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あふひ(葵)は「あおい」、あふぎ(扇)は「おうぎ」、同じ「あふ」が、どうして「あお」と「おう」になるのでしょうか?国語の時間に、「au」は「o-」になると教えられましたが、違うのですか?

A 回答 (3件)

 


「あふ」は一般に、「おう」というような音に変化しているのですが、確かに例外があります。古語辞典で引いてみると、「あふ-」という語だと、例外の方が多いような印象です。

代表的には、

合う・会う(あう/あふ)
敢えて←敢ふ(あう/あふ) 敵対する
和える←和う(あう/あふ) 食物などを複数混ぜ合わせる 「和え物」料理の名
仰ぐ(あおぐ/あふぐ)
葵(あおい/あふひ) 植物 「立ち葵」文様等
泥障(あおり/あふり) 馬具の名・泥よけ
煽る(あおる/あふる)
呷る(あおる/あふる)

わたしの中型の古語辞典では、「あふ」は「あう」となっている例の方が多いぐらいです。「あふ」を「おう・おお」と読む例の方が少数です。

これについて、以下の参照URLは、古典仮名遣いを無視した、かなり乱暴な話のように思えるのですが、「青雲」とはどういう雲かという探求のなかで、「あお」は、「競う」というのが基本の意味にあり、「馬を競わせる」ことが、例えば、「あおうまの節会」だとか説明しています。

元々の言葉の表記、例えば「青」は「あを」とか、「煽る」は「あふる」とかの区別を無視した乱暴な話で、信憑性が薄いのですが、「あふ」の基本意味が、「競う」というような感じの意味だったとすると、参照URLにあるように、「青雲」「立ち葵文様」「煽る」などは、意味の説明が付くように思えます。

また、「敢えて(敢ふ)」とか、「和える(和ふ)」、「仰ぐ(あふぐ)」なども、競合という基本概念で、分かるような気がします。また、泥障(あおり/あふり)も、煽るから来たのかも知れませんが、馬を競わせることに関連した言葉だとも言えます。

会う・合う(あふ)も、競合・匹敵だとすると、意味が理解できるような気がします。また、これは現代語でも、「あう」です。しかし、「逢瀬(あふせ/おうせ)」などになると、「あふ→おう」の変化を起こしています。

参考URLの説は、どこまで確かなのか分かりませんが、「あふ」の背後に、共通な意味としての「競う・競合」という意味があるとすると、何故、特定の「あふ」が、「おう」にならず、「あう」になったのか、意味的に区別がされていて、古代語では、おそらく、発音が他の「あふ」とは少し違っていたからではないかとの推測が可能です。

「扇(おうぎ/あふぎ)」は、明らかに、「煽る(あふる)」から派生した言葉だとも思えます。何故、「あうぎ」にならなかったのかという疑問が出てきます。

あるいは、これは、「逢瀬(あふせ/おうせ)」のように、名詞が派生する場合は、「あふ→おう」のような変化が適用されるのかも知れません。

同じ、旧仮名遣いで、「あふ」と書いていても、古代の音は色々と違っているのだということが、以下の:

>古代国語の音韻に就いて
http://www.aozora.gr.jp/cards/hashimotoshinkichi …

などに書かれています。「あふひ」は、元どんな音だったか、分からないというようなことも記されています。表音文字は、大体の音を示したので、精密に音を分類して示していなかったということで、もっともなことです。

(また「東京方言=現代標準語の元」と、他の方言などで、古い音や発音の保存性の問題などもあるという話があり、これも、もっともなことです。標準語は、東京の山の手の言葉を元にしており、これも方言の一種で、他の方言に較べて、古語の音や意味を、正しく保存しているという保証はないからです)。

これで答えになるのかどうか分かりませんが、以上述べた、「あふ→あう」と成っている例の背後に、「あふ」が、「競う・競合」の原義があって、音によって区別され、その音の違いが、「あふ→おう」となることを妨げたという仮説は、古語辞典が示すサンプルの変化を説明できる有力な考えだと思えます。

以下は、「青雲」の意味についての考察サイトです。ここに記されていることは、どこまで信憑性があるのか分かりませんし、こじつけのような部分も感じられますが、或る部分には、説得性が感じられます。

(全体の主張については、分からない……どうも疑わしいが、部分的には、いい着想だと思えるということです)。

>第21話 青雲ってどんな雲
http://www4.justnet.ne.jp/~kenji99/home31.htm
 

参考URL:http://www4.justnet.ne.jp/~kenji99/home31.htm
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この回答へのお礼

参考URL、おもしろかったです。丁寧にありがとうございました。

お礼日時:2002/06/02 12:44

>「au」は「o-」になると教えられましたが


その通りです。
so-rahさんが教わったとおりに覚えておいてください。(^^)v
ただこれは「原則」で、ちょっとだけ例外があります。
たまーに出てくるとしてもこのくらいなので、心の片隅にでも置いとくといいかもしれないです。

「葵」(あふひ→あおい)×おーい
「仰ぐ」(あふぐ→あおぐ)×おーぐ
「倒る」(たふる→たおる)×とーる
「煽る」(あふる→あおる)×おーる
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この回答へのお礼

たふる→たおる、気づきませんでした!そういえば、そうですねー。ありがとうございました。

お礼日時:2002/06/02 12:42

基本的に「あふ」は「おう」になります。


http://www.asahi-net.or.jp/~lf4a-okjm/genkan61.htm

葵の場合は、例外ではないでしょうか?
ちなみに下記URLに発音の変遷が出ています。

参考URL:http://www.asahi-net.or.jp/~me3y-hys/yam002.htm# …
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この回答へのお礼

ありがとうございました。参考になりました。

お礼日時:2002/06/02 12:40

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