サン」と聞こえるのは「先生(シンサム)」の省略形です。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
とても勉強になりました。

お礼日時:2006/11/27 18:22

日本語の「はい」は明治期に軍隊用の返事語として、廣東語から輸入したとどこかで讀みました。



江戸以前にも「はい」はあったでせうが、今とは使はれ方が違ってゐたんでせうね。
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この回答へのお礼

そうなんですか。
はじめて知りました。
そういえば人の名前にさんつけて呼ぶのも(ヤンサン、チェンサンとか)
よく見かけますがあれも香港から来た言葉なんでしょうか?

お礼日時:2006/11/27 15:33

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